ずん
「82歳で離婚とか、もう人生ほぼ終わってるのに何がしたいんだよって感じなのだ。」
やきう
「ワイもそう思うで。でも待てよ、60年も一緒におって今さら別れるって、逆にヤバすぎやろ。」
かっぱ
「60年我慢したんやで?もう限界突破しとるわ。人間の忍耐力ってすごいな。」
でぇじょうぶ博士
「統計的に見ると、2023年の熟年離婚は過去最高の約4万件。離婚率23.5%でやんす。つまり、4組に1組は20年以上連れ添った後に別れてるでやんす。」
ずん
「4組に1組って、クラスで一番仲良さそうな夫婦が実は…ってことなのだ?」
やきう
「そういうことや。表面上は円満装っとるだけで、家ではバトルロワイヤルやってんねん。」
かっぱ
「でもこの夫、40歳から暴力振るっとったんやろ?40年間殴られ続けて、なんで今なんや。」
でぇじょうぶ博士
「その答えは興味深いでやんす。元夫がアルコール依存症で隣家に侵入して逮捕されたのが転機だったでやんす。入院治療後、穏やかになって1500万円も渡したのに、妻は離婚を選んだでやんす。」
ずん
「えっ、お金もらったのに離婚したの?それって詐欺じゃないのだ?」
やきう
「いや待て。40年間殴られたんやぞ?1500万なんて安すぎるわ。年間37万5000円やん。ワイのバイト代以下やで。」
かっぱ
「計算早いな、お前…。でも確かに、暴力の代償としては微妙な金額やな。」
でぇじょうぶ博士
「この事例の核心は、妻が『戦前生まれだから気性が荒いのは仕方ない』という夫の言葉を受け入れてしまった点でやんす。時代背景が女性の選択肢を奪っていたでやんすね。」
ずん
「じゃあ今の時代なら、すぐ離婚してたってことなのだ?」
やきう
「当たり前やろ。今なら初回の暴力で即離婚や。SNSで拡散されて社会的に抹殺されるで。」
かっぱ
「でも妻は『子どもをかばって耐えた』って言うとるやん。母親の愛ってすごいわ。」
でぇじょうぶ博士
「実はそこが問題でやんす。DVのある家庭で育った子どもは、将来的に暴力を容認する可能性が高くなるでやんす。母親が耐えることで、負の連鎖を生んでしまうでやんす。」
ずん
「うわぁ…じゃあ、耐えるのも良くないってことなのだ?でも離婚したら子どもが可哀想って言われるし、どうすればいいんだよ…」
やきう
「そもそも、なんで被害者側が悩まなアカンねん。殴った方が100%悪いに決まっとるやろ。」
かっぱ
「ほんまそれな。加害者が『戦前生まれやから』とか言い訳しとる時点でクソオスの極みやわ。」
でぇじょうぶ博士
「興味深いのは、夫が治療後に穏やかになり、財産も分与したのに、妻が離婚を選んだことでやんす。これは『許し』と『一緒にいたいか』は別問題だということでやんす。」
ずん
「でも82歳で一人になって、何するんだよって感じなのだ。老人ホームで新しい恋でも探すのか?」
やきう
「お前、想像力なさすぎやろ。暴力から解放された平穏な日々を過ごすだけで十分やわ。」
かっぱ
「それにしても、夫が法廷で『なんで俺が離婚しなきゃならないんだ』ってブチギレとるのは笑えんな。」
でぇじょうぶ博士
「そこでやんす!加害者が被害者意識を持つという、典型的なDV加害者の心理でやんす。自分の行為を正当化し、相手の苦痛を理解できないでやんす。」
ずん
「つまり、最後まで反省してないってことなのだ?じゃあ優しくなったのも演技だったのか?」
やきう
「違うで。アルコール依存症が治って穏やかになったんは本当やろうけど、それと過去の暴力を認めるかは別問題や。」
かっぱ
「なるほどな。病気が治ったからって、過去が消えるわけやないもんな。」
でぇじょうぶ博士
「まさにそうでやんす。そして元妻が『離婚するには遅すぎた』と言う言葉には、深い意味があるでやんす。自由を得たけど、それを楽しむ時間がもうほとんどないでやんす。」
ずん
「じゃあ、いつ離婚すればよかったんだよ?40歳の時?50歳?」
やきう
「最初の暴力の時やろ。それが答えや。でも当時は社会がそれを許さへんかったんやろな。」
かっぱ
「そう考えると、今の若い世代は恵まれとるわ。選択肢があるだけマシやで。」
でぇじょうぶ博士
「しかし皮肉なことに、現代でも経済的理由や世間体で離婚を躊躇する人は多いでやんす。時代は変わっても、本質的な問題は残ってるでやんす。」
ずん
「結局、みんな我慢してるってことじゃん。じゃあボクも将来、60年我慢して82歳で離婚するのか…」
やきう
「お前、まず結婚相手見つけるところからやろ。60年先の心配する前に、今を生きろや。」
かっぱ
「ワイはこの記事読んで思ったんやけど、人生って本当に短いんやな。60年我慢したら、もう残り時間ないやん。」
でぇじょうぶ博士
「平均寿命から逆算すると、81歳の女性の平均余命は約10年でやんす。60年我慢して手に入れた自由は、たった10年しか使えないでやんす。」
ずん
「10年って…それじゃあ元取れないじゃん!やっぱり離婚しない方が得だったんじゃないのだ?」
やきう
「は?お前、何言うてんねん。毎日殴られる60年と、平穏な10年やったら、後者の方がマシに決まっとるやろ。」
かっぱ
「ずん、お前の計算おかしいで。人生は損得勘定だけちゃうねん。」
ずん
「でもさぁ、ボクが思うに、この夫婦って実は愛し合ってたんじゃないのだ?だって60年も一緒にいたわけだし…」