ずん
「グエー死んだンゴ」って言いながら寄付するって、完全に頭おかしいのだ!
やきう
「せやな。でもな、ワイらネット民なんて元から正気ちゃうやろ。むしろこれが正常や。」
でぇじょうぶ博士
「興味深い現象でやんすねぇ。追悼と不謹慎が同居する、まさにインターネット文化の結晶でやんす。」
ずん
「でもさ、がんセンターの人たち困惑してるんじゃないのだ?急に変な言葉で寄付が殺到してるのだ。」
やきう
「『Twitter見て来ました』とか書かれて、担当者『は?』ってなっとるやろな。」
でぇじょうぶ博士
「むしろ、寄付理由欄に『成仏してクレメンス』って書かれた時の事務員の顔を見てみたいでやんす。」
ずん
「NHKのアナウンサーが真面目な顔で『グエー死んだンゴ運動が広がっています』とか言う未来が来るのだ?」
やきう
「来てほしいわ。『では次のニュースです。成仏してクレメンス運動について専門家に聞きました』とかな。」
でぇじょうぶ博士
「でもこれ、かつての2chアフガニスタン学校建設を彷彿とさせるでやんすね。やらぬ善よりやる偽善でやんす。」
ずん
「偽善って言うけど、お金出してる時点で本物の善じゃないのだ?」
やきう
「哲学者か、お前は。でもな、これがリアルで『お香典です、グエー死んだンゴ』って言うたら殴られるで。」
でぇじょうぶ博士
「そこがネット文化の面白いところでやんす。不謹慎と敬意が矛盾なく共存できる唯一の場所でやんす。」
ずん
「でもボク、なんJ民じゃないから『グエー死んだンゴ』って言っていいのか分からないのだ...」
やきう
「気にすんな。今や誰でも使えるオープンソースや。著作権フリーの追悼文句や。」
でぇじょうぶ博士
「それにしても、『献血できないから寄付する』という発想は素晴らしいでやんす。不妊治療中の方の創意工夫でやんすね。」
ずん
「つまり、ネット民って実は優しいってことなのだ?」
やきう
「違うで。ワイらはただ、面白そうなことに乗っかってるだけや。結果的に善行になっとるだけや。」
でぇじょうぶ博士
「その『面白そう』が社会貢献につながるのが、群衆心理の良い面でやんすね。バンドワゴン効果の好例でやんす。」
ずん
「じゃあボクも寄付しようかな...でも1000円って高くないのだ?」
やきう
「お前、普段ガチャに何万突っ込んどるんや。その課金欲を寄付に向けろや。」
でぇじょうぶ博士
「クレカ決済できるのも良心的でやんす。現代人にとって現金は既に古代の遺物でやんすからね。」
ずん
「でもこれ、最終的にどれくらい集まったのだ?」
やきう
「知らんがな。でもな、一人一人は少額でも、塵も積もれば山となるやで。これがネットの力や。」
でぇじょうぶ博士
「匿名性が生む連帯感でやんす。顔も名前も知らない誰かのために、みんなが動く。美しくも奇妙な光景でやんすね。」
ずん
「古き良きネット住民って言われてるけど、今のネット民は良くないってことなのだ?」
やきう
「せやな。今は叩き合いとレスバしかないからな。こういう温かい運動は絶滅危惧種や。」
でぇじょうぶ博士
「Twitterが『X』になってから、こういう文化が失われつつあるという指摘は興味深いでやんす。プラットフォームの名前が文化を規定するでやんすね。」
ずん
「じゃあボクたちも何か始めるべきなのだ?『ずんだもん基金』とか作るのだ!」
やきう
「誰が寄付すんねん。お前に香典包むくらいなら、その金で焼肉食うわ。」