ずん
「500社落ちとか、もはや才能なのだ!ボクなんて5社で心折れたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「統計的に見れば、500社受けて全滅するのは確率論的に異常でやんす。つまり、アプローチ自体に根本的な問題があるでやんすね。」
やきう
「ワイかて100社は落ちたで。でも500は草生えるわ。むしろ記念に501社目行けや。」
ずん
「やきう、お前が100社も受けたことに驚きなのだ...」
でぇじょうぶ博士
「実はこの手の相談、増えてるでやんす。40代で職を失うと、企業は即戦力を求めるのに、当人のスキルは時代遅れという地獄のミスマッチが起きるでやんすよ。」
やきう
「つまり賞味期限切れってことやな。ワイも感じとるわ、その恐怖。」
ずん
「鴻上さんは『とにかく部屋を出ろ』って言ってるけど、出てどこ行くのだ?ハローワークなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。部屋に閉じこもると、思考が負のスパイラルに入るでやんす。外に出て日光を浴びるだけで、セロトニンが分泌されて気分が改善するという科学的根拠があるでやんすよ。」
やきう
「科学より金や。金さえあればセロトニンもドバドバ出るで。」
ずん
「でもさ、『普通の幸せ』って何なのだ?結婚して家買って子供作ることなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そこでやんす!その『普通』という概念こそが、この人を追い詰めてる元凶でやんす。統計上、40代独身は珍しくないでやんすし、正社員じゃない働き方も増加してるでやんす。」
やきう
「せやけど本人が『普通』を欲しがってるんやろ?他人の価値観押し付けても意味ないで。」
ずん
「じゃあどうすればいいのだ...ボクもパート生活になったら死にたくなるのだ...」
でぇじょうぶ博士
「まず『必要のない人間』という認識を改めるでやんす。社会に必要かどうかで人間の価値を測るなんて、まるで家畜の品評会でやんす。」
やきう
「でも現実問題、金がないと生きていけへんやん。きれいごと言うな博士。」
でぇじょうぶ博士
「確かに金は必要でやんす。でも500社落ちたなら、正社員という枠組み自体を疑うべきでやんす。フリーランスとか、職業訓練とか、選択肢は他にもあるでやんすよ。」
ずん
「でも45歳から新しいこと始めるの、遅すぎないのだ?」
やきう
「遅いわ。20代ならまだしも、45で未経験とか企業からしたら産業廃棄物や。」
でぇじょうぶ博士
「...やきう君、それは言い過ぎでやんす。確かに年齢は不利でやんすが、人生100年時代において45歳はまだ折り返し地点でやんすよ。」
ずん
「じゃあボクも45歳で人生やり直せるのだ!?」
やきう
「お前は今すぐやり直せ。このままやと45歳どころか35歳で詰むで。」
でぇじょうぶ博士
「とにかく、この相談者に必要なのは『比較』をやめることでやんす。友人と比べて劣等感を抱くのは、まるで100m走でF1カーと競争するようなもんでやんす。土俵が違うでやんすよ。」
ずん
「うーん...でも気になっちゃうのだ。SNS見たら、みんな幸せそうなのだ...」
やきう
「SNSなんて嘘の塊やで。ワイかて投稿する時は陽キャ装うとるわ。実際は部屋でカップ麺啜っとるだけや。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。人は自分の良い面しか見せないでやんす。比較する対象が幻想なら、劣等感も幻想でやんすよ。」
ずん
「なるほど...じゃあみんな苦しんでるのだ?」
やきう
「当たり前や。苦しんでない奴なんておらんわ。ただ表に出さんだけや。」
でぇじょうぶ博士
「そして重要なのは、この相談者がまだパートでも働けてるという事実でやんす。完全に心が折れてたら、それすらできないでやんすからね。」
ずん
「確かに...働いてるだけマシなのだ...?」
やきう
「マシとかいう話やない。生きとるだけで十分や。500社落ちても死んでへんのやから、それが答えやろ。」
でぇじょうぶ博士
「深いでやんすね、やきう君...。ともかく、鴻上さんの『部屋を出ろ』というアドバイスは、思考をリセットする第一歩でやんす。行動が変われば思考も変わるでやんすよ。」
ずん
「じゃあボクも部屋出て...コンビニ行ってくるのだ!これで人生変わるのだ!」
やきう
「お前の人生、コンビニのレジ打ちバイトが限界やろな。」
でぇじょうぶ博士
「...まあ、それも立派な仕事でやんす。」
ずん
「ボク、レジ打ちでもいいから必要とされたいのだ!...あれ?ボク、もしかして相談者と同じ悩み抱えてるのだ?」