ずん
「及川光博と手越祐也がゲイ役やるってマジ?これバズる予感しかしないのだ!」
やきう
「なに調子乗っとんねん。お前みたいなミーハーが騒ぐから、本質が見えへんようになるんや。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。確かにキャスティングは話題性抜群でやんすが、注目すべきは『すいか』の河野英裕プロデューサーが手掛けている点でやんす。」
でぇじょうぶ博士
「2003年に放送された伝説的な共同生活ドラマでやんす。井の頭にある古いアパートを舞台に、訳ありの人々が集まる物語でやんした。当時は視聴率こそ低かったものの、熱狂的なファンを生み出したカルト的名作でやんす。」
やきう
「横領で逃亡中の母親って設定、完全に『すいか』のパクリやんけ。新しいもん何もあらへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「パクリとは失礼でやんす!これは正統な継承作でやんす。しかも今回は中学生が3000万円で"父親のふり"を依頼するという、現代的な家族観を反映した設定になっているでやんす。」
かっぱ
「3000万円て、中学生がどこからそんな金出すねん。」
でぇじょうぶ博士
「そこはドラマの魔法でやんす。リアリティよりも、この荒唐無稽な設定から生まれる人間関係の妙を楽しむのが正しい視聴法でやんすよ。」
やきう
「で、主題歌がいいとか言うてるけど、ザ・ハイロウズのカバーってどうなん?甲本ヒロトに失礼やないか?」
でぇじょうぶ博士
「むしろ敬意の表れでやんす。『バームクーヘン』という曲は、素朴で深みのある歌詞が特徴でやんす。それを及川・手越・白鳥の3人が可愛らしくアレンジすることで、多幸感が増幅されているでやんす。」
かっぱ
「バームクーヘン食べよう、って歌詞なんか。なんか平和やな。」
ずん
「でもボク、バームクーヘンより焼き肉の方がいいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「バームクーヘンは象徴でやんす。何層にも重なった生地のように、人生も様々な経験が積み重なって形成されるという意味が込められているでやんす。ドラマ内でも、みんなでアイスやししゃもを食べるシーンが繰り返し登場し、"希望の味"を表現しているでやんす。」
ずん
「ししゃもは貧乏臭いのだ。もっとオシャレなもの食べればいいのだ。」
やきう
「お前、ホンマに何も分かってへんな。庶民的な食べ物を共有することで、温かい人間関係を描いとるんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。高級料理ではなく、誰もが手に入る身近な食べ物を分け合うことで、共同生活の等身大の温もりが伝わるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「普段のキラキラしたミッチーを封印して、冴えない心優しいゲイのおじさん・玄一を演じているでやんす。困っている人を放っておけない性分で、ほたるの依頼を引き受けるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「クールなゲイの索役でやんす。黒髪にしていることもあり、SNS上では"手越くん出てた?"と言われるほど、イメージと真逆の役になりきっているでやんす。」
かっぱ
「まあでも、役者として評価されるんはええことやろ。」
ずん
「でもさ、ゲイ役ってLGBTQ+の当事者じゃない人がやるのはどうなのだ?ポリコレ的にアウトなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは難しい問題でやんすね。確かに当事者が演じるべきという意見もあるでやんす。しかし、俳優の本質は"他者を演じる"ことでやんす。大切なのは、マイノリティをステレオタイプや笑いの対象として描かず、丁寧に人間として描くことでやんす。」
やきう
「まあ、ワイは別にどっちでもええけどな。面白ければそれでええわ。」
でぇじょうぶ博士
「記事によると、このドラマは基本的にコミカルでほのぼのとしたトーンでやんすが、その裏にはマイノリティの生きづらさや子供が抱える問題といったシリアスなテーマが自然に織り込まれているでやんす。」
ずん
「なるほど、笑えるけど考えさせられるってことなのだ。でも、そういうのって説教臭くなりがちじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そこが新人脚本家・松本優紀の腕の見せ所でやんす。会話劇に笑わせられながらも、自然にテーマが入ってくる構成になっているでやんす。押し付けがましくないのが良いでやんすね。」
やきう
「新人脚本家って、大丈夫なんか?経験ないやつに任せて失敗したらどうすんねん。」
かっぱ
「お前、新人に厳しすぎやろ。誰だって最初は新人やったんやで。」
ずん
「でも、やきうの言うことも分かるのだ。ベテランの方が安心なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「確かにリスクはあるでやんすが、新人だからこその新鮮な視点や感性があるでやんす。河野プロデューサーが起用したということは、それだけの才能を見込んでいる証拠でやんす。」
やきう
「ほんで、このドラマ、視聴率取れると思うか?」
でぇじょうぶ博士
「視聴率は難しいでやんすね。日曜22時30分という枠は、翌日の仕事を考えて早く寝る人も多いでやんす。しかし、『すいか』がそうだったように、視聴率は低くても熱狂的なファンを生み出す可能性は高いでやんす。」
ずん
「でも、視聴率取れないと打ち切りになるのだ!」
やきう
「お前、ホンマに心配性やな。今は配信もあるし、視聴率だけが全てやないやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。むしろ、こういう丁寧に作られた作品こそ、じっくり見返したくなるものでやんす。配信で何度も見られることで、真価を発揮する可能性があるでやんす。」
やきう
「嘘つけ。お前、毎日YouTubeでゲーム実況見てるやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「おいらは当然見たでやんす。及川光博の表情豊かな演技が素晴らしいでやんす。鼻も鳴らすでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「感情表現の一つでやんす。演技の幅が広いということでやんす。」
ずん
「へー、じゃあボクも見てみようかなと思うのだ。でも、どこで見られるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「日本テレビで毎週日曜22時30分から放送でやんす。見逃した場合はTVerなどの配信サービスで視聴可能でやんす。」
やきう
「今どき、テレビの前で待機して見るやつおるんか?」
かっぱ
「リアルタイムで見て、SNSで実況するのが楽しいんやで。お前、引きこもりやから分からんやろうけど。」
やきう
「う、うるさいわ!ワイは効率的に生きとるだけや!」
ずん
「まあまあ、落ち着くのだ。で、このドラマの見どころは結局何なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「見どころは3つでやんす。第一に、及川光博と手越祐也の新たな一面が見られること。第二に、現代の家族観やマイノリティの問題を自然に描いていること。第三に、主題歌を含めた全体の雰囲気が温かく、日曜の夜にぴったりの癒しを提供していることでやんす。」
かっぱ
「要するに、心が温まるドラマってことやな。」
ずん
「でも、母親が横領で逃亡中って設定、全然温かくないのだ。」
やきう
「そこがリアルってことやろ。現実は厳しいけど、その中でも温かい人間関係が築けるって希望を描いとるんや。」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。完璧な家族なんて存在しないでやんす。大事なのは、どんな境遇でも支え合える関係性でやんす。」
かっぱ
「ええ話やな。お前ら、ちょっと感動したわ。」
ずん
「ボクも涙が出そうなのだ...じゃなくて!結局、このドラマは成功すると思うのだ?」
でぇじょうぶ博士
「商業的な成功は未知数でやんすが、作品としての質は高いと確信しているでやんす。記事でも指摘されているように、主題歌とドラマの主題が見事に合致していることは、プロデューサーの強い意志の表れでやんす。信頼できる作品でやんす。」
やきう
「ほんで、お前ら的に何点なん?100点満点で。」
でぇじょうぶ博士
「まだ序盤でやんすが、現時点では85点でやんす。今後の展開次第では90点以上になる可能性も十分あるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「新人脚本家ゆえの不安定さが若干見られることと、3000万円という設定のリアリティの欠如でやんす。ただ、これらは今後の展開で説得力を持たせることも可能でやんす。」
ずん
「じゃあボク、今日から毎週見るのだ!そしてSNSで実況するのだ!」
ずん
「むむむ...そんなことないのだ!ボクは最後まで見るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「継続は力なりでやんす。ぜひ最後まで視聴してほしいでやんす。きっと心に残る作品になるはずでやんす。」
かっぱ
「ほな、みんなでバームクーヘン食べながら見るか。」
ずん
「ボクはやっぱり焼き肉がいいのだ!バームクーヘンじゃお腹いっぱいにならないのだ!」