ずん
「カステラの話題で道民とそれ以外が揉めてるのだ。これは文化の衝突なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「おいらから見れば、これは単純な認識の齟齬でやんす。道民の言う『カステラ』は高橋製菓のビタミンカステーラのことで、本州民が想像するしっとりカステラとは別物でやんす。」
やきう
「別物っちゅうか、もはや別の食べ物やろ。パサパサの乾パンみたいなもんやんけ。」
ずん
「じゃあ道民は偽物のカステラを食べてるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そういう単純な話ではないでやんす。むしろ文明堂みたいなしっとりカステラこそが、道民からすれば『何これ?』状態でやんす。」
やきう
「牛乳必須って時点でカステラ失格やろ。それただの乾燥スポンジやん。」
ずん
「でも非常食扱いって便利なのだ!ボクも保存食として買いだめするのだ!」
でぇじょうぶ博士
「たしかに保存性は高いでやんす。というか、吸水力が凄まじいので、むしろ湿気対策にもなるでやんすね。部屋に置いとけば除湿剤代わりになるでやんす。」
やきう
「それもうカステラちゃうやろ。乾燥剤やんけ。」
ずん
「自衛隊の朝食っていうのが気になるのだ。軍隊が採用するってことは栄養価高いのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ビタミン入りでやんすからね。ただ、土日の朝食ってことは、平日は違うメニューってことでやんす。つまり『ご褒美』的な位置づけかもしれないでやんす。」
やきう
「ご褒美がパサパサスポンジって、自衛隊の待遇ブラックすぎやろ。」
ずん
「でもこれ、全国区じゃないって知って道民がショック受けてるのだ。みんな知ってると思ってたのだ。」
でぇじょうぶ博士
「これは典型的な『地域常識の罠』でやんす。自分の常識が全国共通だと思い込むやつでやんすね。まあ道民は北海道が日本の中心だと思ってるフシがあるでやんす。」
やきう
「いや、思ってへんやろ。むしろ本州が異世界や思てるんちゃうか。」
ずん
「カステーラとカステラで呼び分けてる人もいるのだ。これは言語学的に重要な発見なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは単に商品名を意識してるだけでやんす。高橋製菓は『カステーラ』表記でやんすからね。むしろ興味深いのは、同じ『カステラ』という言葉で全く別の食べ物を指してる点でやんす。」
やきう
「ほな道民に『カステラ買ってきて』言うたら、パサパサスポンジ買ってくるんか。コミュニケーション崩壊やん。」
ずん
「物産展で買いだめする元道民の気持ち、ボクはわかるのだ。故郷の味って大事なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「郷愁は強力でやんすからね。ただ、おいらに言わせれば、あれを懐かしむのは『給食のコッペパン』を懐かしむのと同じ感覚でやんす。決して美味いわけじゃないけど、あの味が恋しくなるってやつでやんす。」
ずん
「ボク今度、両方食べ比べしてみるのだ。そして真のカステラを決定するのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは無意味でやんす。比較するなら『しっとりカステラ vs パサパサカステーラ』ではなく、『お茶請け vs 非常食』で比較すべきでやんす。用途が違うでやんす。」
やきう
「つまり戦争になったらビタミンカステーラの時代が来るってことか。道民、先見の明ありすぎやろ。」
ずん
「なるほど!道民は終末に備えてたのだ!...でもボク、戦争起きたらカステラどころじゃないのだ。」