ずん
「芸能人って華やかで楽そうなのに、実は超絶ブラック企業だったのだ!これはもう国家的詐欺なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。芸能界の労働実態は、江戸時代の遊女よりも過酷でやんす。テレビ・ラジオ・雑誌・SNS、全方位で24時間働かされるでやんすからね。」
やきう
「ワイ、毎日YouTubeで芸能人見てるけど、あいつら楽しそうやんけ。演技やろ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにそれが罠でやんす。笑顔の裏で睡眠時間3時間、食事は移動車内、プライベートは監視対象。まるで動物園のパンダ状態でやんす。」
ずん
「えっ、じゃあボクがいつも見てる可愛いアイドルも、実は死にそうってことなのだ?」
やきう
「お前が見てるんは二次元やろ。現実見ろや。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは違うでやんす。二次元キャラの声優さんも超多忙でやんす。深夜アニメ収録後に早朝ラジオ、昼間はイベント、夜は別の収録でやんすからね。」
ずん
「うわぁ...じゃあもう芸能人にならない方がいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それも極端でやんす。問題は『多忙=成功』という価値観でやんす。高市早苗氏の発言なんかまさにそれでやんすね。ワーク・ライフ・バランスを捨てろって、それ昭和の発想でやんす。」
やきう
「でも売れてる時が勝負やろ?チャンス逃したら二度と来ないで。」
でぇじょうぶ博士
「それがブラック企業の論理でやんす。『今頑張れば報われる』と言いつつ、燃え尽きたら使い捨てでやんす。芸能事務所なんて、タレントという名の消耗品を売ってるだけでやんすからね。」
ずん
「でもさ、SNSやらなきゃいけないのは芸能人だけじゃないのだ。ボクもインスタ更新しないとフォロワー減るのだ。」
やきう
「お前のフォロワー、bot入れて50人やろ。一緒にすな。」
でぇじょうぶ博士
「ただ、ずん君の指摘は核心をついてるでやんす。SNS時代の芸能人は『常時接続』を求められてるでやんす。休んでると『飽きられる』『忘れられる』という恐怖があるでやんすからね。」
ずん
「じゃあもう、芸能人って自由がないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まるで金の首輪をつけられた奴隷でやんす。高級な餌をもらえるけど、檻から出られないでやんす。それでも『憧れの職業』として扱われてるのが闇でやんすねぇ。」
やきう
「ワイ、芸能人なんか目指さんでよかったわ。ニートで正解やったんや。」
でぇじょうぶ博士
「...それはまた別の問題でやんす。」
ずん
「でも博士、この問題ってどうすれば解決できるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「難しい問題でやんすが、まず『労働者』として芸能人を扱う法整備が必要でやんす。現状では『業務委託』扱いで労働基準法の適用外でやんすからね。つまり残業代もなし、休日もなし、労災もなしでやんす。」
やきう
「それ完全にアウトやん。普通の会社ならブラック企業認定やで。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。でも芸能界は『特殊な業界』として許されてきたでやんす。令和の時代、それはもう通用しないでやんすけどね。」
ずん
「じゃあ芸能人も組合作ればいいのだ!ストライキなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「実は海外では俳優組合が強い力を持ってるでやんす。ハリウッドのストライキなんかがいい例でやんすね。日本も見習うべきでやんす。」
やきう
「でも日本で芸能人がストしたら、すぐ干されるやろ。事務所の力強すぎやで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。日本の芸能界は『恩』と『義理』で成り立ってるでやんすからね。権利を主張すると『生意気』扱いされるでやんす。まるで封建時代の身分制度でやんす。」
でぇじょうぶ博士
「いや、変化の兆しはあるでやんす。最近では『事務所から独立』する芸能人が増えてきたでやんす。YouTubeやSNSで直接ファンとつながれる時代になったでやんすからね。中間搾取業者が不要になってきたでやんす。」
やきう
「ほーん、つまり芸能事務所がオワコンになるってことか。ざまぁやな。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そう単純でもないでやんすが...。ただ、権力構造が変わりつつあるのは事実でやんす。昔は『テレビに出られるかどうか』が全てだったでやんすが、今は配信プラットフォームが多様化してるでやんすからね。」
ずん
「でもさ、結局さ、みんな『多忙な芸能人』を見て『すごーい』って言ってるのだ。ボクたちも加害者なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。視聴者や消費者が『もっとコンテンツを』『もっと露出を』と求め続ける限り、この構造は変わらないでやんす。需要がある限り供給は止まらないでやんすからね。」
やきう
「じゃあワイらが芸能人見るのやめたら解決やん。簡単やで。」
でぇじょうぶ博士
「それだと芸能人が職を失うでやんす。必要なのは『持続可能な消費』でやんす。毎日更新を求めるんじゃなく、質の高いコンテンツを待つ姿勢でやんすね。」
ずん
「でもボク、毎日推しの顔見ないと生きていけないのだ...」
やきう
「お前みたいな依存症患者がおるから、芸能人が休めへんねや。反省しろや。」
ずん
「むぅ...じゃあボク、週に一回だけ推しを見ることにするのだ!これで芸能界が救われるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それで救われるなら誰も苦労しないでやんす。」
やきう
「お前、それただのニワカやん。推し名乗るなや。」
でぇじょうぶ博士
「個人レベルでできることは限られてるでやんすが、『過労を美徳としない』文化を作ることが大事でやんす。『休んでもファンは離れない』という安心感を与えることでやんすね。」
ずん
「なるほどなのだ!じゃあボク、推しに『無理しないで休んでね』ってコメント送るのだ!」
やきう
「お前のコメント、推しは見てへんで。現実見ろ。」
ずん
「...(ぐさっ)でも、でも!気持ちは届くはずなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ、その心意気は悪くないでやんす。ただ現実的には、法制度の整備と業界の意識改革が必要でやんすね。芸能人を『商品』ではなく『人間』として扱うこと、それが第一歩でやんす。」
やきう
「でも結局、金儲けのためやったら何でもありやろ。資本主義なんやから。」
でぇじょうぶ博士
「それが問題でやんす。『稼げるうちに稼ぐ』思想が、人を壊してるでやんす。長期的に見れば、健康な芸能人の方が良いコンテンツを作れるでやんすが、目先の利益に目がくらんでるでやんすね。」
ずん
「じゃあもう、芸能界全体がブラック企業ってことでファイナルアンサーなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、現状はそうでやんす。ただ、変化の兆しはあるでやんす。若い世代の芸能人は権利意識が高いでやんすし、SNSで直接発信できる時代になったでやんすからね。」
やきう
「でもそのSNSが新たな労働になってるんやろ?本末転倒やんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。解放のツールが新たな束縛になってるでやんす。デジタル時代の皮肉でやんすねぇ。」
ずん
「もうわけわかんないのだ!結局、ボクたちはどうすればいいのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「まずは『多忙=偉い』という価値観を捨てることでやんす。休むことは悪じゃない、むしろ必要なこと。それを理解することから始めるでやんす。」
ずん
「なるほどなのだ!じゃあボクも今日から毎日休むのだ!芸能人に連帯するのだ!」
ずん
「...えっ、じゃあボクは最先端の働き方改革を実践してたってことなのだ!?ボク、時代の先駆者だったのだ!これは推しに教えなきゃなのだ!」