ずん
「ねえねえ、22歳で年収1200万円とか、ボクの将来設計完全に狂ったのだ!大学行かずに職人になればよかったのだ!」
やきう
「お前、金槌も満足に握れんやろ。職人なめんなや。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。確かに建築職人の収入は急上昇してるでやんす。人手不足で需給バランスが崩れて、まるでレアポケモンみたいな扱いになってるでやんすからね。」
かっぱ
「ワイの知り合いの隔壁職人も月100万や。午後3時には帰っとるで。サラリーマンが残業でヒーヒー言うとる間にな。」
ずん
「えっ!?午後3時!?それボクの理想的なライフスタイルなのだ!今から職人目指すのだ!」
やきう
「甘いわ。お前みたいなヒョロガリが重い資材運べるんか?初日で腰やるで。」
でぇじょうぶ博士
「それに一人親方として独立するには、技術と信用が必要でやんす。22歳で1200万稼ぐってことは、中卒ですぐ働いて20歳くらいで独立した計算になるでやんす。つまり8年間の下積みがあるでやんすよ。」
かっぱ
「しかも使えん職人は容赦なく干されるんやで。ホワイトカラーみたいに会社がぬるま湯で守ってくれへんのや。」
ずん
「むむむ...でも大学出ても事務職の求人倍率0.5なんでしょ?それなら最初から職人の方がマシなのだ!」
やきう
「ほんまアホやな。40過ぎたらどうすんねん。体ボロボロで仕事減って、その時『やっぱ大学行っとけばよかった』って泣くんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。若い時の短期スパンで見ると職人有利に見えるでやんすけど、40歳過ぎると年収と仕事量の差が顕著になるでやんす。それに労災リスクも無視できないでやんすからね。」
かっぱ
「実際、職人の子供は大学出て別の仕事就いとるケース多いんや。親が一番現実わかっとるってことやな。」
ずん
「じゃあ結局、大学行った方がいいってこと?でも奨学金という名の高利貸しから借金するのは嫌なのだ!」
やきう
「お前の場合、大学行っても行かんでも変わらんやろ。どっちにしてもニートや。」
でぇじょうぶ博士
「大学進学の意義は、知的労働者になるためだけじゃなくて、人生の選択肢を増やすためでやんす。社会の流動性に対応できる能力を身につけるってことでやんすね。AIが進化したら肉体労働も脅かされる可能性があるでやんすし。」
かっぱ
「それにな、工大行ったら建築の知識も身につくし、現場と設計両方わかる人材になれるんや。最強やで。」
ずん
「つまりホワイトカラーとブルーカラーの逆転って、本当は起こってないってこと?」
やきう
「起こっとるけど一部だけや。建築営業なら平均1800万、売れたら4000万やけど、それもスキル次第やろ。結局どっちもスキルゲーなんや。」
でぇじょうぶ博士
「まさにそうでやんす。『ホワイトカラーはスキル差が少ないが、ブルーカラーはスキル差がありすぎる』という指摘は的を射てるでやんす。つまり、できる職人とできない職人の差が激しいってことでやんすね。」
かっぱ
「ホワイトカラーはみんなそこそこやけど、ブルーカラーはピンキリや。天国と地獄やな。」
でぇじょうぶ博士
「重要なのは『実行力、リーダーシップ、交渉、関係構築』といった人間にしかできないスキルでやんす。これはAIには代替できないでやんすからね。どちらの道を選ぶにせよ、これらを磨くことが大事でやんす。」
かっぱ
「それにしても、社会を維持するにはブルーカラーが稼げる方が健全やと思うで。なくなったら困る仕事こそ高給であるべきやからな。」
ずん
「なるほどなのだ...じゃあボクは人間にしかできないスキルを磨くため、まずは寝て英気を養うのだ!」
ずん
「違うのだ!これは戦略的休息なのだ!職人も大卒も選ばず、第三の道を行くのだ!その名も『プロニート』なのだ!年収はゼロだけど、労災リスクも奨学金の返済もないのだ!完璧なのだ!」