ずん
「万博が成功したって言ってるけど、ボク行ってないのだ!だから成功じゃないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんが行ってないのは万博のせいじゃなくて、ずんの社会性の無さのせいでやんす。」
やきう
「ワイも行ってへんで。でもSNSで炎上しまくってたのは見たわ。あれで成功とか、ハードル下げすぎちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「実はそこがポイントでやんす。開幕前の批判が激しかったからこそ、実際に行った人の『思ったより良かった』という声が際立ったでやんす。期待値コントロールの教科書的成功例でやんすね。」
ずん
「つまり、最初にクソミソに叩いておけば、後で普通のことしても褒められるってことなのだ?」
やきう
「それ、ワイの人生やんけ。最初からクズやから、ちょっと普通のことしたら『偉い』言われるんや。」
でぇじょうぶ博士
「...それは褒められてるんじゃなくて、憐れまれてるだけでやんす。」
ずん
「でも、ミャクミャクって本当に気持ち悪かったのだ。あれが成功の要因とか信じられないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「逆でやんす!ゆるキャラが飽和した現代で、『気持ち悪い』という強烈な個性こそが話題性を生んだでやんす。可愛いだけのキャラなんて、もはや誰も覚えてないでやんすよ。」
やきう
「ほな、ワイも気持ち悪い個性で勝負したらええんか?...ってもう十分気持ち悪いわ、ワイ。」
ずん
「でも予算オーバーとか工事費未払いとかあったんでしょ?それでも成功って言えるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そこが大阪の凄いところでやんす。批判に屈せず推進力を維持した。東京なら途中で潰れてたでやんすよ。関西の『なんとかなるやろ』精神が、逆にプラスに働いたでやんす。」
やきう
「それって結局、ゴリ押しが成功しただけやろ?民主主義の敗北ちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「確かに強引でやんした。でも、リピーターが続出して、口コミで評判が広がったのは事実でやんす。最終的に2500万人を動員したのは、強制じゃなくて自発的な来場でやんすからね。」
ずん
「つまり、最初は嫌々だったけど、行ってみたら意外と楽しかったってパターンなのだ?」
やきう
「それ、合コンに無理やり連れて行かれた時のワイやんけ。結局一人で帰ったけどな。」
でぇじょうぶ博士
「...やきうは何をやっても失敗する法則があるでやんすね。万博とは対極の存在でやんす。」
ずん
「でもさ、経済効果って本当にあったのだ?それとも数字のマジックなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「経済効果の計算なんて、どうとでも盛れるでやんすからね。大事なのは、関西経済が活性化したという実感があるかどうかでやんす。少なくとも、地元の飲食店や宿泊施設は潤ったでやんすよ。」
やきう
「ほな、東京五輪との違いは何やねん?あっちは大失敗扱いやのに。」
でぇじょうぶ博士
「東京五輪は無観客開催になったのが致命的でやんした。それに比べて万博は、コロナ後で人が動ける状況だったでやんす。タイミングの差が大きいでやんすね。」
ずん
「じゃあ結局、運が良かっただけってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、運を引き寄せる努力をしたでやんす。批判されながらも準備を続け、開幕に間に合わせた。その執念が成功を呼んだでやんすよ。」
やきう
「執念か...ワイにも執念はあるで。毎日YouTubeを12時間見続ける執念がな。」
でぇじょうぶ博士
「ずんが正論を言うとは...万博の成功以上に驚きでやんす。」
ずん
「...え、褒められてるのだ?それとも馬鹿にされてるのだ?」
ずん
「でもボク思うのだけど、万博って結局、お祭り好きの日本人の性質にハマっただけなのだ?深い意味なんてないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それも一理あるでやんす。ただ、『いのちの輝き』というテーマは、コロナ禍を経た今の時代に刺さったでやんすよ。人々は集まりたかったでやんす。」
やきう
「ワイは集まりたくないけどな。家でええわ。」
ずん
「...やきうはもう黙ってた方がいいのだ。話が進まないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「結論として、万博成功の要因は三つでやんす。一つ目は、低い期待値。二つ目は、強力な推進力。三つ目は、実際の体験がそこそこ良かったこと。この組み合わせが奇跡を起こしたでやんす。」
ずん
「なるほどなのだ。じゃあ次は名古屋でやるべきなのだ!名古屋なら期待値はもっと低いから、もっと成功するはずなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「むしろ名古屋は真面目すぎて、大阪みたいな『なんとかなるやろ』精神がないから難しいでやんす。計画通りに進めようとして、批判に潰されるでやんすよ。」
ずん
「じゃあ万博の次は何をやればいいのだ?また大きなイベントが必要なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「もう当分いらないでやんす。というか、次はもっと難しいでやんすよ。万博は『予想より良かった』という奇跡で成功したでやんすが、次は期待値が上がってるでやんすからね。」
やきう
「つまり、一発屋芸人の二作目みたいなもんやな。もう詰んでるやんけ。」
ずん
「じゃあボクらは、万博が成功した今この瞬間を噛み締めるべきなのだ。次はもう二度と成功しないかもしれないから...って、ボク行ってないんだったのだ!くそぅ!」