ずん
「えぇ!?静岡のハンバーグ屋に500人も並ぶとか、もはや宗教なのだ!ボク理解できないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。静岡県民にとって『さわやか』は、まるで聖地巡礼のような存在でやんす。県外に出店しないという戦略が、逆に希少価値を生み出してるでやんすよ。」
やきう
「ワイも並んだことあるけど、2時間待ちとかザラやで。で、食ったら『まあ普通のハンバーグやん』って思うんや。なんでみんなあんなに夢中なんやろな。」
でぇじょうぶ博士
「それは『希少性の原理』でやんす。手に入りにくいものほど価値が高く感じられる心理効果でやんすね。静岡県外で食べられないからこそ、県民のアイデンティティと結びついてるでやんす。」
ずん
「でも大雨の中、前日から並ぶって頭おかしいのだ。家でカップ麺食べてた方がマシなのだ。」
やきう
「お前みたいなニートには理解できへんやろうけど、これは『体験』を買うとるんや。SNSで『一番乗りでした!』って投稿する権利を買うとるんやで。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。現代のマーケティングは、商品そのものより『物語』や『体験』を売る時代でやんすからね。500人並んだという事実自体が、さらなる集客を呼ぶ好循環を生むでやんす。」
ずん
「むぅ...じゃあボクも並べば注目されるってことなのだ?」
やきう
「お前が並んでも誰も気づかへんわ。存在感が薄すぎるんや。」
でぇじょうぶ博士
「しかも、14年ぶりの静岡市内新店舗という『レア度』が拍車をかけたでやんすね。店舗限定の『炭焼き野菜』なんて、まるでポケモンの色違いを捕まえるようなもんでやんす。」
ずん
「でも結局、ハンバーグはハンバーグなのだ。びっくりドンキーでいいのだ。」
やきう
「びっくりドンキーと比べるとか、もはや冒涜やで。静岡県民の前でそれ言うたら、富士山から突き落とされるで。」
でぇじょうぶ博士
「実は『さわやか』の成功は、マーケティングの教科書でやんすよ。県外不出、行列必至、口コミ拡散...すべてが計算されてるでやんす。おいらも論文書けるレベルでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「...おいらは人混みが苦手でやんす。あと、女子と一緒じゃないと行きづらいでやんす。つまり永遠に行けないでやんす。」
ずん
「でも500人も並ぶなんて、日本人って本当に並ぶの好きなのだ。パンダ見るのに3時間とか、頭おかしいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは『同調圧力』と『損失回避バイアス』の複合効果でやんす。みんなが並んでるから自分も並ぶ。そして『並ばなかったら損』という心理が働くでやんすね。」
やきう
「ワイはむしろ、雨の中前日から並ぶやつの方が損してると思うけどな。風邪ひいて医療費かかるやん。」
ずん
「そうなのだ!時給換算したら、もっと高級な肉が食べられるのだ!ボクは賢いから絶対並ばないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんが並ばないのは、賢いんじゃなくて、そもそも外出する気力がないだけでやんす。引きこもりを正当化するのはやめるでやんす。」
やきう
「ブーメラン刺さってて草。お前も人のこと言えんやろ。」
ずん
「むぅ...じゃあボクも明日から『さわやか』の前に並んで、転売するのだ!『さわやか入店権』を5万円で売るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは『さわやか』の理念に反するでやんす。というか、そもそもそんなビジネスモデルは成立しないでやんす。第一、お前が外に出られるわけがないでやんす。」
やきう
「結局、お前の人生に『さわやか』なんて一生訪れへんのやで。」
ずん
「ひどいのだ...でもボクの人生、確かに全然さわやかじゃないのだ...むしろどんよりしてるのだ...」