ずん
「また高齢者の事故なのだ!もう71歳は運転禁止にすべきなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「短絡的でやんすね。むしろ問題は『西日がまぶしくて』という供述でやんす。つまり物理的な環境要因と人間の視覚システムの限界の問題でやんすよ。」
やきう
「ほーん、で?ワイらが年取ったら運転すんなって言われて納得すんのか?お前ら今のうちに代替案考えとけよ。」
でぇじょうぶ博士
「サングラスで解決するなら、とっくに事故は激減してるでやんす。実際には西日の角度、道路設計、信号機の配置、そして加齢による反応速度の低下が複合的に絡んでるでやんす。」
やきう
「つまり道が悪いってことやな。国交省仕事しろや。」
ずん
「でもでも、83歳のおばあちゃんが亡くなったのは事実なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。でも注目すべきは、被害者も83歳という高齢者でやんす。つまりこれは高齢化社会における構造的問題でやんすね。若者が減り、高齢者同士が交通空間を共有する時代の縮図でやんす。」
やきう
「結局、自動運転が普及せな解決せんやんけ。でも自動運転も『西日がまぶしくて』カメラ誤作動したらどうすんねん。」
ずん
「じゃあもう全部地下道にすればいいのだ!西日なんて関係ないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「建設費用で国家予算が吹っ飛ぶでやんす...。むしろ現実的なのは、時間帯別の運転制限や、西日が強い時間帯の交通整理でやんすね。」
やきう
「それって結局、老人は夕方運転すんなってことやろ。差別やんけ。」
ずん
「むむむ...じゃあボクが発明するのだ!西日を吸収する魔法のフロントガラスなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それ、既に偏光ガラスとして実用化されてるでやんす...。問題は導入コストと、既存車両への適用でやんす。」
やきう
「結局カネの話かいな。命より安いもんはないはずやのに、実際は保険料の方が高いっちゅう矛盾よ。」
ずん
「そうだそうだ!じゃあ保険会社が西日対策グラス配ればいいのだ!事故減れば保険金払わなくて済むし、Win-Winなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それは意外と理にかなってるでやんす。保険数理的にも、予防に投資する方が長期的には合理的でやんすからね。」
やきう
「ほーん。たまにはええこと言うやん、ずん。でもお前、保険入ってないやろ。」
ずん
「ギクッ!...だだだって保険料高いんだもん!それにボクは事故らないもん!」
でぇじょうぶ博士
「その根拠のない自信こそが事故の元でやんす。統計的には、自分は事故を起こさないと思ってる人ほど事故率が高いでやんすよ。」
やきう
「つまり、今この瞬間もずんは歩きスマホしながら交差点突っ込んでそうっちゅうことやな。」
ずん
「してないのだ!...たぶん。でもさ、結局どうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「多層的アプローチでやんす。技術革新、インフラ整備、教育、そして個人の意識改革。どれか一つでは解決しないでやんす。まるで玉ねぎの皮を一枚ずつ剥くような地道な作業でやんすね。」
やきう
「玉ねぎ...つまり涙なしでは語れへんちゅうことか。深いな。」
ずん
「うーん...じゃあボクは自転車に乗ることにするのだ!これで完璧なのだ!」
やきう
「お前、この前『自転車は疲れるから嫌や』言うてたやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「それも最近事故が増えてるでやんす...。しかも無免許運転で捕まった人が『免許持ってると思った』と供述してる事例もあるでやんす。今回のニュースにも出てたでやんすね。」
やきう
「もう家から出んのが一番安全やな。ワイみたいに。」
ずん
「それって...引きこもりの正当化なのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「実際、在宅勤務の普及で交通事故は減少傾向にあるでやんす。皮肉なことに、やきうの生活様式が最も安全でやんすね。」
やきう
「ほらな。ワイは時代の最先端を行っとったんや。」
ずん
「でもそれじゃ経済回らないのだ!みんなが引きこもったら日本終わるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。結局はリスクとベネフィットのバランスでやんす。完全にゼロリスクを目指すと、社会が機能停止するでやんす。」
やきう
「つまり、ある程度の犠牲は仕方ないっちゅうことか。冷酷やな、社会ってのは。」
ずん
「むむむ...じゃあボクたちにできることは何なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まずは自分の限界を知ることでやんす。西日がまぶしいなら無理に運転しない。眠いなら休む。スマホ見ながら歩かない。当たり前のことを当たり前にやることでやんす。」
やきう
「説教臭いな。でもまあ、間違ってはないか。」
ずん
「なんだ、結局常識的な話なのだ。つまんないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「つまらないから守られないのが常識でやんす。人間は刺激を求める生き物でやんすからね。『西日がまぶしい』という当たり前の危険も、慣れによって軽視されるでやんす。」
ずん
「それニートの言い訳なのだ!!でもまあ、西日対策サングラスは買うことにするのだ。保険として。」
でぇじょうぶ博士
「賢明でやんす。ただし運転中のサングラス着用は、トンネル内で外すのを忘れると逆に危険でやんすから注意でやんすよ。」
やきう
「結局何しても危険やんけ。生きることそのものがリスクや。」
ずん
「じゃあボクは不老不死の研究するのだ!事故に遭っても死ななければ問題ないのだ!これが真の解決策なのだ!天才なのだ!」