ずん
「博士ー!山川選手がサヨナラヒット打ったらしいけど、本人がサードゴロだと思ってたって話なのだ!意味わかんないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。まあ野球というのは、打った瞬間に人生が決まるスポーツでやんす。山川選手の場合、その瞬間は地獄だと思ったら天国だったという、まるでジェットコースターのような展開でやんすね」
やきう
「ワイもな、パチンコで当たったと思ったら外れてて、よく見たら隣の台やったことあるわ。山川の気持ちわかるで」
ずん
「それ全然違うのだ...でも延長10回まで無安打だったんでしょ?プレッシャーやばそうなのだ」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。プロ野球選手というのは、何万人もの観客の前で失敗し続けても、最後の1回で成功すれば英雄になれる、実に都合のいい職業でやんすねぇ」
かっぱ
「せやけど山川、打った瞬間サードゴロやと思ったんやろ?どんだけ自信ないねん」
やきう
「そらそうやろ。ここまで無安打やったら、もうバットに当たっただけで御の字やわ。ワイなんて面接で『何か質問は?』って聞かれて声出ただけで満足しとったで」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは例えとして適切ではないでやんす...というか、そもそも面接受けてないでしょう」
ずん
「でも高くバウンドして左前に抜けたって、どういう状況なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「つまり、打球が地面を強く叩いて高く跳ね上がり、その間に内野手が追いつけず、外野に抜けたということでやんす。まるでずん君が朝起きる瞬間のように、ギリギリのタイミングでセーフになったわけでやんすね」
ずん
「ボクの起床と一緒にするなのだ!失礼なのだ!」
かっぱ
「しかし新庄監督も『あれサードゴロ?』って言うてるやん。プロの目から見てもギリギリやったんやな」
やきう
「つまりアレやろ?運が良かっただけってことやん。野球なんてしょせん運ゲーやで」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。確かに運の要素はあるでやんすが、延長10回まで諦めずにバットを振り続けたからこそのヒットでやんす。やきう君が『運が悪い』と言い訳しながらずっと家にいるのとは違うでやんすよ」
やきう
「...おい博士、今日はやたらとワイに厳しないか?」
ずん
「でも博士、山川選手の目が充血してたって書いてあるのだ。泣いてたのかのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすねぇ。極度の緊張と安堵が混ざった結果でやんす。まるでずん君が給料日前日に財布を確認するときの表情みたいなもんでやんす」
かっぱ
「しかし『危ねえ、危ねえ』って、本当にサードゴロやと思ってたんやな。プロでもそんなんあるんか」
やきう
「そらそうやろ。ワイかて『あ、これアカン』と思ったことが実は大丈夫やったことなんて山ほどあるで。例えば...」
でぇじょうぶ博士
「やきう君の人生エピソードは今は不要でやんす」
ずん
「でもこれでソフトバンクは2勝目なのだ。アドバンテージ含めてもうあと2勝すれば日本シリーズなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。パリーグ覇者の強みでやんす。まるでずん君が会社で『私、実は社長の親戚なんです』と嘘をつくようなアドバンテージでやんすね」
ずん
「そんな嘘つかないのだ!というか例えが毎回ひどいのだ!」
かっぱ
「しかしこういうギリギリの試合って、見てる方も心臓に悪いやろな」
やきう
「ワイは見とらんかったけどな。どうせソフトバンクが勝つんやろうと思って寝とったわ」
でぇじょうぶ博士
「それは残念でやんすね。人生で最高の瞬間というのは、たいてい『もうダメだ』と思った次の瞬間に訪れるものでやんす。やきう君が人生を諦めているから、その瞬間に立ち会えないのでやんす」
ずん
「でも山川選手、この後の試合でも活躍できるのかのだ?この1本で自信ついたのだ?」
でぉじょうぶ博士
「どうでやんすかねぇ。ここまで無安打からのサヨナラヒットは、諸刃の剣でやんす。『俺はやればできる』という自信にもなるし、『次もギリギリまで打てないかも』というトラウマにもなるでやんす」
かっぱ
「まあでも勝ちは勝ちや。内容がどうあれ、ソフトバンクは1勝したんやからな」
ずん
「ボクもこういう劇的な勝ち方してみたいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあずん君の場合、毎朝起きられただけで劇的勝利みたいなもんでやんすけどね」
ずん
「博士ー!さっきから本当にひどいのだ!...でも今日もちゃんと起きられたボクは実質山川選手と同じなのだ!」