ずん
「クリスマスにシャケ食うためのグリルとか、ついに日本の家電メーカーも頭おかしくなったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ちょっと待つでやんす!これは『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』という特撮番組に登場した怪人『サモーン・シャケキスタンチン』がモチーフの商品でやんす。彼はクリスマスにチキンではなくシャケを食べる文化を広めようとした革命家でやんす!」
やきう
「ワイ、そんな怪人知らんわ。ていうか、シャケ食うだけで革命家扱いとか、革命の安売りやろ。」
かっぱ
「いや待て。クリスマスいうたら七面鳥やチキンが定番やのに、なんでシャケやねん。誰がそんなん望んどんねん。」
ずん
「でもこのグリル、傾斜した波型プレートで余分な油が流れるとか書いてあるのだ。シャケって元々油多いし、理にかなってるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!シャケの脂は不飽和脂肪酸が豊富で、健康にも良いでやんすが、焼くときに油が多すぎるとベチャベチャになるでやんす。この傾斜プレートは、余分な油を逃がしつつ、高い蓄熱性で火力をキープするという、まさにシャケのための設計でやんす!」
かっぱ
「しかもや、これ『一人焼肉やハンバーグ、ステーキ、野菜のグリルにも使える』って書いとるやん。結局シャケ専用ちゃうやんけ。」
ずん
「ボク気づいたのだ!これ、ただのコンパクトグリルをシャケ推しで売ってるだけなのだ!詐欺じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「詐欺ではないでやんす。むしろマーケティングの天才でやんす。『クリスマスにシャケを食え』というキャッチーなコンセプトで、ニッチな層を狙い撃ちしてるでやんす。特撮ファンやネタ好きが飛びつくでやんす!」
やきう
「ていうか、特撮の怪人がモチーフって、完全に大人向けのネタ商品やん。子供は買わへんやろ。」
かっぱ
「せやな。しかも『サモーン・シャケキスタンチン』がプリントされとるとか、デザインがダサすぎやろ。誰が卓上にこんなん置くねん。」
ずん
「でもこれ、付属のQRカードで取扱説明書をチェックするとか、めっちゃエコなのだ!紙の無駄遣いしないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そこは評価できるでやんすね。ただ、QRカードに『オリジナルデザイン』って書いてあるのが気になるでやんす。どうせサモーン・シャケキスタンチンの絵が描いてあるでやんすよ。」
やきう
「ワイ、このグリルの一番の謎は『クリスマスにシャケを食べるならこれ一択!』って断言しとるとこやわ。選択肢、他にもあるやろ。」
かっぱ
「ていうかや、クリスマスにシャケ食う文化なんて、サモーン・シャケキスタンチンが勝手に言うとるだけやん。誰も賛同しとらんやろ。」
ずん
「でもこれ、もし流行ったら『クリスマスにはシャケ』が定着するかもしれないのだ!そしたらサンコーは伝説の企業になるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「流行るわけないでやんす。クリスマスにシャケを食べる文化が根付くには、少なくとも50年は必要でやんす。その頃にはサンコーもおいらも存在しないでやんす。」
やきう
「ワイ、このグリルの真の価値は、『ネタとして友達に話せる』ことやと思うわ。実用性はオマケや。」
ずん
「でもこのグリル、プレートが丸洗い可能でフッ素加工とか、意外とちゃんとしてるのだ。サンコーさん、本気でシャケを焼く気なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「本気でやんすよ。サンコーは『おひとりさま焼肉ソログリル』の通常版も出してるでやんすから、技術力はあるでやんす。ただ、それをシャケ推しで売るという狂気が素晴らしいでやんす。」
やきう
「ていうか、これ買うやつおるんか?特撮ファンでもない限り、手出さんやろ。」
かっぱ
「いや、意外とおるかもしれんで。『クリスマスにシャケを食うためのグリル』ってタイトルだけで笑えるし、プレゼントにもウケそうやわ。」
ずん
「ボク、これ欲しくなってきたのだ!クリスマスにシャケパーティーするのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やめるでやんす。おまえはどうせ買っても三日で飽きて、押入れに放り込むでやんす。」
やきう
「ワイ、このグリルの最大の欠点は、『クリスマス以外に使いづらい』ことやと思うわ。普通の日に『飢えたシャケのように』って書いてあるグリル出すの、恥ずかしいやろ。」
かっぱ
「せやな。しかもサモーン・シャケキスタンチンの絵がプリントされとるから、来客時に絶対ツッコまれるわ。」
ずん
「でもそれがいいのだ!『これ何?』って聞かれたら、『クリスマスにシャケを食うためのグリルなのだ!』ってドヤ顔で説明するのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それで友達が減るでやんす。おいらが保証するでやんす。」
やきう
「ワイ、このグリルの真の使い道は、『ネタ動画を撮ってSNSにアップすること』やと思うわ。バズる可能性あるで。」
かっぱ
「いや、それもう誰かやっとるやろ。『クリスマスにシャケを食ってみた』みたいな動画、絶対あるわ。」
ずん
「じゃあボクは『クリスマスにシャケを食わなかった』っていう逆張り動画を撮るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それ、ただのグリル紹介動画でやんす。意味ないでやんす。」
やきう
「ワイ、このグリルの一番の謎は、『沖縄県への送料が2
かっぱ
「せやな。沖縄はゴーヤーチャンプルーやソーキそばの文化やし、シャケグリルとか需要ゼロやろ。」
ずん
「でも沖縄の人も特撮は見るのだ!だからサモーン・シャケキスタンチンファンがいるかもしれないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それはあまりにもニッチすぎるでやんす。沖縄の特撮ファンで、かつシャケ好きで、かつクリスマスに7
やきう
「3人もおるんかい。ワイ、ゼロやと思っとったわ。」
かっぱ
「ていうか、このグリル、結局シャケ以外にも使えるんやから、『クリスマスにシャケを食うための』って限定する意味あるんか?」
ずん
「それがマーケティングなのだ!『何にでも使える便利グリル』より、『クリスマスにシャケを食うためのグリル』の方がインパクトあるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。『クリスマスにシャケ』という突拍子もないコンセプトが、消費者の記憶に残るでやんす。これがブランディングの妙でやんす。」
やきう
「でもや、実際買うやつは『ネタ』目的やろ?実用性求めてる人おるんか?」
かっぱ
「おらんやろな。普通にシャケ焼きたいなら、魚焼きグリルで十分やし。」
ずん
「じゃあこのグリル、完全にネタ商品確定なのだ!でもボクは買うのだ!サモーン・シャケキスタンチンと一緒にクリスマスを過ごすのだ!」
でぇじょうぶ博士
「おまえ、絶対に三日で飽きるでやんす。そしておいらに『博士、このグリルどうすればいいのだ?』って泣きつくでやんす。」
やきう
「ワイ、その未来が見えるわ。ずん、メルカリで売るか、友達に押し付けるかの二択やな。」
ずん
「...ボク、友達いないから、メルカリで売るしかないのだ。でも誰が買うのだ、これ!」