ずん
「欧州が20年で消滅するらしいのだ!これってマジで人類史上最大の危機なんじゃないのだ?」
やきう
「消滅て...お前アホか。欧州は何度も異民族に侵略されてきたけど、ローマもフランスも今もあるやろが。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。実際、欧州の歴史は移民と征服の連続でやんす。ゲルマン民族の大移動、イスラム勢力の侵入、ユグノーの移住...まるでグランドホテルの客室が常に入れ替わっているようなもんでやんす。」
かっぱ
「せやけど今回は規模が違うんちゃうか?数百万単位で一気に来とるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「確かに規模は大きいでやんすが、19世紀のアメリカへのアイルランド移民も相当なもんでやんした。当時のアメリカ人も『文明が終わる』って言ってたでやんすよ。」
ずん
「じゃあトランプさんは大げさに言ってるだけなのだ?」
やきう
「そらそうよ。選挙対策で恐怖を煽っとるだけや。ワイらみたいな底辺が不安になる方が票になるからな。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、やきう君鋭いでやんす。実はこのNSS、国内向けのメッセージが強いでやんす。『アメリカファースト』を掲げながら、実は世界中の極右勢力に『お墨付き』を与えているようなもんでやんすね。」
かっぱ
「でも実際、欧州の治安悪化とか文化摩擦は起きとるやろ?それは無視できへんで。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。ただし、治安悪化の主因が移民かどうかは議論の余地があるでやんす。むしろ経済格差の拡大、若者の失業率、社会統合政策の失敗...まるで複雑に絡まったスパゲッティのようなもんでやんす。」
ずん
「でもドイツが即座に反論したってことは、図星だったんじゃないのだ?」
やきう
「お前アホやろ。他国の元首が『お前の国終わってるで』って公言したら、そら怒るわ。ワイが『お前の会社潰れるで』って言われたらキレるやろ。」
ずん
「...ボクの会社って言われても、ボクニートなんだけどなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...それはともかく、このNSSで注目すべきは『世界から地域へ』という転換でやんす。つまり、アメリカは世界の警察官を辞めて、自分の裏庭である中南米に集中するでやんす。」
かっぱ
「ほな、欧州は見捨てられるんか?NATOとかどないなるんや。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、NATOは維持するでやんすが、欧州に『自分で何とかしろ』と言ってるようなもんでやんす。防衛費増額を求めているのがその証拠でやんす。」
やきう
「結局、金の問題やんけ。アメリカも財政厳しいから、他国の面倒見てられへんってことやろ。」
ずん
「じゃあ日本も防衛費増やさないといけないのだ?台湾まで守れって...無理ゲーなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。日本の防衛費はGDP比1%前後でやんすが、NATOの目標は2%でやんす。まるでダイエット中なのにケーキを二個食えと言われてるようなもんでやんす。」
かっぱ
「でも中国の脅威は現実やで。台湾有事になったらどないするんや。」
やきう
「ワイは別に台湾なんてどうでもええけどな。巻き込まれるだけ損やろ。」
でぇじょうぶ博士
「それは短絡的でやんす。台湾が中国に取られたら、シーレーンが遮断される可能性があるでやんす。日本の貿易の9割は海路でやんすから、まるで血管が詰まって死ぬようなもんでやんす。」
ずん
「むむむ...じゃあやっぱり防衛費増やさないとダメなのだ?でも増税は嫌なのだ!」
やきう
「お前みたいなニートは税金払ってへんやろが。関係ないやん。」
かっぱ
「まあまあ。でも結局、このNSSって『俺たちの問題は俺たちで解決しろ、他国のことは知らん』ってことやろ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。孤立主義とまでは言えないでやんすが、選択的関与とでも言うべきものでやんす。まるでビュッフェで好きなものだけ取るようなもんでやんすね。」
ずん
「でもそれって無責任じゃないのだ?超大国なんだから世界を守る義務があるのだ!」
やきう
「義務?お前アホか。国家に義務なんてあるわけないやろ。あるのは国益だけや。」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、今日は冴えてるでやんすね。確かに国際政治において道徳的義務なんてものは幻想でやんす。あるのは力と利益の計算だけでやんす。」
かっぱ
「せやけど、アメリカがこんな態度やったら、中国がますます台頭するんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「それは十分ありえるでやんす。アメリカが引いた真空地帯を中国が埋めるでやんす。まるで部屋を出たら、即座に他の住人が占領するようなもんでやんす。」
ずん
「じゃあ結局、世界はどうなっちゃうのだ?第三次世界大戦とか起きちゃうのだ?」
やきう
「起きるわけないやろ。核兵器があるから大国同士の戦争は割に合わへん。せいぜい代理戦争や経済戦争や。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。現代の戦争は熱戦ではなく、サイバー攻撃、経済制裁、情報戦でやんす。まるで殴り合いからチェスに変わったようなもんでやんす。」
ずん
「そうなのだ!ボクたちにできることって何なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「むむむ...難しい質問でやんすね。個人レベルでは、情報リテラシーを高めることでやんす。トランプ氏のような政治家の発言を鵜呑みにせず、自分で考える力が必要でやんす。」
やきう
「結局、自己責任かよ。政治家なんて信用できへんってことやな。」
ずん
「じゃあボクは何も信じなければいいのだ!楽勝なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それは極端でやんす。何も信じないのではなく、批判的に検証することが大事でやんす。」
かっぱ
「せやけど、俺らが何を考えようが世界は変わらへんやろ。」
やきう
「せやな。どうせ権力者が勝手に決めるだけや。ワイらは傍観者や。」
でぇじょうぶ博士
「いや、決してそんなことはないでやんす。民主主義国家では、選挙という手段があるでやんす。一票は小さいでやんすが、積み重なれば大きな力になるでやんす。」
ずん
「でも選挙って面倒臭いのだ...投票所遠いし...」
やきう
「お前みたいなやつがおるから政治家が好き勝手するんやろが。文句言うなら投票しろや。」
かっぱ
「まあまあ。でも実際、若者の投票率低いからなあ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。若者が投票しないから、政治家は高齢者向けの政策ばかり打つでやんす。まるで客が来ない店が潰れるようなもんでやんす。」
ずん
「うう...じゃあボクも次は投票に行くのだ...多分...」
やきう
「多分てなんやねん。行くか行かへんかどっちかやろ。」
ずん
「じゃあ行くのだ!でも誰に投票すればいいかわからないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは自分で調べるしかないでやんす。各候補の政策を比較して、自分の利益に合う人を選ぶでやんす。」
かっぱ
「でも政治家なんて嘘つきばっかりやん。公約守らへんし。」
やきう
「せやな。口では綺麗事言うけど、当選したら知らんぷりや。」
でぇじょうぶ博士
「...やれやれ、すぐに極端に走るでやんすね。完璧な政治家なんていないでやんす。でも、よりマシな選択をすることはできるでやんす。」
ずん
「より、マシ...?それって結局、諦めてるってことじゃないのだ?」
やきう
「現実を見ろや。理想ばっかり追ってたら何も変わらへんで。」
かっぱ
「せやな。妥協も必要や。完璧を求めすぎたらあかん。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。政治は理想ではなく、現実の問題を解決するためのものでやんす。100点を求めるのではなく、60点でも前に進むことが大事でやんす。」
ずん
「むむむ...難しいのだ...でもなんとなくわかった気がするのだ。」
ずん
「だってボクの記憶力なんて金魚並みなのだ!3秒で忘れるのだ!...あれ、今何の話してたのだ?」