ずん
「議員減らすって、そんなに偉いことなのだ?給料泥棒が減るだけじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...議員定数削減は一見正義に見えるでやんすが、実は民主主義の多様性を削ぐ諸刃の剣でやんす。」
やきう
「はぁ?ワイらの税金で食ってる無能議員なんか、さっさと消えてほしいわ。維新は正しいことしとるやん。」
でぇじょうぶ博士
「確かに無駄な議員は削減すべきでやんすが、問題は議員が減ると既存の大政党に有利になり、少数派の声が国政に届きにくくなることでやんす。」
ずん
「でも橋下さんは『自分たちが身を切れば国民も納得する』って言ってるのだ。カッコいいじゃないのだ。」
やきう
「そうやそうや。まず隗より始めよってやつや。お前ら批判ばっかしとらんと、ちゃんと評価したれや。」
でぇじょうぶ博士
「待つでやんす。『身を切る改革』というのは、実は巧妙な演出でやんす。議員が少なくなれば一人当たりの権力は増大するでやんす。つまり、少数の議員で多数を支配する構造ができあがるでやんす。」
ずん
「え?それってむしろ議員が得するってことなのだ?」
でぉじょうぶ博士
「その通りでやんす。大阪では議員定数を削減した結果、維新がほぼ独占状態になったでやんす。多様な意見が排除され、一党支配が強化されたでやんすね。」
やきう
「ちょっと待てや。それは大阪府民が維新を支持してるからやろ?民意やんけ。」
でぇじょうぶ博士
「半分正解でやんす。ただし、議員が少なくなると新人や無所属が当選しづらくなり、結果的に既存政党、特に組織力のある政党が圧倒的に有利になるでやんす。これは構造的な問題でやんす。」
ずん
「じゃあ維新は悪者なのだ?でも支持率高いって言ってたのだ。」
やきう
「そらそうやろ。『議員削減』なんて言われたら、普通の人間は『ええやん』て思うわ。わかりやすいもん。」
でぇじょうぶ博士
「そこが維新の巧妙なところでやんす。『身を切る改革』は国民受けが非常に良いでやんす。でも実際には、多様性を削ぎ、権力を集中させる手法でやんす。橋下氏の『しぶしぶ負担を受け入れてくれる』という表現も興味深いでやんす。つまり本来なら反対されるような政策でも、『身を切る改革』をネタに強行できるということでやんす。」
やきう
「いや、それが政治やろ。お前、政治にピュアすぎやねん。騙される方が悪いわ。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、やきうくんの言うことも一理あるでやんす。ただし、高市首相と吉村代表の『信頼関係』に解散権を封じることを委ねるというのは、あまりにも不安定でやんす。まるで恋人同士の口約束で国政を運営するようなものでやんす。」
やきう
「大丈夫なわけないやろ。高市が裏切ったら終わりやん。でも裏切ったら裏切ったで面白いからワイは見てるで。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...政治をエンタメとして消費するのは危険でやんす。この連立が崩れれば、また政治的混乱が起こり、結局そのツケは国民が払うことになるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「まずは『身を切る改革』という耳触りの良いスローガンに騙されず、その裏にある権力構造を見抜く目を持つことでやんす。議員削減が本当に民主主義にとって良いことなのか、冷静に考える必要があるでやんす。」
やきう
「難しいこと言うなや。ワイは議員が減って税金安くなるなら何でもええわ。」
でぇじょうぶ博士
「その税金が安くなるという幻想こそ、維新の巧妙なトリックでやんす。議員削減で削減される予算はわずかで、実際には社会保障や公共サービスの削減というしわ寄せが国民に来る可能性が高いでやんす。」
ずん
「えええ!じゃあボクたちは結局損するのだ!?これ完全に詐欺じゃないのだ!」
やきう
「まあ、政治なんてそんなもんやろ。文句あるなら自分が議員になればええやん。」
ずん
「議員になったら真っ先に削減されそうで怖いのだ...」