ずん
「また副大臣が謝ってるのだ。前も謝ってたよね?これもう趣味なんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。国光副大臣は1ヶ月に1回のペースで謝罪してるでやんす。まるでスタンプカードでも集めてるかのような頻度でやんすね。」
やきう
「ワイの会社にもおるわ。会議で毎回『すみません』って言うやつ。それが口癖になってもうて、挨拶代わりやねん。」
でぇじょうぶ博士
「しかし今回の件は深刻でやんす。小西議員の質問対応で女性官僚が辞めたと発言したでやんすが、完全にデマだったでやんす。つまり、公人が公の場で根拠のない中傷をしたということでやんすね。」
ずん
「えっ、じゃあ完全に嘘ついたってことなのだ?」
かっぱ
「そらそうやろ。『たくさんいる』言うたんやから、具体例の一つくらい出せなアカンやろ。出せへんかったんは嘘やからや。」
でぇじょうぶ博士
「おいらの分析によると、これは政治的なレトリックの失敗例でやんす。相手議員を批判するために、『被害者』を創作してしまったでやんすね。」
やきう
「つまり、小西議員をディスるために女性官僚をダシに使ったってことか。クズやん。」
ずん
「でも副大臣なのに、なんでそんな簡単にバレる嘘つくのだ?頭悪いのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。これは『確証バイアス』の典型でやんす。自分が信じたいことを事実だと思い込んでしまう心理現象でやんす。おそらく国光氏は、『小西議員は官僚を困らせている』という自分のイメージを強化したくて、無意識のうちに『事実』を創作してしまったでやんす。」
かっぱ
「いや、それ擁護になってへんで。政治家が思い込みで嘘つくとか、むしろ怖いわ。」
やきう
「しかも前回も似たようなことやっとるやんけ。学習能力ゼロか?」
でぞじょうぶ博士
「前回は高市首相の答弁準備に関する質問通告ルールについて、存在しないルールをSNSで拡散したでやんす。つまり、2回連続で『事実確認せずに発信』というミスを犯したでやんすね。」
ずん
「それって副大臣失格じゃないのだ?なんでまだ副大臣やってるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが日本の政治システムの面白いところでやんす。『厳重注意』というのは、実質的には『今度気をつけてね』程度の意味しかないでやんす。まるで小学生に『次は気をつけましょう』と言うようなものでやんすね。」
かっぱ
「いやいや、小学生に失礼やろ。小学生の方がまだ反省するわ。」
やきう
「ワイが会社でこんなことしたら、即クビやで。公文書に嘘書いたら懲戒解雇や。政治家だけぬるま湯に浸かっとるんか?」
でぇじょうぶ博士
「実はそうでもないでやんす。政治家の場合、こういう発言は選挙で審判を受けることになるでやんす。つまり、最終的な処分権は有権者が持っているでやんすね。」
ずん
「でも有権者って忘れっぽいじゃんのだ。選挙の時にはもう覚えてないのだ。」
かっぱ
「それな。半年もしたら『誰やそれ』状態やで。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。だからこそメディアの役割が重要になるでやんす。こうして記事になることで、記録として残るでやんす。ただし、読者が関心を持ち続けるかどうかは別問題でやんすけどね。」
やきう
「結局、政治家は『バレなきゃセーフ、バレても謝ればセーフ』って思ってんねやろ。舐めとんのか。」
ずん
「じゃあボクも政治家になれば、嘘ついても怒られないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「待つでやんす、ずん君。それは違うでやんす。国光氏は確かに副大臣を続けてるでやんすが、政治的な信用は大きく傷ついたでやんす。次の選挙で不利になる可能性も高いでやんすね。」
かっぱ
「せやけど、そもそも外務副大臣が国内の国会対応の話でデマ流すって、仕事関係ないやん。暇なんか?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。これは『ネット番組出演』という場での発言だったでやんす。つまり、副大臣としての公式発言ではなく、個人としての意見という体裁を取っていたでやんすね。しかし、副大臣という肩書きがある以上、個人の発言として逃げることはできないでやんす。」
やきう
「要するに『副大臣』っていう看板背負ってテレビ出といて、『個人の意見です』は通らんってことやな。当たり前やけど。」
ずん
「でもさ、小西議員ってそんなに質問多いのだ?50問って言ってたけど。」
でぇじょうぶ博士
「これも興味深い点でやんす。国会議員が質問通告をすること自体は正当な権利でやんす。問題は、『50問の質問が原因で女性官僚が辞めた』という因果関係を、何の根拠もなく断定したことでやんすね。」
かっぱ
「しかも『たくさんいる』って複数形にしとるやん。一人でもおらんのに『たくさん』て。盛りすぎやろ。」
やきう
「ワイ、この手の話大嫌いやねん。被害者ヅラするために架空の被害者作り出すやつ。最低やわ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。これは『ストローマン論法』の一種でやんす。相手を攻撃するために、実在しない『被害者』を持ち出して同情を誘う手法でやんす。政治的には効果的でやんすが、バレた時のダメージも大きいでやんすね。」
ずん
「じゃあ、国光副大臣は戦略的に嘘ついたってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは断定できないでやんす。本人は本当に『そういう話を聞いたことがある』と思い込んでいた可能性もあるでやんす。人間の記憶は意外と曖昧で、自分に都合の良いように改変されることがあるでやんすからね。」
かっぱ
「いや、それ擁護になってへんって。政治家が『記憶が曖昧でした』で済むなら、誰も責任取らんわ。」
やきう
「つーか、厚労省時代の話やろ?本人も元官僚やったんやから、質問対応が大変なのは承知の上やろ。それを今さら文句言うとか、ダサすぎやん。」
ずん
「あっ、そういえば国光副大臣も元官僚だったのだ。じゃあ自分も同じ立場だったのに、なんで被害者側に立ってるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんす、これが『立場の変化』でやんす。官僚時代は質問に答える側、今は政治家として質問する側を批判する側になったでやんす。つまり、『官僚の味方』を演じることで、支持基盤を固めようとした可能性があるでやんすね。」
かっぱ
「ええ...政治家って大変やな。立場コロコロ変えんとあかんのか。」
やきう
「ワイもコロコロ変えとるけどな。上司の前では真面目、部下の前では偉そう、取引先の前では低姿勢や。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、話を戻すでやんす。今回の件で重要なのは、『厳重注意』が2回目だということでやんす。つまり、学習していないということでやんすね。」
かっぱ
「2回目って、もう常習犯やん。次やったら『厳重注意』じゃなくて『クビ』ちゃうの?」
でぇじょうぶ博士
「それがそう簡単にはいかないでやんす。副大臣の任命権は首相にあるでやんすが、実際には党内の派閥バランスや人事配置の都合もあるでやんす。簡単にクビにできないのが政治の世界でやんすね。」
やきう
「要するに『問題あっても使わなアカン』ってことか。どんだけ人材不足やねん。」
ずん
「じゃあ、ボクでも副大臣になれるかもしれないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君の当選可能性について科学的に分析すると...まあ、隕石が落ちてくる確率より低いでやんすね。」
かっぱ
「いじめてへんよ。事実を述べてるだけやで。」
でぇじょうぶ博士
「さて、話を戻すでやんす。今回の件の本質は、『政治家の発言の責任』という問題でやんす。SNSやネット番組の普及で、政治家の発言機会は増えたでやんすが、それに伴う責任感が追いついていないでやんすね。」
やきう
「昔やったら新聞とテレビだけやったから、発言も慎重やったんやろな。今は誰でも発信できるから、軽い気持ちで嘘つくんやろ。」
ずん
「でも、ネット番組って録画でしょ?編集で消せばよかったのだ。」
でぇじょうぶ博士
「やんす、それも興味深い点でやんす。おそらく本人も番組スタッフも、その時点では『問題発言』だと認識していなかったでやんす。つまり、事実確認の習慣がないということでやんすね。」
かっぱ
「事実確認せんと発信するとか、小学生の夏休みの自由研究以下やん。」
やきう
「小学生に失礼やで。今の小学生、ちゃんとネットで調べるわ。」
ずん
「じゃあ、国光副大臣は小学生以下ってことなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そう言われても仕方ない状況でやんすね。政治家には『言論の自由』がありまんすが、同時に『発言の責任』もあるでやんす。今回はその責任を果たせなかったということでやんすね。」
かっぱ
「せやけど、小西議員も可哀想やな。濡れ衣着せられて。」
やきう
「しかも『女性官僚を辞めさせた悪者』扱いやからな。イメージ最悪やん。」
ずん
「あっ、でも小西議員って『すべて事実無根』って言ってたから、一切質問してないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、それは違うでやんす。『50問質問した』という部分は事実かもしれないでやんす。問題は『それが原因で女性官僚が辞めた』という部分が事実無根だということでやんすね。」
かっぱ
「なるほどな。質問すること自体は議員の仕事やから問題ないけど、『女性官僚を辞めさせた』っていう部分が完全なデマってことか。」
やきう
「つまり、真実の中に嘘を混ぜる高度なテクニックやな。詐欺師の手口やん。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。これを『部分的真実の悪用』と呼ぶでやんす。事実の一部を使って、全体として嘘の印象を与える手法でやんす。広告やプロパガンダでよく使われる技術でやんすね。」
ずん
「難しくてよくわからないのだ。要するに、国光副大臣が悪いってことでいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「結論としては、公人が根拠のない発言で他者の名誉を傷つけたという点で、明確に問題があるでやんす。『厳重注意』で済むのかという疑問は残りまんすが、最終的には次の選挙で有権者が判断することになるでやんすね。」
ずん
「でも有権者って、こういうの覚えてないんじゃないのだ?」
やきう
「つーか、そもそも副大臣が誰かなんて、ほとんどの国民知らんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。それが日本の政治の問題点の一つでやんす。大臣以下の役職者は、よほど大きな問題を起こさない限り、国民の記憶に残らないでやんすね。」
やきう
「でも記事になったから、ネットには残るで。『国光副大臣 嘘』で検索したら、ずっと出てくるやろな。」
でぇじょうぶ博士
「やんす、それが『デジタルタトゥー』でやんすね。ネット上に一度記録された情報は、完全に消すことが極めて困難でやんす。就職活動や選挙の際に、必ず検索されて出てくるでやんすね。」
ずん
「怖いのだ。じゃあボクも変なこと言えないのだ。」
やきう
「お前の存在自体がデジタルタトゥーみたいなもんやろ。消せへんわ。」
ずん
「ひどいのだ!...でも確かに、一度ネットに上がったら消せないのは怖いのだ。国光副大臣もこれから大変なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。特に政治家の場合、過去の発言が何年も後に掘り返されることがあるでやんす。今回の件も、次の選挙では確実に野党の攻撃材料になるでやんすね。」
やきう
「しかも2回目やからな。『反省してない』って言われても仕方ないわ。」
ずん
「でもさ、政治家ってみんな嘘ついてるイメージなのだ。国光副大臣だけが悪いわけじゃないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに『政治家は嘘をつく』というイメージは広く共有されているでやんすね。しかし、それは『政治家だから嘘をついていい』という免罪符にはならないでやんす。むしろ、そういうイメージを払拭するためにこそ、一つ一つの不誠実な発言を厳しく批判する必要があるでやんすね。」
かっぱ
「せやな。『みんなやってるから』で許してたら、永遠に変わらへんわ。」
やきう
「でもな、現実問題として、政治家全員が完璧に誠実とか無理やろ。人間やし。」
ずん
「じゃあどうすればいいのだ?完璧を求めるのは無理なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「完璧である必要はないでやんす。重要なのは、間違いを認めて謝罪し、二度と繰り返さないことでやんす。今回の問題は、『謝罪した』という点は評価できまんすが、『2回目』という点で信用を失ったでやんすね。」
かっぱ
「要するに、一回目はセーフ、二回目はアウトってことか。」
やきう
「いや、一回目からアウトやろ。二回目は永久追放レベルや。」
ずん
「厳しいのだ。じゃあボクは一生政治家になれないのだ。」
かっぱ
「お前、さっきから何回『政治家になりたい』言うてんねん。諦めろ。」
でぇじょうぶ博士
「ずん君が政治家になる確率を計算すると...あ、計算機がエラーを起こしたでやんす。確率が低すぎて表示できないでやんすね。」
ずん
「もう分かったのだ!ボクは政治家にならないのだ!その代わり、政治家を批判する側になるのだ!」