ずん
「65歳で映画監督デビューって、遅咲きすぎじゃね?ボクもそろそろ本気出すか...なのだ。」
やきう
「お前が本気出すころには、地球が滅んどるわ。石田えりは31歳でヌード写真集出しとんのやぞ。」
かっぱ
「ほんまにな。『裸になるのであれば、世界一のヌード写真集を』って、覚悟が違うわ。お前は服着とっても中身スッカラカンやろ。」
ずん
「ひどいのだ...でも65歳で初監督って、若い頃何してたのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、ずん君。石田えりは1980年代から第一線で活躍してる大女優でやんす。むしろ、その経験があるからこそ今回の作品が撮れたんでやんす。」
やきう
「ワイが気になるんは、出資者探しでことごとく断られた話やな。業界の闇を感じるで。」
かっぱ
「そら65歳の女優が福田和子の映画撮りたい言うても、金出す側は『売れるんか?』って思うわな。ビジネスやもん。」
ずん
「でも結局公開されたってことは、誰かが金出したってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。おそらく彼女の熱意と脚本の質が、最終的に誰かの心を動かしたんでやんすね。まるで...いや、まるでとは言わないでやんすが、これは映画業界の奇跡でやんす。」
やきう
「しかしなぁ、『人の視線が怖い』ってコンプレックス抱えながら女優やってきたって、メンタル強すぎやろ。」
かっぱ
「むしろ逆やないか?そういうコンプレックスがあるからこそ、福田和子の心情を理解できたんやろ。」
ずん
「なるほどなのだ...じゃあボクも人の視線が怖いって言えば、映画監督になれるのだ?」
やきう
「お前の場合は『人に見られる価値がない』だけやろ。石田えりとは次元が違うわ。」
でぇじょうぶ博士
「ところで、この映画の面白いところは『福田和子から見た世間』に焦点を当ててる点でやんす。従来の作品は彼女の人生を描いてたでやんすが、今回は視点が逆転してるでやんす。」
かっぱ
「つまり、逃亡犯が世間をどう見とったかってことやな。普通は世間が逃亡犯をどう見るかやのに。」
ずん
「えっ、それって...ボクが社会をどう見てるかってことと同じなのだ?」
やきう
「お前の場合は『ニートが世間をどう舐めとるか』やろ。福田和子に失礼やわ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。石田えりが伝えたいのは『自分からは逃れられない』というメッセージでやんす。福田和子は最後、逃げなかった。それは自分と向き合ったってことでやんす。」
かっぱ
「深いな...でも15年も逃げ続けたんやろ?向き合うまで時間かかりすぎやないか。」
ずん
「ボクも自分と向き合うのに15年くらいかかりそうなのだ...」
やきう
「お前はもう35年向き合っとらんやろ。いつになったら本気出すんや。」
でぇじょうぶ博士
「しかしこの映画、大竹しのぶや寺島しのぶという演技派が過去に演じた役を、石田えり自身が監督・脚本・主演でやるって、相当な覚悟でやんすね。」
かっぱ
「そら、比較されるの覚悟の上やろ。でもそれが『裸になる覚悟』ってやつやな。31歳の時のヌード写真集と同じ精神や。」
ずん
「つまり、65歳でも裸になる覚悟があるってことなのだ...?」
やきう
「違うわ。精神的に裸になるってことやろ。お前、話理解しとるんか?」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、これは比喩でやんす。石田えりは自分の内面を全てさらけ出す覚悟で、この映画を撮ったんでやんす。それが『世界一のヌード写真集』と同じ精神性でやんす。」
かっぱ
「ほんまにな。外見を脱ぐんやなくて、自分の弱さや恐怖を脱ぐんやろな。」
ずん
「なるほど...じゃあボクも精神的に裸になれば映画監督になれるのだ!今から全部さらけ出すのだ!」
やきう
「お前が精神的に裸になっても、中身何もないから意味ないで。空っぽの段ボール箱開けるようなもんや。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ...でも石田えりのすごいところは、出資を断られ続けても諦めなかったことでやんす。普通はそこで心折れるでやんすよ。」
かっぱ
「そうやな。しかも自分でプロデュースして、自分で脚本書いて、自分で主演やろ?制作費どうやって工面したんやろな。」
ずん
「ボクもクラウドファンディングで映画撮ろうかな...『ずんの日常』みたいな感じで...」
やきう
「誰が金出すんや。『ニートの生態観察記録』とかタイトル変えたら、動物番組として売れるかもしれんけどな。」
でぇじょうぶ博士
「それにしても、『人の視線が怖い』というコンプレックスを抱えながら俳優を続けてきたって、すごい矛盾でやんすね。普通は視線を浴びる仕事は避けるでやんす。」
かっぱ
「それが石田えりの強さやろな。怖いものに立ち向かい続けてきたんや。福田和子も最後は逃げなかった。そこに共感したんやろな。」
ずん
「でも15年逃げ続けたんでしょ?それって結局、最後の最後まで逃げてたってことじゃないのだ?」
やきう
「鋭いやんけ、ずん。お前、たまにはええこと言うな。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、そこが石田えりの解釈の面白いところでやんす。15年逃げ続けた末に『逃げない』を選んだってことは、逃げることの意味を知った上での選択でやんす。」
かっぱ
「つまり、逃げ続けたからこそ、最後に向き合う意味があったってことやな。逃げずに最初から向き合っとったら、それは単なる無知や。」
ずん
「深いのだ...じゃあボクも今は逃げ続けて、いつか向き合う日が来るってことなのだ?」
やきう
「お前の場合は永遠に逃げ続けるだけやろ。石田えりとは覚悟が違うわ。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、この映画が観客に伝えたいのは『自分からは逃れられない。じゃあどうすればいいか』というヒントでやんす。それは深いテーマでやんすね。」
かっぱ
「結局、自分と向き合うしかないってことやな。逃げても逃げても、自分は自分のままやもん。」
ずん
「むぅ...じゃあボクも自分と向き合わないといけないのだ...でも怖いのだ...」
やきう
「お前が向き合うべきは『なんでワイはこんなにダメなんや』っていう現実やな。まあ、一生向き合わんやろうけど。」
でぇじょうぶ博士
「ところで、石田えりは以前に別の企画でプロデュースに回って、他人に脚本を書いてもらったけど、ズレが生じて白紙に戻したそうでやんす。それで今回は自分で書いたんでやんすね。」
かっぱ
「そら、自分のやりたいことは自分にしかわからんもんな。他人に任せたら絶対ズレるわ。」
ずん
「でもプロの脚本家に書いてもらった方が良いものができるんじゃないのだ?」
やきう
「お前、わかっとらんな。プロが書くのと、自分の想いを込めて書くのとは別モンやろ。技術より魂や。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。石田えりにとって、この映画は単なる作品じゃなくて、自分の人生そのものでやんす。だから自分で書くしかなかったんでやんす。」
かっぱ
「ほんまやな。65歳でやっと撮れた映画って、どれだけの想いが詰まっとるか想像もつかんわ。」
ずん
「ボクも65歳になったら何か成し遂げられるかな...」
やきう
「お前、65歳になっても今と変わらんやろ。むしろ退化しとるかもしれんで。」
ずん
「ひどいのだ!でもボクだって、いつか『世界一のニート写真集』を出すのだ!」