**ずん
** 「ボク、からあげのために飛行機乗るとか、マジで意味わかんないのだ!」
**でぇじょうぶ博士
** 「むむむ、それは違うでやんす。中津からあげは単なる揚げ物じゃないでやんす。これは地域経済を支える重要な観光資源でやんす。」
**かっぱ
** 「せやけど記事読んだら、駅前にからあげ屋がズラリ並んどるわけでもなさそうやん。どないなっとんねん。」
**ずん
** 「え、そうなのだ?じゃあ何があるのだ?まさか普通の駅なのだ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「まさにそこがミソでやんす。中津は『からあげの聖地』と呼ばれながら、実は地元民の日常に溶け込んでいるんでやんす。観光地化されすぎていない、本物の食文化が残っているんでやんすよ。」
**かっぱ
** 「なるほどな。つまり派手な看板で客引きせんでも、実力で勝負しとる店が多いっちゅうことか。」
**ずん
** 「でもボク、わざわざ福岡空港から1時間半もかけて行く価値あるのだ?コンビニのからあげでよくね?」
**でぇじょうぶ博士
** 「...ずん君、それはファミレスのハンバーグを食べて『肉なんて全部同じでやんす』と言うようなもんでやんす。中津からあげの特徴は、ニンニクと醤油ベースの濃厚な味付けと、二度揚げによるカリッとした食感でやんす。」
**かっぱ
** 「しかも店ごとに全然味が違うんやろ?ラーメンみたいなもんやな。食べ比べが楽しいんちゃうか。」
**ずん
** 「うーん、でもからあげって結局どこで食べても似たようなものなのだ。国民食ってそういうことだろ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「それは大きな誤解でやんす!国民食というのは『誰もが知っている』という意味であって、『どこでも同じ』という意味じゃないでやんす。むしろ地域ごとの多様性があるからこそ、探求する価値があるんでやんす。」
**かっぱ
** 「せやな。大阪のたこ焼きかて、店によって全然違うやろ。それと同じや。」
**ずん
** 「じゃあ博士、中津駅に着いたらまず何すればいいのだ?からあげ屋がたくさんあるわけじゃないんだろ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「まず地元の人に聞くでやんす。本当に美味しい店は、観光客向けじゃなくて地元民が通う店でやんすからね。それに中津は城下町でもあるんで、歴史的な見どころも豊富でやんす。」
**かっぱ
** 「要するに、からあげだけやなくて、街全体を楽しめっちゅうことやな。ええやん、それ。」
**ずん
** 「むむむ...でもボク、飛行機代とホテル代考えたら、地元の高級焼き肉店行った方がコスパいいと思うのだ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「ずん君、君は一生コンビニ飯食べてればいいでやんす。旅の価値はコスパだけじゃ測れないでやんす。未知の味との出会い、その土地の空気、人との交流...これらは全てプライスレスでやんす。」
**かっぱ
** 「まあ、ずんには一生わからん世界やろな。ワイは行ってみたいわ。福岡空港からのアクセスもええし、北九州観光と組み合わせたら最高やん。」
**ずん
** 「じゃあボクも行くのだ!みんなで行けば怖くないのだ!」
**でぇじょうぶ博士
** 「急に便乗するんじゃないでやんす...。まあいいでやんす。ただし、ずん君は食べログの評価だけ見て『ここがいい』とか言い出すタイプでやんすから、おいらが店選びするでやんす。」
**かっぱ
** 「博士、ずんは放っといて、ワイらだけで行かへん?どうせコイツ、現地着いたら『やっぱ疲れたから駅前のチェーン店でええわ』とか言い出すで。」
**ずん
** 「ひどいのだ!ボクだって本気出せば、10軒くらい食べ歩きできるのだ!...多分なのだ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「10軒も回ったら、胃もたれして後悔するのがオチでやんす。せいぜい3軒が限界でやんすよ。それより大事なのは、その土地の歴史や文化も一緒に味わうことでやんす。からあげが美味しい理由には、必ず地域の物語があるはずでやんす。」
**かっぱ
** 「なるほどな。中津って城下町やったんやろ?武士とからあげって、なんか関係あるんか?」
**でぇじょうぶ博士
** 「実は中津からあげの起源は戦後の屋台文化でやんす。養鶏が盛んだった地域性と、港町ならではの醤油文化が融合して生まれたんでやんす。つまり偶然ではなく、必然的に美味しくなる要素が揃っていたんでやんすよ。」
**ずん
** 「へー、意外と深いのだ。じゃあボク、中津からあげ研究家になるのだ!これで一攫千金なのだ!」
**かっぱ
** 「お前、さっきまで興味なかったやんけ...。しかもからあげ研究家で稼げるわけないやろ。」
**ずん
** 「でもYouTubeで『全国からあげ食べ歩き』とかやったら、再生数稼げるんじゃないのだ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「それはもう既に大勢の人がやってるでやんす。今さらずん君が参入しても、埋もれるだけでやんす。それより、自分でからあげを極めて、オリジナルレシピを開発する方がまだ可能性あるでやんす。」
**かっぱ
** 「せやな。でもずんが料理できるとは思えんけどな。」
**ずん
** 「むぅ...じゃあボク、とりあえず中津行って、現地で弟子入りするのだ!職人の道を極めるのだ!」