ずん
「なあ、火葬場の前で待ち合わせって、デート史上最悪の場所なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「デートじゃないでやんす。80代の僧侶が見知らぬ人の戒名を持って火葬場に向かうという、まさに現代の葬送革命でやんす。」
やきう
「革命とか大層なこと言うとるけど、要は金ケチっとるだけやろ。ワイかて葬式なんて無駄金払いたないわ。」
ずん
「でもさ、従来の葬儀より8割も安いって、もはや激安スーパーの特売レベルなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。直葬の需要増加は、高齢化社会と経済的困窮が生み出した、まさに時代の申し子でやんすね。」
かっぱ
「坊さんも大変やな。火葬場の前で立ち往生とか、職業の尊厳どこいったんや。」
ずん
「でもボク思ったのだ。そもそも葬式って誰のためにやるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。本来は死者を弔い、遺族の悲しみを癒すためでやんすが、実態は親戚や地域社会への体裁維持という側面が強かったでやんす。」
やきう
「体裁とか、昭和の遺物やん。今どき親戚の目気にして豪華な葬式やるとか、アホちゃうか。」
かっぱ
「記事に『迷惑かけたくない』って書いてあるけど、ほんまは『金かけたくない』が本音やろ。」
ずん
「かっぱさん、それ言っちゃダメなやつなのだ!でも実際、10人くらいでひつぎ囲んでるって、なんか切ないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「切なさは感じるでやんすが、『家族が満足できれば』という言葉には、形式よりも実質を重視する現代人の価値観が表れてるでやんす。」
やきう
「満足とか言うとるけど、坊さんは満足しとらんやろ。火葬場で10分説法して終わりとか、仕事として成立しとらんわ。」
かっぱ
「坊さんの収入源が激減しとるんやろな。これからは副業必須の時代やで。」
ずん
「副業坊主!? Uber Eatsで戒名配達とかしちゃうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ふざけるでやんす。しかし、仏教界にとってこれは存亡の危機でやんす。檀家制度崩壊と直葬の増加で、寺院経営は火の車でやんすよ。」
やきう
「火の車どころか、火葬場行きやんけ。坊さんも自分の葬式代稼げへんやろ。」
かっぱ
「でも考えたら、豪華な葬式やって坊さんに金払うより、生きてる時に親孝行した方がええんちゃうか。」
ずん
「それ正論すぎて反論できないのだ。でも、そうすると葬儀業界全滅なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。葬儀業界は今、生き残りをかけた戦国時代に突入してるでやんす。低価格化と簡素化の波に飲み込まれつつあるでやんす。」
やきう
「ワイ、ええこと思いついたで。葬式をサブスクにするんや。月額980円で、死んだら即火葬プラン。」
ずん
「でもサブスク文化って、ついに死にまで侵食してきたのだ。Netflix見るように葬式選ぶ時代なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「冗談でやんすが、既に葬儀のオンライン化やパッケージ化は進んでるでやんす。コロナ禍でさらに加速したでやんすね。」
やきう
「オンライン葬式とか、Zoom葬儀とか、もう意味わからんわ。画面越しに手合わせるとか、バカにしとるやろ。」
かっぱ
「でも遠方の親戚は助かるやろな。交通費も宿泊費もかからへんし。」
ずん
「そういえば、記事に80代の僧侶って書いてあったけど、若い坊主はどこ行ったのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。若手僧侶の多くは寺を継がず、一般企業に就職してるでやんす。収入不安定な寺院経営より、サラリーマンの方が安定してるでやんすからね。」
やきう
「坊主も安定志向かよ。修行とか悟りとか、どこいったんや。」
かっぱ
「修行より住宅ローンや。悟りより年金や。現実は厳しいんや。」
ずん
「じゃあ将来、坊主が絶滅危惧種になっちゃうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「可能性はあるでやんす。ただし、人間は死と向き合う時、精神的支柱を求めるでやんす。形を変えても、何らかの宗教的機能は残るでやんすよ。」
やきう
「宗教的機能て、もうAI坊主でええやん。ChatGPTに説法してもらえば、人件費ゼロやで。」
かっぱ
「記事にAIと結婚した女性おったな。次はAI葬式か。世も末やで。」
ずん
「AIに『南無阿弥陀仏』って言われても、全然ありがたくないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そうでやんすね。葬送儀礼には人間の温もりが必要でやんす。たとえ簡素化されても、人と人とのつながりは残るでやんすよ。」
やきう
「綺麗事言うとるけど、結局金の問題やろ。ワイは自分の葬式代として、今から500円貯金始めるわ。」
かっぱ
「500円て、お前、自販機の飲み物以下やんけ。」
ずん
「そういえば、記事に『迷惑かけたくない』ってあったけど、ボクが死んでも誰も困らないから、そもそも葬式いらないのだ!」