ずん
「1000日間も修行して失敗したら自害とか、マジでヤバすぎるのだ!現代のブラック企業なんて可愛いもんなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「千日回峰行でやんすね。まあ、現代人が毎日SNSに投稿してバズらなきゃ死ぬって言ってるのと本質的には変わらないでやんす。」
やきう
「ファッ!? ワイのX(旧Twitter)フォロワー300人の人生、命懸けの修行と同列に語るなや!」
でぇじょうぶ博士
「むしろ300人しかフォロワーおらんのに毎日ポストしてる方が、もっと過酷な修行かもしれんでやんす。」
ずん
「でもさ、この本の主人公たち、秘密を抱えてて修行もできないって...完全に詰んでるじゃん。ボクならさっさと比叡山から逃げ出すのだ。」
やきう
「お前が修行3日目でギブアップして下山しようとしたら、滑落して死ぬ未来しか見えへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「それに江戸時代の寺院は、幕府の統治システムの一部だったでやんす。つまり今で言えば公務員みたいなもんでやんすよ。辞めるのも一苦労でやんす。」
ずん
「えぇ...お坊さんって公務員だったのだ?じゃあボーナスとかもらえたのかな?」
やきう
「お前、修行の話しとったんちゃうんか。いきなり待遇の話に飛ぶな。」
でぇじょうぶ博士
「ところで、この小説の面白いところは、宗教的理想じゃなくて組織の都合で修行を止められるという点でやんす。まるで、実力があるのに上司の嫉妬で昇進できないサラリーマンみたいなもんでやんすね。」
ずん
「うわぁ...それ、めちゃくちゃ現代的じゃん。結局、昔も今も組織の論理が個人を押し潰すってことなのだ?」
やきう
「せや。だから『歴史に名を残したい』って戒閻の気持ち、ワイは分かるで。無名で終わるとか、マジで恐怖やん。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、君はすでに十分無名でやんすが...。まあ、SNSで承認欲求を満たそうとする現代人の姿が、江戸時代の僧侶に重なるのは興味深いでやんすね。」
ずん
「でも同じ境遇なのに敵対するって、なんか切ないのだ...。仲良くすればいいのに。」
やきう
「甘いわ。近い者同士ほど憎み合うんが人間や。兄弟喧嘩が一番激しいやろ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。同族嫌悪というやつでやんすね。似た者同士だからこそ、相手の中に自分の嫌な部分を見出して攻撃してしまうでやんす。Twitterでも同じ趣味のクラスタ同士が最も激しく争うでやんすし。」
ずん
「うーん...でも最後は感動的な結末らしいし、なんか救われる話なのかな?」
やきう
「新人作家がいきなり松本清張賞取るとか、これこそ承認欲求の最高峰やん。ワイも小説書こかな。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君が小説を書く方が、千日回峰行より過酷な修行になりそうでやんすが...。それはともかく、本書は宗教の形式に囚われない、等身大の人間ドラマとして読めるのが魅力でやんすね。」
ずん
「つまり、お坊さんも結局は普通の人間で、みんな承認欲求に苦しんでるってことなのだ。なんか親近感湧いてきたのだ!ボクもお坊さんになろうかな!」
やきう
「お前が修行始めた瞬間、『やっぱやーめた』って言い出すに100ペリカ賭けるわ。」
ずん
「...やっぱやめとくのだ。ボクは承認欲求を満たすために、今日もXでバズる投稿を考えるのだ!『比叡山の修行より厳しいブラック企業ランキング』とかどうかな!これ、バズるんじゃね?」