ずん
「PS Vitaって14年前なのだ!?ボクまだ生まれてないじゃん!...あれ、おかしいのだ?」
やきう
「お前の年齢設定どうなっとんねん。ワイはな、Vita買ったで。初日に並んで。で、3ヶ月で押入れや。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。Vitaは技術的には素晴らしかったんでやんすよ。5インチ有機ELディスプレイなんて、当時としては革命的でやんした。」
ずん
「じゃあなんで失敗したのだ?技術がすごいなら売れるはずなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そこが罠でやんす。技術が優れていることと、売れることは全く別問題でやんすからね。Vitaの悲劇は、発売時期がスマホゲームの黎明期と重なったことでやんす。」
やきう
「つまりや、わざわざ3万円出してゲーム機買って、さらにソフト買わなアカンのに、スマホなら無料でできるゲームが山ほどあったってことやな。そらアホらしいわ。」
ずん
「でも日本では600万台売れたって書いてあるのだ!それって成功じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。前世代のPSPは日本だけで約2000万台売れたんでやんすよ。つまりVitaは3分の1以下でやんす。まるで人気ラーメン店が支店を出したら、客が激減したようなもんでやんすね。」
やきう
「しかもや、欧米では大爆死や。欧米人からしたら、『なんで外でゲームせなアカンねん、家で大画面でやるわ』ってことやろな。文化の違いを理解せんかったんや。」
ずん
「むむむ...じゃあソニーの人たちはバカだったということなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。記事にもありますが、当時の吉田修平さん自身が『スマホゲームの手軽さと比べるとハンディキャップがあった』と認めてるでやんす。問題は認識していたけど、方向転換が間に合わなかったんでやんすよ。」
やきう
「ていうか、ソニーグループ内で製品が競合してたって書いてあるやん。身内で食い合いしとったんか。アホやろ。」
ずん
「あっ!それってボクの会社と同じなのだ!営業部と企画部がいつも喧嘩してるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...ずん君の会社の内情は今関係ないでやんす。でも大企業病の典型例でやんすね。各部署が好き勝手に製品開発して、結果的に共食いするという。」
やきう
「結局や、ゲーム機なんて時代遅れってことやろ?これからは全部スマホでええやん。」
でぇじょうぶ博士
「それも違うでやんす。記事にもある通り、Nintendo SwitchやSteam Deckは大成功してるでやんすよ。Vitaの失敗から学んで、『携帯もできるけど据え置きにもなる』という柔軟性を持たせたんでやんす。」
ずん
「なるほどなのだ!つまりVitaは時代を先取りしすぎたということなのだ!」
やきう
「違うわボケ。単に中途半端やっただけや。携帯専用にするなら徹底的に軽く安くせなアカンし、高性能売りにするなら据え置き機にすべきやった。どっちつかずが一番アカンねん。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。Vitaは『高性能な携帯機』というコンセプト自体が、市場のニーズとズレていたんでやんすね。ユーザーは携帯機に高性能を求めてなかったし、高性能を求める人は据え置き機を選んだんでやんす。」
ずん
「じゃあVitaを買った人たちはどうなったのだ?みんな後悔してるのだ?」
やきう
「ワイは後悔しとるで。でもな、一部のマニアには神機扱いされとるんや。ギャルゲーとか、日本の中小メーカーのソフトが充実しとってな。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。Vitaは万人受けはしなかったけど、コアなファンには愛された機種でやんすね。まるで打率は低いけどホームラン打つバッターみたいなもんでやんす。おいらは野球部補欠でやんしたが...」
ずん
「博士の過去話はどうでもいいのだ!で、結局Vitaの教訓って何なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「技術力だけでは勝てない、市場のタイミングが重要、そしてユーザーが本当に求めているものを理解することが大切、ということでやんすね。」
やきう
「あとな、『前作が売れたから次も売れる』なんて甘い考えは通用せんってことや。PSPの成功に胡座かいとったツケやな。」
ずん
「むむむ...でも今はPS5があるし、ソニーは元気なのだ!Vitaの失敗なんて忘れられてるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それも違うでやんす。記事にある通り、PS5の周辺機器『PSポータル』は、Vitaのコンセプトを受け継いでるんでやんすよ。失敗から学んで、形を変えて復活させたんでやんす。」
やきう
「まあ、歴史は繰り返すからな。次は何が失敗するか楽しみやで。」
ずん
「やきうさん、性格悪すぎなのだ!でもボクもちょっと楽しみなのだ...って、あれ?ボクも性格悪いのだ!?」