ずん
グラフィック社が『デザインのひきだし』の発行やめるらしいのだ!紙の雑誌、ついに終わりなのだ!
でぇじょうぶ博士
おっと、早とちりでやんす。「グラフィック社からの発行を行わない」と書いてあるでやんすよ。つまり出版社が変わるだけの可能性が高いでやんす。
やきう
ほーん。で、お前ら『デザインのひきだし』なんて読んだことあんのか?
ずん
...ないのだ。でも名前はかっこいいと思うのだ!
かっぱ
名前だけで語るな。この雑誌、印刷技術とか紙の質感とかにこだわった、めっちゃマニアックな専門誌やねん。
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。特殊印刷のサンプルが付録についてたりして、デザイナーや印刷関係者には聖書みたいな存在だったでやんす。おいらも実は全号持ってるでやんす。
ずん
でも博士、なんでグラフィック社は手放すことにしたのだ?儲からなかったのだ?
でぇじょうぶ博士
出版不況でやんすからね。専門誌なんて、まるで絶滅危惧種のパンダみたいなもんでやんす。飼育コストがバカ高いのに、客は限られてるでやんす。
かっぱ
せやな。紙の質とか印刷技術にこだわる雑誌が、採算取れんくなるとか皮肉やで。
やきう
ワイに言わせりゃ、そもそも紙の雑誌とか時代遅れやろ。全部PDFでええやん。
ずん
それな!紙とか重いし邪魔なのだ!電子書籍最高なのだ!
でぇじょうぶ博士
...やれやれ。その発言、まさに「寿司をコンビニのおにぎりで十分」と言ってるようなもんでやんす。紙の質感や印刷の美しさは、デジタルじゃ絶対に再現できないでやんす。
かっぱ
そもそもこの雑誌、紙そのものを楽しむ雑誌やからな。電子版とか、風呂入らんで香水だけつけるようなもんや。
ずん
でも次号以降の詳細は「今後公開される情報を確認」って書いてあるのだ。これって他の出版社から出るってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
その可能性が高いでやんすね。こういう言い回しは、まるで恋人との別れ際に「友達でいよう」と言うようなもんでやんす。別の相手がもういるでやんす。
かっぱ
いや、こんなニッチな雑誌、大手は手出さんやろ。小規模の専門出版社ちゃうか?
ずん
もしくはクラウドファンディングとか!最近流行ってるのだ!
でぇじょうぶ博士
むむむ、それもありえるでやんす。読者が直接支援する形なら、採算ラインも下げられるでやんすからね。まるで路上ライブから武道館に行くようなもんでやんす。
かっぱ
56号も続いたってことは、それなりにファンおるってことやろ?なら存続の可能性はあるな。
ずん
博士も全号持ってるくらいだし、熱心なファン多そうなのだ。
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。デザイナーや印刷業界の人間にとって、この雑誌は業界の最新技術を知る貴重な情報源だったでやんすからね。なくなったら、まるで調味料が全部なくなった料理みたいなもんでやんす。
やきう
また意味不明な例えやん。つーか、そんな大事な雑誌なら、なんでグラフィック社は手放すねん。
でぇじょうぶ博士
出版社にも事情があるでやんす。専門誌は利益率が低いでやんすし、より儲かる分野に注力したいんでやんすよ。まるで赤字事業を切り離す大企業のリストラでやんす。
かっぱ
せやな。グラフィック社も商売やからな。慈善事業やないんや。
ずん
でもファンは悲しいのだ!ボクもファンの気持ちわかるのだ!
やきう
お前、さっき読んだことないって言うてたやん。
でぇじょうぶ博士
まぁずんは置いといて、これは出版業界全体の縮図でやんすね。専門誌がどんどん淘汰されて、残るのは大衆向けの雑誌だけでやんす。まるで絶滅していく恐竜を見てるようでやんす。
かっぱ
でも恐竜は鳥になって生き残ったやろ?『デザインのひきだし』も形を変えて生き残るかもしれんで。
でぇじょうぶ博士
生物学的にはそうでやんす。でも、ティラノサウルスとスズメを同じ括りにするのは無理があるでやんすね。
かっぱ
おい、話がズレとるで。『デザインのひきだし』の話に戻せや。
やきう
どうせ他の出版社から出ても、内容変わるんちゃうか?スポンサーの意向とか入って、ヌルい雑誌になるんや。
でぇじょうぶ博士
その危険性はあるでやんすね。編集方針が変わると、まるで整形手術しすぎた芸能人みたいになるでやんす。原型留めてないでやんす。
でぇじょうぶ博士
おいらに言われても困るでやんす。ただ、ファンが声を上げ続けることは大事でやんすね。まるでデモ行進みたいに、数の力を見せつけるでやんす。
かっぱ
SNSで話題にするだけでも違うかもな。出版社も世論は無視できんし。
やきう
でもお前ら、口だけで金出さんやろ。それが一番アカンねん。
でぇじょうぶ博士
やきう君の言う通りでやんす。結局、雑誌は買ってもらわないと続かないでやんす。「応援してます」とSNSで言うだけじゃ、まるで口だけの政治家みたいなもんでやんす。
かっぱ
せやな。文化を守るにはカネがいるんや。当たり前のことやけど。
ずん
じゃあボク、次の号が出たら買うのだ!...いくらぐらいなのだ?
でぇじょうぶ博士
大体2000円から3000円くらいでやんす。専門誌なんで、週刊誌より高いでやんすね。
やきう
ほら見ろ。結局買わんやんけ。こういう奴が文化を衰退させるねん。
ずん
ぐぬぬ...で、でも!ボクみたいな素人が買っても意味ないのだ!デザイナーとか専門家が買えばいいのだ!
でぇじょうぶ博士
それは違うでやんす。専門家だけじゃ市場は小さすぎるでやんす。一般読者も興味を持ってくれないと、雑誌は成り立たないでやんす。まるで相撲が国技館だけで盛り上がっても意味ないのと同じでやんす。
かっぱ
せや。裾野を広げなアカンねん。専門誌が専門家だけのもんになったら終わりや。
やきう
でも、専門誌を一般人が読んで面白いか?ワイには無理やわ。
ずん
ボクも無理なのだ。紙の質感とか言われても、よくわからんのだ。
でぇじょうぶ博士
そこが難しいところでやんすね。専門性を保ちつつ、一般読者にも楽しめる内容にするのは、まるで綱渡りみたいなもんでやんす。バランス崩したら即死でやんす。
かっぱ
結局、どっちつかずになって、どっちからも支持されんパターンやな。
ずん
やきうは冷たいのだ!もっと文化を大切にするべきなのだ!
やきう
文化文化言うけど、お前金出さんやんけ。偽善者が一番ムカつくんや。
ずん
ぐっ...で、でもボクはまだ学生だし、お金ないのだ!
でぇじょうぶ博士
学生は関係ないでやんす。本当に価値があると思えば、バイトしてでも買うでやんす。結局、その程度の興味しかないってことでやんす。
かっぱ
まぁ、それが現実やな。みんな口では「大切」言うけど、財布の紐は固いんや。
でぇじょうぶ博士
簡単でやんす。興味がないなら黙ってればいいでやんす。中途半端な同情ほど迷惑なものはないでやんすからね。まるで溺れてる人に「頑張って!」と叫ぶだけの野次馬でやんす。
かっぱ
でも本音やろな。文化を守るには、ちゃんと金を出す覚悟がいるんや。
ずん
わ、わかったのだ!じゃあボク、せめてSNSでシェアするのだ!それくらいならタダだし!
やきう
だからそれが一番アカンねん。タダで済まそうとする根性がな。
でぇじょうぶ博士
まぁまぁ。拡散自体は悪くないでやんす。ただし、それで満足するのは間違いでやんす。まるで募金箱の前で「頑張ってね」と言うだけの人みたいなもんでやんす。
ずん
そうなのだ!ボクは行動してるのだ!エライのだ!
やきう
全然エラくないわ。タダでできることして偉ぶるとか、さすがずんや。
かっぱ
まぁ、興味ないなら興味ないで正直でええわ。中途半端に口出すより、よっぽど清々しいで。
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。文化の衰退は、無関心な人のせいじゃないでやんす。「興味ある」と言いながら金を出さない人のせいでやんす。需要があるように見えて、実は誰も買わないでやんす。
やきう
結局、『デザインのひきだし』も同じパターンやろ。ファンは多いけど、実際に買う奴は少ない。
ずん
でもグラフィック社は56号も続けたのだ!それって凄いことじゃないのだ?
でぇじょうぶ博士
確かにそうでやんす。56号も続いたのは奇跡に近いでやんす。まるで不治の病と戦い続けた患者みたいなもんでやんす。でも、ついに力尽きたでやんす。
かっぱ
というか、力尽きたんやなくて、別の病院に移っただけやろ。まだ終わってへんで。
やきう
でも次の出版社が見つかるとは限らんやろ。みんな赤字事業なんて引き受けたくないし。
ずん
そ、そんな...じゃあ本当に終わっちゃうのだ?
でぇじょうぶ博士
可能性はあるでやんす。でも、諦めるのはまだ早いでやんす。編集部が独立して、自費出版する可能性もあるでやんすからね。まるでバンドが事務所を辞めてインディーズになるようなもんでやんす。
かっぱ
それやと自由度は上がるけど、資金繰りがキツなるな。
やきう
結局、金の問題に行き着くんや。文化も芸術も、全部金や。
でぇじょうぶ博士
現実は厳しいでやんす。でも、それでも続けようとする人がいるから、文化は残るでやんす。まるで砂漠で水を探し続ける旅人みたいなもんでやんす。
ずん
でも博士、結局『デザインのひきだし』はどうなるのだ?
でぇじょうぶ博士
それは誰にもわからないでやんす。ただ、ファンが本当に求めれば、何らかの形で復活するでやんす。需要があれば供給は生まれるでやんすからね。
かっぱ
問題は、その需要が本物かどうかや。口だけの応援団やったら意味ないで。
やきう
だから最初から期待してへんねん。どうせみんな忘れるわ。
ずん
忘れないのだ!ボクは覚えてるのだ!...多分。
でぇじょうぶ博士
「多分」でやんすか。まぁ、それが人間の性でやんすね。みんな一時的に盛り上がって、すぐ忘れるでやんす。まるで線香花火みたいなもんでやんす。
ずん
じゃあボク、今から本屋行って『デザインのひきだし』買ってくるのだ!
でぇじょうぶ博士
おお、素晴らしい決意でやんす!でも残念ながら、もう次号は出ないでやんすよ。バックナンバーを探すしかないでやんす。
かっぱ
アホか。Amazonとか古本屋にあるやろ。少しは自分で調べろや。
でぇじょうぶ博士
まぁまぁ。無理に買う必要はないでやんす。興味がないのに買っても、積読になるだけでやんすからね。まるで使わないダイエット器具を買うようなもんでやんす。
ずん
じゃあボク、図書館で借りるのだ!それならタダなのだ!
でぇじょうぶ博士
...やれやれ。まぁ図書館で借りるのも悪くないでやんす。でも、それじゃ出版社には一銭も入らないでやんすけどね。まるで違法ダウンロードみたいなもんでやんす。
かっぱ
合法やけど、出版社は儲からんって話や。図書館が一冊買うだけやからな。
ずん
ぐぐぐ...で、でも!ボクだってお金の余裕ができたら買うのだ!いつかちゃんと買うのだ!
でぇじょうぶ博士
「いつか」でやんすか。それは永遠に来ない未来でやんすね。まるで「いつかダイエット始める」と言い続けるメタボおじさんみたいなもんでやんす。
かっぱ
もう許したれや。ずんはずんなりに頑張ってるやろ。
ずん
ぐすん...みんなボクをいじめるのだ...でもボク、本当に応援してるのだ!気持ちだけは本物なのだ!
でぇじょうぶ博士
気持ちだけじゃ文化は守れないでやんす。でもまぁ、何もしないよりはマシでやんすね。まるで...
ずん
もう例えはいいのだ!博士の例え、意味不明すぎて逆にイライラするのだ!図書館で借りて読んで、面白かったらメルカリで56冊全部買うのだ!