ずん
「正月に店が閉まるのってさ、結局ボクらが損するだけなんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おやおや、ずん君は相変わらず自分中心でやんすね。でも実は、この正月休業問題は労働環境と消費者サービスの綱引きという、まさに現代社会の縮図でやんす。」
やきう
「ワイは別にええと思うで。どうせ正月なんて家でゴロゴロしとるだけやし。」
ずん
「でも困る人もいるのだ!独身貴族のボクとか!」
でぇじょうぶ博士
「独身貴族...?ずん君、それは自称でやんすか?まあいいでやんす。松屋銀座が休業を拡大したのは、従業員の幸福度を上げるためでやんす。幸せな従業員は生産性が高いという研究結果もあるでやんすよ。」
やきう
「生産性とか言うてるけど、結局売上減るやんけ。経営陣の自己満足ちゃうん?」
でぇじょうぶ博士
「それが面白いところでやんす。短期的には売上が減っても、長期的には従業員の定着率が上がり、採用コストが下がるでやんす。まるで種を蒔いて収穫を待つようなもんでやんすね。」
ずん
「じゃあ、みんな休めばいいのだ!ボクも休みたいのだ!」
やきう
「お前、そもそも働いてへんやろ。何休むねん。」
ずん
「(...グサッ)で、でも飲食店が閉まってたら困るのだ!コンビニ弁当ばっかりになっちゃうのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、それは計画性の問題でやんす。正月に備えて食料を買い込むという、人類が何千年も続けてきた知恵を使えばいいでやんす。」
やきう
「まあでも、正月に働きたい奴もおるやろ。学生とか、かき入れ時やし。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。だから『店舗の種類によって判断すべき』という意見が多いのも納得でやんす。コンビニやガソリンスタンドは社会インフラに近いでやんすからね。」
ずん
「じゃあ、百貨店は休んでもいいってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「単純化しすぎでやんす。百貨店の正月営業は、福袋目当ての客で賑わう伝統があったでやんす。でも、その伝統が従業員を犠牲にする価値があるのか、という問いでやんすね。」
やきう
「福袋なんて、在庫処分の詰め合わせやんけ。そんなもんのために正月出勤させられるとか、ブラックすぎるわ。」
ずん
「でもボク、福袋好きなのだ...お得感があるのだ...」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、それは錯覚でやんす。福袋の中身の期待値は、支払った金額より低いことが統計的に証明されてるでやんす。まるでギャンブルと同じでやんすね。」
やきう
「つまり、福袋買う奴は情弱ってことやな。ワイは賢いから買わへんで。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。丸亀製麺のクリスマスイブ休業も話題になったでやんすが、これは『心的資本経営』という新しい考え方でやんす。従業員の心の健康を資本として捉えるでやんすね。」
やきう
「心的資本?そんな綺麗事で経営できるんか?」
でぇじょうぶ博士
「綺麗事ではないでやんす。従業員の離職率が下がれば、新人教育コストが削減できるでやんす。さらに、顧客サービスの質も上がるでやんす。Win-Winでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、全部の店が休めばみんな幸せなのだ!」
やきう
「お前、極端すぎるねん。そしたら社会が回らへんやろ。病院とか警察とか、誰が働くねん。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。だから『柔軟な対応』が必要でやんす。シフト制で休みを分散させるとか、時給を割増にするとか、方法はいくらでもあるでやんす。」
ずん
「じゃあ、正月に働く人には時給10倍にすればいいのだ!」
やきう
「10倍?お前、経営わかってへんな。そんなことしたら店潰れるわ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、10倍は極端でやんすが、実際に正月手当を出してる企業は多いでやんす。労働基準法でも、休日労働には割増賃金が義務付けられてるでやんすからね。」
ずん
「じゃあ、ボクも正月に働いて大金持ちになるのだ!」
やきう
「お前、さっきまで休みたいって言うてたやろ。ブレブレやな。」
でぇじょうぶ博士
「ずん君の思考回路は、まるでブラウン運動する分子のようでやんすね。予測不可能でやんす。」
でぇじょうぶ博士
「さて、この正月休業問題の本質は何でやんすか?それは、『効率と人間性のバランス』でやんす。資本主義社会では、常に店が開いてることが効率的とされてきたでやんす。でも、それは従業員の人間性を犠牲にしてきたでやんすね。」
やきう
「人間性って何やねん。みんな金のために働いとるんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは浅い見方でやんす。人間は金だけで動くロボットじゃないでやんす。家族と過ごす時間、自分の趣味に没頭する時間、そういうものが人生の質を決めるでやんす。」
ずん
「じゃあ、ボクは毎日趣味に没頭してるから人生の質が高いのだ!」
やきう
「お前の趣味ってスマホゲームやろ。それ、人生の質とは言わへんねん。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、趣味は人それぞれでやんす。大事なのは、自分で選択できることでやんす。正月に働くか休むかを、従業員が選べる環境が理想でやんすね。」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、それは社会の寄生虫と呼ばれる存在でやんす。働かざる者食うべからず、という言葉があるでやんすよ。」
ずん
「寄生虫じゃないのだ!ボクは将来のために充電してるのだ!」
やきう
「充電20年目とかやろ。もうバッテリー腐っとるわ。」
でぇじょうぶ博士
「話を戻すでやんすが、正月休業の動きは、日本の労働文化が変わりつつある証拠でやんす。昔は『お客様は神様』という考えが支配的だったでやんすが、今は『従業員も人間』という当たり前のことに気づき始めたでやんす。」
やきう
「神様は怒らへんよ。怒るのはクレーマーや。あいつら神様ちゃうし。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。真の顧客は、従業員の権利を尊重する企業を支持するでやんす。むしろ、ブラック企業には行きたくないという消費者が増えてるでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「単純に正義とは言えないでやんす。正月に営業してほしい人もいるでやんすからね。大事なのはバランスでやんす。」
やきう
「バランスバランスって、結局何も決められへんやつの言い訳やろ。」
でぇじょうぶ博士
「いや、バランスこそが最も難しい選択でやんす。白か黒かで割り切れる問題なら簡単でやんすが、現実はグレーゾーンだらけでやんす。」
ずん
「むずかしいのだ...じゃあ、ボクはどうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ずん君ができることは、正月に営業してる店を利用するなら、感謝の気持ちを持つことでやんす。そして、ゴミは持ち帰る、店員に横柄な態度を取らない、という基本的なマナーを守ることでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「その意気でやんす。消費者一人一人の意識が変われば、社会全体が変わるでやんす。」
やきう
「まあ、ワイは正月も家でゴロゴロしとるけどな。」
ずん
「じゃあ、みんなで正月は家でゴロゴロするのだ!そうすれば店も休めるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは極端でやんすが、一理あるでやんす。正月に外出しなければ、店も営業する必要がないでやんすからね。」
やきう
「でも、初詣とか初売りとか、正月の風物詩はどうするねん。」
ずん
「オンラインでやればいいのだ!オンライン初詣、オンライン初売り!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、それは風情がないでやんす。初詣の寒さの中で神社に参るから意味があるでやんす。オンラインじゃただのクリックでやんす。」
やきう
「まあ、ワイはどっちでもええけどな。神様なんて信じてへんし。」
ずん
「やきう君、そんなこと言ってると罰が当たるのだ!」
やきう
「罰が当たるんやったら、とっくに当たっとるわ。ワイの人生、罰だらけや。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君...それは深刻でやんすね...」
ずん
「じゃあ、結論として正月休業は賛成なのだ?反対なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おいらは賛成でやんす。ただし、社会インフラに関わる業種は例外でやんす。そして、正月に働く人には適切な対価を払うべきでやんす。」
やきう
「ワイも賛成や。どうせ店開いてても行かへんし。むしろ、みんな休んで経済停滞しろや。」
ずん
「やきう君、それは社会への恨みが滲み出てるのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まあ、この問題に正解はないでやんす。大事なのは、みんなが話し合って、より良い着地点を見つけることでやんす。」
ずん
「じゃあ、ボクが一番いい解決策を思いついたのだ!」
ずん
「正月は全員宇宙旅行に行けばいいのだ!そうすれば地球の店は全部休めるのだ!」