ずん
「メガバンクから事業会社財務部とか、かっこよすぎるのだ!これは完璧なキャリアプランなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「待つでやんす。そもそも『事業会社でのコーポレートファイナンス関連のマネジメント職』が何を指すのか、おいらには全く分からんでやんす。」
やきう
「そらそうよ。横文字並べてカッコつけとるだけやん。中身スッカスカや。」
ずん
「でも将来設計は大事なのだ!20年後のキャリアを見据えるのは当然なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それこそが罠でやんす。20年後のことなんて、今のおいらには見えんでやんす。まずは3年後の自分が何をしたいか考えるべきでやんすよ。」
かっぱ
「ほんまやで。わいも昔は『30歳で部長や!』とか思っとったけど、現実は河童になっとるしな。」
ずん
「でも早慶なら、適当に就活しても大丈夫なのだ!学歴があれば何とかなるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。学歴があっても、面接で『目を見て話せない』『敬語が使えない』『聞かれたことに答えられない』なら即アウトでやんす。そういう就活生、山ほどいるでやんすよ。」
かっぱ
「せやな。『コーポレートファイナンスに興味があります!』って言うて、『具体的にどんな仕事?』って聞かれて黙るやつな。」
やきう
「ワイの後輩も『グローバルに活躍したい』とか言うて、英語全く喋れへんかったわ。草生える。」
ずん
「うっ...じゃあボクはもっと勉強しないとダメなのだ?大学生活楽しみたいのに...」
でぇじょうぶ博士
「そこでやんすよ。大学受験には1-2年かけたのに、30-40年続くキャリアには数ヶ月しかかけない。これがおかしいと思わんでやんすか?」
かっぱ
「4年しか通わん大学に1年かけて、40年働く会社に3ヶ月とか、算数できへんのかって話やで。」
ずん
「むむむ...でもメガバンクは激務って聞くのだ。証券会社は人間性に問題ある人多いって聞くのだ。耐性ないから無理なのだ。」
やきう
「はい出た。『条件付き努力』や。これやる奴、絶対成功せえへんで。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。『面白くないからやらない』『忙しいから頑張れない』とか条件つけてたら、いつまで経っても目標達成できんでやんすよ。」
かっぱ
「企業金融で活躍したいんやろ?せやったら証券会社の人間以上に働かなあかんやんけ。文句言うとる場合ちゃうで。」
ずん
「じゃあボクは一生奴隷として働けというのだ!?これは搾取なのだ!」
やきう
「いや、お前まだ働いてすらおらんやんけ。何言うてんねん。」
でぇじょうぶ博士
「それにでやんすね、ずん君。君は『メガバンクから30歳で転職』って言ってるでやんすが、もし転職できなかったらどうするんでやんす?3年目で辞めたくなったらどうするんでやんす?」
ずん
「え...それは...その時考えるのだ...」
かっぱ
「アホか。そんな計画、絵に描いた餅やんけ。」
やきう
「計画倒れ確定やな。ワイ、この手の就活生、腐るほど見てきたわ。」
でぇじょうぶ博士
「だからこそ、まずは『最初の3年間でどんな仕事をしたいか』を考えるべきでやんす。遠い未来は見えなくても、目の前の3年なら想像できるでやんすからね。」
ずん
「でも3年後なんて、すぐじゃないのだ!もっと壮大な夢を持つべきなのだ!」
かっぱ
「お前、昨日の晩飯すら思い出せへんのに、20年後のこと考えられるわけないやろ。」
やきう
「そもそも『事業会社財務部のマネジメント職』って具体的にどこの会社のどの部署や?言うてみ?」
ずん
「それは...えっと...トヨタの...財務部の...部長とか...?」
でぇじょうぶ博士
「はい、アウトでやんす。何も分かってないでやんす。まずはOB訪問でもして、実際の仕事内容を聞いてくるでやんすよ。」
かっぱ
「慶應生やったらOB会あるやろ。そこで『財務部って具体的に何すんの?』って聞けば、いくらでも教えてくれるで。」
ずん
「でもOB訪問とか、めんどくさいのだ...知らない人と話すの緊張するのだ...」
やきう
「はい終了。お前、社会人無理や。今すぐニート確定しとけ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは言い過ぎでやんす。でもずん君、社会人とまともに話せないと、どの会社も採用してくれんでやんすよ。」
かっぱ
「せやで。敬語も使えん、目も見て話せん、聞かれたことに答えられん。そんなん、どこも取らへんわ。」
ずん
「うぅ...じゃあボクはもう諦めるしかないのだ...」
やきう
「諦め早すぎて草。まだ何も始めてへんやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まだ間に合うでやんす。今から真剣に就活に向き合えば、何とかなるでやんすよ。ただし、膨大な努力が必要でやんすけどね。」
ずん
「膨大な努力...?ボクにできるのだ...?」
かっぱ
「できるかどうかやなくて、やるかやらへんかやで。やらんかったら、30年後も文句言うとるだけの人生や。」
やきう
「まあ、ワイは応援せえへんけどな。お前みたいなん、どうせ途中で投げ出すやろ。」
ずん
「むむむ...見返してやるのだ!ボクはエリートになって、やきうを見下してやるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その意気でやんす。でもまずは、『経理部と財務部の違い』から勉強するでやんすよ。」
かっぱ
「ほんまやで。その違いすら分からんと、面接で瞬殺されるで。」
ずん
「え...経理と財務って違うのだ...?同じじゃないのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...まずは基礎の基礎から教える必要がありそうでやんすね。」
ずん
「でも博士、ボクまだ若いから大丈夫なのだ!若さでカバーするのだ!」
かっぱ
「若さでカバーできるんは見た目だけやで。中身スッカスカやったら、誰も相手にせえへんわ。」
やきう
「ワイ、お前の将来に1円も賭けられへんわ。むしろ逆張りで空売りしたいレベルや。」
ずん
「ひどいのだ...!でもボクは諦めないのだ!いつか証券会社のトップに立って、やきうをこき使ってやるのだ!」