**ずん
** 「ねえねえ、能登半島地震でクルド人が有料で炊き出ししてたってマジなのだ?ボクもビジネスチャンス見つけたいのだ!」
**でぇじょうぶ博士
** 「おいおい、ずん。それ完全なデマでやんす。検証した結果、根も葉もない作り話でやんすよ。」
**やきう
** 「デマ認定早くね?ワイは疑り深いんやで。証拠あんのか?」
**でぇじょうぶ博士
** 「当時のX(旧Twitter)を『炊き出し 有料』で全検索したでやんすが、ハッピーケバブに関する批判は一件もなかったでやんす。もし本当なら炎上祭り確定でやんすけどね。」
**ずん
** 「えっ、じゃあ誰がこんな嘘ついたのだ?」
**やきう
** 「砂川泉とかいうアカウントが発信源らしいで。見事に投稿削除しとるがな。」
**でぇじょうぶ博士
** 「そうでやんす。この投稿以前には『クルド 炊き出し 有料』の組み合わせは検索でゼロ件でやんす。つまり本人が創作した可能性が極めて高いでやんすね。」
**ずん
** 「でも、能登地震では実際に有料の炊き出しあったんでしょ?それと混同したとか...」
**でぇじょうぶ博士
** 「鋭い指摘でやんすが、それは2月下旬以降の『支援者向け』有料炊き出しでやんす。被災者じゃなく、ボランティアや自治体職員が対象でやんした。時期も対象も全く違うでやんすよ。」
**やきう
** 「なるほどな。じゃあなんでこんなデマ流したんや?単なる愉快犯か?」
**でぇじょうぶ博士
** 「そのアカウント、反移民投稿ばかりしてるでやんす。おそらくクルド人の善行が気に入らなかったんでやんすね。」
**ずん
** 「うわぁ...ひどいのだ。でもなんで簡単に信じちゃう人がいるのだ?」
**やきう
** 「そら、人間ってのは『見たいものを見る』生き物やからな。最初から嫌いなもんは何でも悪く見えるんや。」
**でぇじょうぶ博士
** 「心理学で言う『確証バイアス』でやんすね。自分の信念に合う情報だけ無批判に受け入れるでやんす。まるで恋は盲目状態でやんすよ。」
**ずん
** 「でもさ、1月10日って個人ボランティア自粛期間じゃなかったのだ?それは批判されないのだ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「確かに馳知事が自粛要請してた時期でやんすが、主に想定されてたのは1月6〜8日の三連休でやんす。10日に現地入りして炊き出しするなら、物理的に守るの不可能でやんすよ。」
**やきう
** 「しかも2月下旬にも炊き出ししとるんやろ?その頃はもう自粛期間でもなんでもないやん。」
**ずん
** 「じゃあ結局、クルド人グループは何も悪くないってことなのだ?」
**でぇじょうぶ博士
** 「そうでやんす。むしろ善意で無償の炊き出しをしてたのに、根も葉もないデマで貶められたでやんす。」
**やきう
** 「ネットって怖いな。一度拡散したら消しても記録残るし。」
**でぇじょうぶ博士
** 「デジタルタトゥーでやんすね。アーカイブサイトに魚拓取られてたら永久に残るでやんす。まるで黒歴史ノートを世界中に晒されるようなもんでやんすよ。」
**ずん
** 「でもさ、デマって見抜くの難しくないのだ?ボクみたいな一般人には...」
**やきう
** 「せやな。でも『検索してみる』っていう基本をやるだけで大分違うで。」
**でぇじょうぶ博士
** 「その通りでやんす。今回のケースも『炊き出し 有料 クルド』で検索すれば、当時の記録が何もないことがわかったでやんすからね。」
**ずん
** 「なるほど...じゃあボクも今度から裏取りするのだ!」
**やきう
** 「お前が裏取りとか、太陽が西から昇るレベルやな。」
**でぇじょうぶ博士
** 「やきう君、それは言い過ぎでやんす。でもまあ、ずんが情報リテラシー身につけたら、おいらがモテるくらいあり得ない話でやんすけどね。」
**ずん
** 「ひどいのだ!でもはかせ、なんでこういうデマって後から訂正されないのだ?」
**やきう
** 「訂正情報って拡散力弱いんや。『実は嘘でした』より『衝撃の真実!』の方が100倍広まるからな。」
**でぇじょうぶ博士
** 「まさに『嘘は世界を半周する間に、真実は靴を履き始めたばかり』でやんすね。マーク・トウェインの言葉でやんすが。」
**ずん
** 「じゃあもう、嘘の方が勝っちゃうってことなのだ?絶望的なのだ...」
**でぇじょうぶ博士
** 「そうとも限らないでやんす。今回みたいに丁寧に検証する人がいれば、少なくとも記録として残るでやんすからね。地道な作業でやんすが。」
**やきう
** 「でもぶっちゃけ、デマ流した本人は痛くも痒くもないんやろ?アカウント消せば終わりやし。」
**でぇじょうぶ博士
** 「法的措置を取られる可能性はあるでやんすよ。名誉毀損は刑事でも民事でも成立し得るでやんすからね。」
**ずん
** 「そっか...じゃあボクも適当なこと言えないのだ。気をつけないと...」
**やきう
** 「今更かよ。お前、今まで散々適当なこと言うとったやろ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「そもそもずんの発言を真に受ける人がいないから被害ゼロでやんすけどね。ある意味最強の防御力でやんす。」
**ずん
** 「それって褒められてるのだ...?でも確かに、誰もボクの話信じてくれないのだ...」
**やきう
** 「自覚あったんかい。ちょっと感心したわ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「まあ、今回の件で学ぶべきは『情報の出所を確認する』『複数ソースを当たる』『感情的に飛びつかない』この三点でやんすね。」
**ずん
** 「むずかしいのだ...。でもさ、結局のところデマって無くならないんでしょ?」
**やきう
** 「せやな。人間が存在する限り、嘘も存在するやろな。聖書の時代からずっとそうや。」
**でぇじょうぶ博士
** 「ただし、デマを見抜く技術も進化してるでやんす。ファクトチェック機関も増えてきてるでやんすし、AIによる検証も始まってるでやんすよ。」
**ずん
** 「AIかぁ...でもAI自体がデマ作ったりしないのだ?」
**やきう
** 「お、珍しくええ質問やな。AIの『ハルシネーション』問題は確かにあるで。」
**でぇじょうぶ博士
** 「その通りでやんす。結局、最後に判断するのは人間の批判的思考力でやんす。技術は道具に過ぎないでやんすからね。」
**ずん
** 「じゃあボクたち、もっと賢くならないとダメなのだ...」
**やきう
** 「お前が賢くなる前に、ワイが総理大臣になるわ。」
**でぇじょうぶ博士
** 「どっちもあり得ないでやんすが、まあ努力は大事でやんすよ。今回のクルド人グループみたいに、善意の行動がデマで汚されないような社会になればいいでやんすね。」
**ずん
** 「そうなのだ!...あ、そういえばボク、さっき『ビジネスチャンス』とか言ってたけど、災害時に金儲けしようとしてたボクが一番クズだったのだ!」