ずん
「EUのEVシフトが内部崩壊してるらしいのだ!これってつまり、環境保護の正義マンたちが自滅してるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そう単純でもないでやんす。これはむしろ、理想と現実の間で板挟みになった結果でやんすね。2035年までに全部EVにするって言ったはいいものの、自動車産業という巨大な怪物を相手にするには無謀すぎたでやんす。」
やきう
「ほんまアホやな。日本のハイブリッド叩いといて、今更『やっぱ無理でした〜』って。ワイらトヨタ馬鹿にしとったやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。特にドイツは合成燃料を使ったエンジン車もOKってことにして、事実上の方針転換をしたでやんす。これはドイツの自動車産業、つまりVWやベンツの意向が強く反映された結果でやんすね。」
ずん
「でもフランスはまだEV推しなんでしょ?なんでドイツと違うのだ?」
やきう
「マクロンがフォンデアライエンの親分みたいなもんやからやろ。メンツの問題や。でもフランスの自動車メーカーは反対しとるっていう地獄絵図やで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。フランスは政府と産業界が真っ向から対立してるでやんす。ドイツは官民一体で反対してるから、ある意味スッキリしてるでやんすけどね。」
ずん
「じゃあ結局、EUって何がしたいのだ?環境を守りたいのか、産業を守りたいのか、どっちなのだ?」
やきう
「両方守れると思っとったんやろ。お花畑すぎるわ。中国がEV市場制覇しとる中で、欧州勢が勝てるわけないやん。」
でぇじょうぶ博士
「確かに、中国のBYDなどは圧倒的なコスト競争力を持ってるでやんす。欧州メーカーがEV一本で勝負しようとしても、勝ち目は薄いでやんすね。だからこそ、合成燃料という逃げ道を作ったとも言えるでやんす。」
ずん
「つまり、日本のハイブリッド技術を散々叩いといて、結局自分たちも似たようなことやろうとしてるってことなのだ?」
やきう
「せや。めっちゃダサいやろ?『日本は遅れてる』とか言うとったくせに、自分らが一番グダグダやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「ただし、ここで重要なのは、EUという組織の構造的な問題でやんす。27カ国もの加盟国があって、それぞれに産業構造も利害も違うでやんす。全員が納得する政策なんて、最初から不可能だったでやんすよ。」
ずん
「じゃあ最初からやるなよって話なのだ!環境のためとか言って、結局は自分たちの都合で右往左往してるだけじゃないのだ!」
やきう
「ほんまそれな。しかも日本企業に嫌がらせしといて、自分らが困ったら方針転換とか、クソすぎるわ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、政治なんてそんなもんでやんすよ。理想を掲げるのは簡単でやんすが、現実を変えるのは至難の業でやんす。特に自動車産業みたいな巨大産業を相手にするとなると、綺麗事だけじゃ済まないでやんす。」
ずん
「でもさ、これって結局、誰が一番得したのだ?」
やきう
「中国やろな。欧州が内輪揉めしとる間に、世界中にEV売りまくっとるで。欧州の自滅を横目に、笑いが止まらんやろな。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。そして日本のハイブリッド技術も、結果的には再評価される流れになってきてるでやんす。急進的なEVシフトよりも、段階的な移行の方が現実的だという認識が広がってるでやんすよ。」
ずん
「じゃあ、EUはこれからどうなるのだ?このままグダグダ続けるのだ?」
やきう
「続けるやろな。引くに引けへんやろし。でも、2035年の目標は確実に骨抜きになるで。『実質ゼロエミッション』とかいう謎ワードで誤魔化すんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「おそらくそうなるでやんすね。合成燃料を認めた時点で、実質的には後退でやんす。今後はさらに例外規定が増えていくと予想されるでやんす。環境政策と産業政策のバランスを取るのは、本当に難しいでやんすよ。」
ずん
「結局、環境とか言いながら、みんな自分の利益しか考えてないってことなのだ。ボクと一緒なのだ!」