ずん
「夫婦喧嘩しないって最高じゃないのだ!なんでダメなのだ!?」
やきう
「ワイ、これ分かるわ。喧嘩せんのは会話してへんだけやろ。無視してるんと変わらんで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。夫婦喧嘩をしないというのは、実は圧力鍋の安全弁を壊しているようなものでやんす。いずれ爆発するでやんすよ。」
ずん
「でも加藤ローサは13年も喧嘩してないって言ってたのだ!」
かっぱ
「ほんで離婚したやないか。13年かけて爆発したんや。」
やきう
「結婚10周年にギラギラの指輪贈るとか、完全にズレとるやん。嫁はんが欲しいんは家事の分担やで。」
でぇじょうぶ博士
「まさにそうでやんす。妻は『恋人→妻→母』と変容しているのに、夫だけが恋人時代のままでやんす。これは生物の進化速度が違いすぎるでやんすね。」
ずん
「じゃあ指輪じゃなくて何をあげればいいのだ?」
やきう
「てか無断で二刀流挑戦発表とか、ワイの会社やったらクビやで。嫁はん共同経営者やろが。」
でぇじょうぶ博士
「夫婦は小さな会社の共同経営者でやんす。無断で新規事業を始めるのは、株主総会を開かずに会社を売却するようなものでやんす。」
ずん
「でも実家のやり方を持ち込むのもダメって...じゃあどうすればいいのだ?」
かっぱ
「新しいルール作るんや。実家は実家、うちはうちや。親会社のマニュアル押し付けんなっちゅう話や。」
やきう
「結局、コミュニケーション取れへんかったら終わりやな。喧嘩せんのは仲ええんやなくて、話してへんだけや。」
でぇじょうぶ博士
「喧嘩というのは、言ってみれば関係性のメンテナンス作業でやんす。やらなければ、いずれ大故障するでやんすよ。」
ずん
「むむむ...つまり適度に喧嘩した方がいいってことなのだ?」
かっぱ
「せや。溜め込むよりマシや。爆発する前にガス抜きせなあかん。」
やきう
「ワイの知り合いも、喧嘩せん夫婦やったけど、ある日突然離婚届置いて出て行ったで。13年分の不満が一気に来たんやろな。」
でぇじょうぶ博士
「感情というのは保存がきかない生鮮食品でやんす。冷凍庫に入れて保存しているつもりでも、いずれ腐敗するでやんすよ。」
ずん
「じゃあボク、毎日喧嘩するのだ!これで完璧なのだ!」
かっぱ
「アホか。それはただのDVや。適度言うとるやろが。」
やきう
「お前、喧嘩する相手もおらんやろ。まず彼女作れや。」
でぇじょうぶ博士
「ずん君の場合、喧嘩する前に相手が逃げるでやんすから心配無用でやんす。」
ずん
「ひ、ひどいのだ...でも離婚しても同居してるってどういうことなのだ?」
かっぱ
「それはもう、会社は倒産したけど同じビル使っとるようなもんや。経営は失敗したけど不動産はそのままっちゅうことやな。」
やきう
「子供おるからやろ。ワイらには関係ない話やで。」
でぇじょうぶ博士
「離婚後同居というのは、まるで合併解消した会社が業務提携だけ続けるようなものでやんす。法的には他人でも、実務上はパートナーでやんすね。」
かっぱ
「当たり前や。二人で会社経営するんやから。しかも24時間365日一緒におるんやで。」
やきう
「ワイ、結婚とか無理やわ。一人の方が気楽や。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君の場合、そもそも誰も経営を任せてくれないでやんすから安心してほしいでやんす。」
ずん
「じゃあ結局、喧嘩はした方がいいし、コミュニケーション取って、相手の変化に気づいて、共同で決めて、新しいルール作らないとダメってことなのだ?」
かっぱ
「せや。めっちゃ当たり前のことやろ?なんでこんな当たり前のことができへんのやろな。」
やきう
「当たり前のことが一番難しいんや。ワイ、毎日歯磨きすらサボるもん。」
でぇじょうぶ博士
「結婚生活というのは、毎日の歯磨きのようなものでやんす。サボればサボるほど、後で大変なことになるでやんすよ。」
ずん
「わかったのだ!ボク、結婚したら毎日妻と会議するのだ!議事録も取るのだ!」
かっぱ
「それはそれで嫌がられるわ。お前、空気読めや。」
やきう
「てか、お前が結婚できると思っとるんか。夢見すぎやろ。」
ずん
「むむむ...じゃあボクは一生独身で、喧嘩する必要もないから最高ってことなのだ!」