ずん
「日本経済がヤバいって聞いたのだ!でも株価は上がってるし、大丈夫なんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが罠でやんす。株高は表面だけで、実体経済は穴だらけのボロ船状態でやんすよ。7-9月期GDPは6四半期ぶりのマイナス成長が予想されてるでやんす。」
やきう
「ワイ、株で儲けたって言うてたやつおったけど、あれ全部嘘やったんか?」
かっぱ
「株が上がっても庶民の懐は寒いままやで。むしろ物価高で余計に苦しなっとるがな。」
ずん
「えー!じゃあボクの給料が上がらないのは、そういうことだったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そうでやんすね。円安で輸入品が高くなって、実質的な可処分所得は減ってるでやんす。小売業は前期比-1.9%の大幅低下でやんすから。」
やきう
「円安って、輸出企業には有利なんちゃうんか?そいつら儲けとるやろ。」
かっぱ
「それがな、輸出も減っとるんや。トランプ関税の影響で、企業も設備投資を-4.1%も減らしとる。」
ずん
「むむむ...じゃあ誰も得してないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「正解でやんす!消費も雇用も低迷してるでやんす。特に男性の雇用低下が顕著でやんすね。人手不足って言われてるのに、新規求人倍率は下がり続けてるでやんす。」
やきう
「ワイの会社も採用絞っとるわ。人手不足って、ただの建前やったんやな。」
かっぱ
「政府は何やっとるんや?定額減税やめて、教育無償化に8000億円使うらしいけど。」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。定額減税の方が低所得層への再分配効果は高かったでやんす。教育無償化は中長期的には良いでやんすが、今すぐの景気対策にはならないでやんす。」
やきう
「つまり、金持ちの子供ばっかり得するってことやな。貧乏人は今すぐ金が欲しいんじゃボケ。」
かっぱ
「しかもガソリンの暫定税率まで廃止するらしいで。車持ってへん奴は何の恩恵もあらへんがな。」
ずん
「じゃあ、日銀が利上げすればいいんじゃないのだ?円安も止まるし!」
でぇじょうぶ博士
「それが問題でやんす。日銀はトランプ関税を恐れて利上げを見送ったでやんす。その結果、円安がぶり返して物価高が再燃してるでやんす。」
やきう
「結局、政府も日銀も腰抜けってことやんけ。アメリカの顔色ばっかり伺っとる場合か。」
かっぱ
「チグハグな政策ばっかりで、一貫性がないんや。可処分所得を増やすんか、円安を是正するんか、どっちかハッキリせえや。」
ずん
「難しすぎて頭が痛くなってきたのだ...結局、ボクたちはどうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「個人でできることは限られてるでやんす。節約して、副業して、投資の勉強をして...まあ、全部やっても焼け石に水でやんすけどね。」
やきう
「ワイはもう諦めたわ。どうせ政治家も官僚も自分らの利益しか考えてへんのやろ。」
かっぱ
「お前、それ言うたら終わりやで。せめて選挙には行けや。」
ずん
「でも選挙で誰に入れても変わらないって言われてるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「確かに即効性は期待できないでやんすが、民主主義ってのはそういうもんでやんす。地道にやるしかないでやんすよ。」
かっぱ
「大げさやな。まあでも、今の政策が不十分なんは確かやな。サナエノミクスも期待外れや。」
ずん
「むぅ...じゃあボクは株を買って、円安で儲けるのだ!それなら政府の失敗を逆手に取れるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君、それ投機でやんすよ。しかもあなた、投資資金あるんでやんすか?」
やきう
「結局、貧乏人は何やっても貧乏なんやな。ワイも同じや。」
かっぱ
「お前ら、暗すぎるわ。もっと前向きに生きろや。」
ずん
「じゃあかっぱさん、どうすれば景気が良くなるのか教えてほしいのだ!」
かっぱ
「そんなん、ワイが知るかい。ワイはただの河童や。」
でぇじょうぶ博士
「結局、政策の一貫性と実行力が必要でやんす。可処分所得を増やし、円安を是正し、内需を喚起する。言うは易く行うは難しでやんすけどね。」
ずん
「もう!みんな悲観的すぎるのだ!ボクが総理大臣になったら、全国民に毎月10万円配るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それハイパーインフレまっしぐらでやんす。ジンバブエの二の舞でやんすよ。」
やきう
「ずん、お前が総理にならんで良かったわ。日本が滅ぶところやったで。」
ずん
「むぅ...じゃあボクは何もできないってことなのだ?絶望するしかないのだ?」
かっぱ
「まあ、個人レベルでは限界あるけど、できることはあるやろ。スキルアップとか、貯蓄とか。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。マクロ経済は個人ではどうにもならないでやんすが、ミクロの自分の生活は改善できるでやんす。」
やきう
「ワイは改善する気力もないわ。このまま沈んでいくのを眺めとるだけや。」
ずん
「やきうさん、それじゃダメなのだ!一緒に頑張ろうじゃないのだ!」
かっぱ
「まあまあ、喧嘩すな。結論としては、サナエノミクスはまだ始まったばかりで評価は難しいけど、今のところチグハグで不十分ってことやな。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。今後の政策次第でやんすが、おいらの計算では...いや、なんでもないでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「いや、悪い予測しか出てこなかったんで、言わない方がいいと思ったでやんす。」
やきう
「どうせ日本は終わりやろ。ワイは知ってたで。」
ずん
「でも大丈夫なのだ!ボクたちには希望があるのだ!...たぶん!きっと!そのうち!いつか!...ないのだ!?」