ずん
「国立大学がクラファンでトイレ直してんの、マジ草なんだけど。これ日本終わってね?」
でぇじょうぶ博士
「まあ確かに象徴的でやんすね。運営費交付金が20年で1600億円も減ったでやんすから、そりゃトイレも直せなくなるでやんす。」
やきう
「ワイの母校も電気代ケチって夜は真っ暗やで。まるで廃墟やん。」
かっぱ
「一方で東京科学大は年45億円の不動産収入か。格差えぐいな。」
ずん
「じゃあさ、全部の大学が土地売ればいいじゃん。簡単なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす。田町みたいな一等地を持ってる大学なんて限られてるでやんす。島根大学が土地売っても二束三文でやんすよ。」
やきう
「結局、勝ち組と負け組がハッキリしとるだけやな。格差社会の縮図や。」
かっぱ
「東京芸大はピアノ撤去してんのか。音大からピアノ取ったら何が残るんや。」
ずん
「でもさ、5台だけでしょ?大したことないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そういう問題じゃないでやんす。光熱費3割増で支出削減の象徴としてピアノを撤去したということは、他にも見えない所で削られてるものが山ほどあるでやんす。」
やきう
「和歌山大学の広告料が月1万円って、もはや小遣い稼ぎレベルやん。泣けてくるで。」
かっぱ
「でも何もせんより集めた方がマシやろ。塵も積もればや。」
ずん
「結局、11兆円ファンドに選ばれた大学だけが勝ち組ってこと?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。東北大は154億円ゲットでやんすからね。これからは競争的資金の奪い合いが激化するでやんす。まるでハンガーゲームでやんす。」
やきう
「ハンガーゲームで草。でも実際、弱小大学は淘汰されてくんやろな。」
かっぱ
「国は運営費交付金減らしといて、補助金入れたから実質増えてるとか言うてるけど、現場は火の車やん。詭弁やろ。」
ずん
「じゃあさ、もう国立大学を全部民営化すればいいんじゃね?」
でぇじょうぶ博士
「それはバカでやんす。教育の機会均等が失われるでやんす。貧乏人は大学行くなってことになるでやんす。」
やきう
「まあ実際、もうそうなりつつあるけどな。奨学金という名の借金背負わされてるし。」
かっぱ
「島根大学なんて給与改定すら遅らせとるやん。職員のモチベーションどないなっとんねん。」
ずん
「ねえねえ、でもボクが思うに、大学って研究ばっかりしてないで、もっと稼げる学部作ればいいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「研究こそが大学の本質でやんす。そもそも基礎研究は短期的には金にならないけど、長期的には国の競争力の源泉でやんす。」
やきう
「まあ、でもノーベル賞とか取る研究者減っとるしな。このままやと日本の科学技術力は終わりや。」
かっぱ
「債券発行で300億円調達した東京科学大はさすがやな。頭ええわ。」
ずん
「じゃあボクも債券発行すればいいのだ!ずん債!」
でぇじょうぶ博士
「誰が買うんでやんすか、そんなジャンク債。格付けはトリプルZでやんす。」
やきう
「草。でも大学が債券発行って、もはや企業やん。教育機関の姿か?これ。」
かっぱ
「時代が変わったんやろな。生き残るためには何でもせなあかん。」
ずん
「クラファンでトイレ直すのも、ある意味では民主的じゃね?共感した人が出資するわけだし。」
でぇじょうぶ博士
「詭弁でやんす。国が本来やるべき教育投資を、民間の善意に丸投げしてるだけでやんす。」
やきう
「結局、財務省が悪いってことやろ?金出さんのやから。」
かっぱ
「いや、少子化で税収減っとるし、社会保障費も増えとるからな。大学だけの問題やないで。」
ずん
「じゃあもう、日本全体が貧乏になってるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そういうことでやんすね。衰退途上国でやんす。」
かっぱ
「東京科学大みたいに、資産活用で稼げる大学は生き残るやろ。あとは統廃合が進むんちゃうか。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。弱小大学は潰れて、強い大学に吸収合併されるでやんす。まるで企業の合併劇でやんすね。」
やきう
「地方の国立大学とか、地域の拠点やのに潰れたらヤバいやろ。」
かっぱ
「せやな。地方創生とか言うてる場合やないで。」
ずん
「ねえねえ、でもさ、大学ってそんなに必要なの?みんなYouTubeで勉強すればよくね?」
でぇじょうぶ博士
「...ずんは一生YouTubeで『ゆっくり解説』でも見てればいいでやんす。」
やきう
「辛辣で草。でも実際、オンライン教育は進んどるしな。」
かっぱ
「まあ、大学の価値って教育だけやないからな。研究とか、人脈形成とか色々あるやろ。」
ずん
「じゃあボクも大学行けばよかったのだ...って、あれ?ボク中卒だっけ?」
でぇじょうぶ博士
「知らんでやんす。というか、今更その設定出すなでやんす。」
やきう
「結局、カネがある所に人も設備も集まるってことやな。資本主義の原理や。」
かっぱ
「教育まで格差が広がるんは、ちょっと切ないな。」
ずん
「でもさ、考えようによっては、これって大学が本気出すチャンスなんじゃね?ピンチはチャンスなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...まあ、そういうポジティブシンキングも大事でやんすね。実際、東京科学大みたいに攻めの経営してる所もあるでやんすし。」
やきう
「でも大半の大学は守りに入っとるやろ。節電とか経費削減とか。」
かっぱ
「そら金ないんやから仕方ないやろ。攻めたくても攻められへんねん。」
ずん
「じゃあさ、国が本気で教育投資すればいいじゃん。簡単なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それができないから困ってるんでやんす。日本の教育への公的支出はOECD最低レベルでやんすからね。」
やきう
「結局、政治の問題やん。選挙行かんとあかんってことやな。」
かっぱ
「でも若者の投票率低いし、高齢者優遇の政策ばっかりやからな。悪循環や。」
ずん
「じゃあボクたち若者が革命起こせばいいのだ!大学を救うために立ち上がるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずんが一番若者じゃないでやんす。というか、お前何歳でやんすか。」
かっぱ
「身も蓋もないな。でもまあ、大学は生き残りをかけて色々やっとるってことやな。」
ずん
「わかった!じゃあボクも大学作るのだ!『ずん大学』!授業料は無料で、トイレは最新式なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...その財源はどこから出るんでやんすか。」
ずん
「え?クラファンに決まってるじゃん!みんな応援してくれるのだ!」
かっぱ
「つーか、ずんが学長とか、絶対ロクでもない大学になるわ。」
ずん
「ひどいのだ!ボクだって本気出せばできるのだ!たぶん!」
でぇじょうぶ博士
「その『たぶん』が全てを物語ってるでやんす...。」
ずん
「じゃあもういいのだ!ボクは自分の部屋を『ずん研究所』にして、一人で研究するのだ!テーマは『いかに働かずに生きるか』なのだ!これ、社会貢献になるはずなのだ!」