ずん
「なんかコンビニが襲われてるらしいのだ!強盗?それともテロなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。襲ってるのは『まいばすけっと』と『トライアルGO』というマイクロスーパーでやんす。」
やきう
「マイクロスーパー?ワイ、そんなん聞いたことないで。どうせまた業界の自作自演やろ。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、これは本物でやんす。見た目はコンビニ、中身はスーパーという、まるで羊の皮を被った狼でやんすよ。」
で�えじょうぶ博士
「...まあ、要するにコンビニサイズの店舗で、スーパーの価格と品揃えを実現してるでやんす。まいばすけっとは5年で店舗を4割増やして1200店、最終的には首都圏5000店を目指してるでやんす。」
ずん
「5000店!?それってセブンイレブンより多いんじゃないのだ!?」
やきう
「ほんまや。セブンが2万店やから...あれ?全然少ないやんけ。算数できへんのか。」
ずん
「う、うるさいのだ!で、でも首都圏だけなら多いのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。しかもトライアルGOは親会社が10年で1万店、売上3兆円を目指してるでやんす。西友も買収したでやんすから、物流網は万全でやんす。」
やきう
「ちょい待ち。西友買収したん?ワイの行きつけのスーパーがトライアルになってまうやんけ。」
ずん
「やきう、外出てたのだ?引きこもりじゃなかったのだ?」
やきう
「...ウーバーイーツで注文しとるだけや。黙れカス。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、マイクロスーパーの強みは生鮮食品が買えることでやんす。コンビニには野菜や肉・魚が少ないでやんすからね。しかも価格はスーパー並みでやんす。」
やきう
「せやな。コンビニとか、深夜にエロ本立ち読みするためだけの場所やし。」
でぇじょうぶ博士
「今のコンビニにエロ本ないでやんす...。」
ずん
「で、でもコンビニには24時間営業っていう強みがあるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それがマイクロスーパーも朝7時から夜11時とか、けっこう長時間営業してるでやんす。24時間じゃなくても十分でやんすよね。」
やきう
「ワイみたいな昼夜逆転民にとっては死活問題やけどな。深夜3時にからあげクン買えへんやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「ただし、まいばすけっとには弱点もあるでやんす。どの店も品揃えが同じで、『都民への罰』とまで言われてるでやんす。」
やきう
「草。でも確かに、どの店行っても同じもんしか売ってへんかったら飽きるわな。まるでワイの人生みたいに単調やん。」
でぇじょうぶ博士
「そこはイオンの効率重視の戦略でやんすね。店舗ごとにカスタマイズするより、全店統一の方がコストが下がるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「一長一短でやんす。コンビニは商品数は多いけど、生鮮食品は弱い。マイクロスーパーは生鮮強いけど、商品バリエーションは少ない。まるでRPGの戦士と魔法使いみたいな関係でやんす。」
ずん
「でもボク、コンビニのレジ前の揚げ物が好きなのだ。マイクロスーパーにもあるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まいばすけっとにも惣菜コーナーはあるでやんすが、ファミチキやからあげクンみたいなブランド力はないでやんす。」
やきう
「せやろな。あの辺はコンビニの独壇場や。ワイもファミチキは週3で食っとるで。」
やきう
「うるさいわ。ワイの人生、どうせ詰んでるんやから好きなもん食わせろや。」
でぇじょうぶ博士
「...話を戻すでやんすが、今後の展望としては、マイクロスーパーとコンビニは完全に競合するというより、棲み分けが進むと予想されるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「つまり、『今日は料理するから野菜買おう』ならマイクロスーパー、『今すぐ食べられるもの欲しい』ならコンビニ、という使い分けでやんす。」
やきう
「なるほどな。ワイみたいな料理できへん民はコンビニ一択やけど、主婦層とかはマイクロスーパー使うんやろな。」
ずん
「じゃあやきうはずっとコンビニなのだ!安心したのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ただ、トライアルGOが10年で1万店とか言ってるのは、さすがに無理があると思うでやんす。物件確保が追いつかないでやんすよ。」
ずん
「1万店って、日本中トライアルGOだらけになるのだ!?」
やきう
「いや、全国のコンビニが約5.5万店やから、そこまででもないで。でも相当多いわな。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、大風呂敷を広げるのは企業の常でやんす。実際は3000店くらいで落ち着くんじゃないかと予想するでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。そしてセブンイレブンやファミマからすれば、これは脅威以外の何物でもないでやんす。客を奪われる可能性が高いでやんすからね。」
やきう
「でもコンビニも黙ってへんやろ。なんか対抗策打ってくるんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「すでにセブンイレブンは生鮮食品強化を打ち出してるでやんす。ただ、コンビニの物流網では限界があるでやんすけどね。」
でぇじょうぶ博士
「いや、完全に負けるわけじゃないでやんす。コンビニには『便利さ』という最大の武器があるでやんす。銀行ATM、宅配便、チケット購入、公共料金支払い...これらはマイクロスーパーにはないでやんす。」
やきう
「確かにな。ワイもコンビニで住民税払ったことあるわ。あ、いや働いてへんから払ってへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「結局、勝者は『どちらか一方』じゃなくて、『両方とも生き残る』が正解だと思うでやんす。消費者が用途に応じて使い分けるでやんす。」
やきう
「甘いわ。企業戦争なんて血で血を洗う戦いやで。どっちか潰れるまで続くに決まっとるやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、一部店舗の閉鎖はあるでやんすけどね。特に駅前の一等地では、マイクロスーパーがコンビニを駆逐する可能性もあるでやんす。」
やきう
「当たり前やろ。資本主義なんてそういうもんや。弱肉強食やで。」
でぇじょうぶ博士
「ただし、コンビニにもまだ勝機はあるでやんす。それは『イートインスペース』と『独自ブランド商品』でやんす。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。マイクロスーパーにはイートインスペースがほとんどないでやんす。ちょっと休憩したい、すぐ食べたいというニーズには応えられないでやんす。」
やきう
「まあワイもコンビニのイートインでカップ麺すすったことあるわ。あの惨めさは格別やったで。」
でぇじょうぶ博士
「あと、ファミチキやLチキみたいな独自商品の開発力は、コンビニの強みでやんす。マイクロスーパーはあくまで『安さ』で勝負してるでやんすから、独自性では勝てないでやんす。」
ずん
「じゃあコンビニはもっと独自商品増やせばいいのだ!」
やきう
「そんな簡単な話やったら苦労せえへんわ。商品開発にどんだけ金かかると思ってんねん。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。特に最近は原材料費高騰で、新商品開発のハードルが上がってるでやんす。」
ずん
「うーん、じゃあこの戦争、どっちが勝つのだ?」
でぇじょうぶ博士
「だから、勝ち負けじゃなくて共存するって言ってるでやんす...。まあ、強いて言えば『消費者が勝つ』でやんすね。選択肢が増えるわけでやんすから。」
やきう
「きれいごと抜かすなや。どうせ最終的には大手が寡占して、消費者は搾取されるだけやで。」
やきう
「現実見ろや。牛丼もハンバーガーも、結局3社くらいに集約されたやろ。小売りも同じや。」
でぇじょうぶ博士
「一理あるでやんすね。ただ、それでも競争があるだけマシでやんす。独占市場になったら、もっとひどいことになるでやんす。」
ずん
「じゃあボクたちは、この戦争を眺めてればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「眺めるだけじゃなくて、賢く使い分けることが大事でやんす。安く買いたいならマイクロスーパー、便利さ重視ならコンビニという具合に。」
でぇじょうぶ博士
「...だから共存するって言ってるでやんす!!」
ずん
「でぇじょうぶ博士が怒ったのだ!珍しいのだ!」
やきう
「まあ何回も同じこと聞かれたらキレるわな。ワイかて親に『いつ働くん?』って聞かれ続けてブチギレたことあるし。」
でぇじょうぶ博士
「...とにかく、この『マイクロスーパー戦争』は始まったばかりでやんす。今後5年くらいで勢力図が確定するでやんす。」
やきう
「いや、企業戦略なんて5年でも短い方やで。普通は10年単位で考えるもんや。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。イオンもトライアルも、長期戦を覚悟してるでやんす。短期的な利益より、シェア拡大を優先してるでやんすからね。」
やきう
「市場占有率のことや。要するに『うちが一番!』って言いたいだけやで。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、簡単に言えばそうでやんす。ただ、シェアを取れば取るほど、仕入れコストが下がって利益率が上がるでやんす。だから必死なんでやんす。」
ずん
「なるほど!じゃあ最終的には一番大きい会社が勝つのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ただし、『大きければ勝つ』わけでもないでやんす。ダイエーもそごうも、巨大だったけど潰れたでやんすからね。」
でぇじょうぶ博士
「結局は『顧客のニーズに応えられるか』でやんす。どれだけ大きくても、客が来なければ意味ないでやんす。」
やきう
「当たり前のこと言うなや。そんなん小学生でもわかるわ。」
ずん
「じゃあボクたち消費者が、ちゃんと選ばないとダメってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。投票するように、お金を使う先を選ぶことが大事でやんす。」
やきう
「きれいごと言うてんなや。どうせみんな安い方選ぶだけやろ。」
ずん
「でもやきう、さっきファミチキは週3で食べるって言ってたのだ。値段より好みで選んでるじゃんなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、論破されてるでやんす。」
やきう
「うるさいわ。ファミチキは特別なんや。あれは魂の栄養やねん。」
ずん
「魂の栄養!?やきうがポエムっぽいこと言ったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そういうことでやんす。結局、人は値段だけで選ぶわけじゃないでやんす。味、便利さ、雰囲気...いろんな要素で決めるでやんす。」
ずん
「じゃあマイクロスーパーも、ただ安いだけじゃダメってこと?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。だからトライアルGOは『無人レジ』や『AI活用』で差別化を図ってるでやんす。未来感を演出してるでやんすね。」
やきう
「無人レジとか、結局ワイら客に仕事押し付けとるだけやんけ。人件費削減の口実や。」
ずん
「でもボク、無人レジ好きなのだ!店員さんと話さなくていいから楽なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ、無人レジは賛否両論でやんすね。慣れた人には便利だけど、高齢者には不評でやんす。」
やきう
「せやろな。ワイのおかんも『機械わからん』言うて有人レジ並んどるわ。」
ずん
「え?やきうにお母さんいたのだ?てっきり試験管で生まれたのかと...」
やきう
「どういう意味やねん!!ワイだって人間や!!」
でぇじょうぶ博士
「落ち着くでやんす、やきう君...。とにかく、このマイクロスーパー戦争は、小売業界の地殻変動を起こす可能性があるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「比喩でやんす...。要するに、業界の構造が大きく変わるかもしれないということでやんす。」
やきう
「まあ、見ものやな。どうせワイには関係ないけど。」
やきう
「だってワイ、引きこもりやし。ウーバーイーツあれば生きていけるねん。」
でぇじょうぶ博士
「そのウーバーイーツの配達員が、マイクロスーパーから商品ピックアップする時代が来るかもしれないでやんすよ。」
やきう
「ほんまやな。コンビニなのかスーパーなのか、もうわからんわ。」
でぇじょうぶ博士
「それが『マイクロスーパー』の狙いでやんす。境界線を曖昧にして、両方のいいとこ取りをするでやんす。」
ずん
「じゃあもうコンビニって呼ぶのやめればいいのだ!」
やきう
「せやな。『スーコン』とか『コンパー』とかでええやん。」
でぇじょうぶ博士
「...それはネーミングセンスが壊滅的でやんす。」
ずん
「じゃあボクが考えるのだ!『ちょいデカコンビニ』!」
でぇじょうぶ博士
「まあ、正式には『小型スーパー』『都市型スーパー』とか呼ばれてるでやんす。でも『マイクロスーパー』が一番しっくりくるでやんすね。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。通常のスーパーより小さいという意味でやんす。でもコンビニよりは大きいでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。極端じゃなく、バランスが取れてるのが強みでやんす。」
やきう
「まあ、実際どうなるかは今後次第やな。ワイは高みの見物や。」
ずん
「やきう、引きこもりのくせに高みの見物とか言うのだ?」
やきう
「うるさいわ!ワイは自宅という要塞から、世界を観察しとるんや!」
でぇじょうぶ博士
「...それただの引きこもりでやんす。」
ずん
「でもボクも気になるのだ!この戦争、どうなるのか見守るのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それはないでやんす。5年後には街の景色が変わってるはずでやんす。コンビニだらけだった場所に、マイクロスーパーが増えてるでやんすよ。」
ずん
「そしたらボク、毎日新鮮な野菜が食べられるのだ!」
やきう
「お前、今まで野菜食ってへんかったんかい。」
ずん
「...たまにしか食べてないのだ。だってコンビニの野菜高いんだもん。」
でぇじょうぶ博士
「だからマイクロスーパーが増えれば、もっと手軽に野菜が買えるでやんす。これは健康面でもプラスでやんす。」
やきう
「ワイには関係ないな。どうせファミチキしか食わんし。」
ずん
「やきう、それ本当にヤバいのだ!栄養失調で倒れるのだ!」
やきう
「大丈夫や。ファミチキには鶏肉が入っとるから、タンパク質はバッチリや。」
でぇじょうぶ博士
「...それだけじゃ栄養バランス最悪でやんす。」
ずん
「でぇじょうぶ博士、やきうのこと心配してるのだ!優しいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「別に心配してないでやんす。ただ事実を述べてるだけでやんす。」
やきう
「どっちでもええわ。ワイのことより、マイクロスーパーの話しろや。」
ずん
「そうなのだ!で、結局ボクたちは何をすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「特に何もしなくていいでやんす。ただ、近所にマイクロスーパーができたら、一度行ってみることをおすすめするでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「それだけでやんす。あとは自分の好みに合うか判断すればいいでやんす。無理に使う必要はないでやんすからね。」
やきう
「当たり前のアドバイスやな。もっと面白いこと言えや。」
やきう
「...ワイはコンビニとマイクロスーパーの合体店作ればええと思うで。名前は『コンパニオン』や。」