ずん
「万博終わったのに、まだミャクミャク推してくるのマジで草なのだ。もう解放してくれよって感じなのだ。」
やきう
「は?お前、万博行ってないやろ。ワイは3回も行ったで。ミャクミャクグッズ20万円分買ったわ。」
ずん
「えぇ...20万も使ったのだ?それ、ただの散財では...?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、これは経済効果の持続という観点から見ると、なかなか面白い試みでやんす。万博が終わっても、キャラクターという"文化資本"を活用して経済を回そうとしているでやんす。」
かっぱ
「ほんまかいな。ただの在庫処分ちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「鋭いでやんすね、かっぱ。確かにその側面もあるでやんす。でも、ディズニーやサンリオを見てみるでやんす。彼らはキャラクターだけで数十年も稼ぎ続けてるでやんす。」
やきう
「せやろ?ミャクミャクも第二のくまモンになれるんや。お前ら先見の明がないねん。」
ずん
「でも、くまモンって熊本県のゆるキャラで、ミャクミャクって...なんだったのだ?細胞?謎の生命体?」
かっぱ
「確かに、何者なんかよう分からんかったな。赤い部分が水で青い部分が...なんやったっけ?」
でぇじょうぶ博士
「"いのちの輝き"を表現した万博の象徴でやんす。赤い部分は細胞で、青い部分は清い水。2つが重なり合って...まあ、正直おいらも最初は"キモかわいい"としか思わなかったでやんす。」
やきう
「キモかわいいは褒め言葉やぞ。今の時代、普通に可愛いだけじゃウケへんねん。」
ずん
「でも絵本展とか、誰が見に行くのだ?子供向け?大人向け?ターゲット不明すぎるのだ。」
かっぱ
「万博ロスの大人が行くんやろ。暇な主婦とか、定年退職したおっさんとか。」
でぇじょうぶ博士
「実は、そこがポイントでやんす。万博に6回以上行った"リピーター"が全体の約30%もいたというデータがあるでやんす。つまり、熱狂的なファンが一定数存在するでやんす。」
やきう
「ワイもその一人や。万博行かんかったやつに、万博の良さは分からへんねん。」
ずん
「やきうって引きこもりニートじゃなかったのだ...?3回も外出するなんて...」
やきう
「うるさいわ。万博は別や。あれは"イベント"やからな。普段の外出とは違うねん。」
かっぱ
「つまり、お前にとって万博は"非日常"やったんやな。普段は部屋に引きこもっとるけど。」
でぇじょうぶ博士
「その"非日常"を日常に引き延ばそうとしているのが、今回の絵本展やグラフィック公開でやんす。心理学的に言えば、"認知的不協和"を解消する試みでやんす。」
ずん
「認知的...なに?難しいこと言うのやめてほしいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「簡単に言うと、"終わった"という現実と"まだ続いていてほしい"という願望のギャップを埋める作業でやんす。まるで、別れた恋人の写真を眺めて思い出に浸るようなもんでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「...ないでやんす。でも、理論上はそういうことでやんす。」
ずん
「でもさ、万博って結局何が残ったのだ?赤字とミャクミャクだけ?」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは鋭い指摘でやんす。確かに、万博の経済効果は一時的なものが多いでやんす。でも、インフラ整備や国際的な認知度向上、技術の展示場としての役割など、見えにくい部分での貢献もあるでやんす。」
やきう
「せやせや。大阪の地下鉄も延伸されたし、道も整備されたやろ。それだけでも十分やわ。」
ずん
「でも、それって万博のためだけに作られたものなのだ?万博終わったら誰も使わないのでは...?」
かっぱ
「確かに、夢洲なんて辺鄙な場所やからな。万博終わったら廃墟になるんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「それが問題でやんす。過去の万博を見ても、会場跡地の活用に成功した例は少ないでやんす。愛知万博の跡地は公園になったでやんすが、大阪の場合はカジノ構想もあるでやんすね。」
やきう
「カジノええやん。ワイ、カジノできたら毎日通うで。」
ずん
「やきう、お前ニートなのにどこにそんな金があるのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、話を戻すでやんす。ミャクミャクの今後の展開でやんすが、実はこれ、自治体キャラクターの成功事例を参考にしている可能性が高いでやんす。」
ずん
「成功事例って、さっき言ってたくまモンのこと?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。くまモンは年間1000億円以上の経済効果を生み出しているでやんす。ミャクミャクも同じ道を目指しているでやんすが、問題は"地域性"でやんす。」
かっぱ
「地域性?ミャクミャクって大阪のキャラちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「いや、正確には"万博"のキャラでやんす。つまり、特定の地域に根付いていないでやんす。くまモンが成功したのは、熊本という明確な"ホーム"があったからでやんす。」
やきう
「じゃあ、ミャクミャクは大阪のキャラってことにしたらええやん。」
ずん
「でも大阪には既に"ビリケンさん"とか"食いだおれ太郎"とかいるのだ。今さらミャクミャクが割り込む余地あるのだ?」
かっぱ
「確かに。しかも、ミャクミャクって見た目が独特すぎて、好き嫌い分かれるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。キャラクターの成功には"普遍性"と"親しみやすさ"が必要でやんす。ミャクミャクは...まあ、"挑戦的"なデザインでやんすね。」
やきう
「挑戦的って言うな。お前ら、芸術が分からんだけやろ。」
かっぱ
「まあ、現代アートって何でもありやからな。便器が芸術になる時代やし。」
でぇじょうぶ博士
「それはマルセル・デュシャンの"泉"でやんすね。確かに、現代アートの文脈で見れば、ミャクミャクも十分に"作品"として成立するでやんす。」
ずん
「でも、子供が見て"可愛い!"って思うかって言ったら...微妙なのだ。」
やきう
「子供は正直やからな。ワイの甥っ子も"怖い"って泣いとったわ。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、"怖い"という感情も、ある意味では"印象に残る"ということでやんす。忘れられるよりはマシでやんすよ。」
ずん
「確かに、ミャクミャクは忘れられないデザインなのだ。悪い意味でも良い意味でも。」
やきう
「せやろ?これが狙いやねん。炎上商法みたいなもんや。」
かっぱ
「炎上商法...キャラクターでそれやるんか...」
でぇじょうぶ博士
「まあ、結果的には話題性があったでやんすからね。SNSでも"ミャクミャク"はトレンド入りしてたでやんす。」
ずん
「でも、トレンド入りしても、それが売上に繋がるかは別なのだ。みんな見て笑うだけで、グッズは買わないかもしれないのだ。」
やきう
「ワイは買ったで。20万円分な。もう一回言うけど。」
かっぱ
「...お前、それマジで自慢になると思っとるんか?」
でぇじょうぶ博士
「やきう君のような"熱狂的ファン"が一定数いれば、ビジネスとしては成立するでやんす。いわゆる"パレートの法則"でやんす。2割の顧客が8割の売上を作るでやんす。」
ずん
「じゃあ、やきうはその2割に入ってるのだ。すごいのだ...って言っていいのか分からないのだ。」
やきう
「褒めてるんか馬鹿にしてるんか、どっちやねん。」
でぇじょうぶ博士
「さて、絵本展の話に戻るでやんすが、これは"ストーリーテリング"という手法でやんす。キャラクターに物語を与えることで、感情移入を促すでやんす。」
ずん
「ミャクミャクの誕生秘話...?細胞と水が合体しました、みたいな話なのだ?」
かっぱ
「それ、ドラゴンボールのフュージョンみたいやな。」
やきう
「フュージョンは草。でも、そういう"設定"があると、子供は喜ぶやろな。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。子供は"物語"を通じて世界を理解するでやんす。ミャクミャクに物語があれば、ただの"気持ち悪いキャラ"から"意味のあるキャラ"に昇華されるでやんす。」
ずん
「なるほど...でも、ボクはもうミャクミャク見飽きたのだ。万博終わったんだし、そろそろ次に行ってほしいのだ。」
やきう
「お前、冷たいやつやな。せっかく盛り上げようとしとるのに。」
かっぱ
「でも、ずんの言うことも分かるで。しつこく推されると逆に嫌になるもんや。」
でぇじょうぶ博士
「それは"飽和効果"でやんすね。同じものを繰り返し見せられると、興味が薄れるでやんす。マーケティングの世界では"適度な露出"が重要とされているでやんす。」
ずん
「じゃあ、今回の絵本展は"やりすぎ"ってこと?」
でぇじょうぶ博士
「うーん、それは結果を見てみないと分からないでやんす。もしかしたら、新しいファン層を獲得できるかもしれないでやんす。」
やきう
「そうや。絵本好きな大人とか、アート好きな若者とか、新しい層を狙っとるんやろ。」
ずん
「いるのだ。最近は大人向けの絵本も流行ってるのだ。ボクは読まないけど。」
でぇじょうぶ博士
「実は、絵本市場は近年拡大しているでやんす。大人が子供に読み聞かせるだけでなく、大人自身が楽しむケースも増えているでやんす。」
やきう
「へぇ...ワイも絵本読んでみようかな。ミャクミャクのやつ。」
かっぱ
「お前、引きこもりのくせに、外に出て絵本展行くんか?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、通販でも買えるなら、それはそれでビジネスチャンスでやんす。オンライン販売は地理的制約がないでやんすからね。」
ずん
「でも、絵本って一回読んだら終わりじゃないのだ?何回も読むものなの?」
かっぱ
「子供は同じ絵本を何回も読むで。ワイの娘も『はらぺこあおむし』を100回以上読まされたわ。」
かっぱ
「おるわ。お前と違って、ワイは既婚者やで。」
ずん
「えぇ...かっぱが結婚してるのに、やきうが独身なのだ...世の中不公平なのだ。」
やきう
「...うるさいわ。ワイはまだ本気出してないだけや。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。ともかく、ミャクミャクの絵本が成功するかどうかは、"リピート性"が鍵でやんす。」
でぇじょうぶ博士
「つまり、一度読んで終わりではなく、何度も読みたくなる内容かどうかでやんす。それには、深いメッセージや、隠された要素が必要でやんす。」
やきう
「隠された要素...?まるで『ウォーリーをさがせ!』みたいなやつか?」
かっぱ
「それは違うやろ。でも、子供が何度も見たくなる"仕掛け"があるとええな。」
ずん
「でも、ミャクミャクって見た目が独特すぎて、絵本にしても怖いだけな気がするのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは偏見でやんす。絵本のタッチ次第で、印象は大きく変わるでやんす。柔らかいタッチで描けば、親しみやすくなるでやんす。」
やきう
「せや、絵本のミャクミャクはめっちゃ可愛いかもしれへんで。お前ら、見てから文句言えや。」
かっぱ
「まあ、それはそうやな。実物見んと分からんわ。」
ずん
「でも、ボクは絶対見に行かないのだ。だって、万博にも行かなかったし、今さらミャクミャクに興味ないのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それはもったいないでやんす。せっかくの文化的イベントでやんすよ。おいらも行く予定でやんす。」
やきう
「博士も行くんか。じゃあ、ワイも...いや、やっぱ通販でええわ。」
ずん
「結局、ミャクミャクは成功するのだ?それとも失敗するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは誰にも分からないでやんす。ただ、挑戦すること自体に価値があるでやんす。失敗を恐れて何もしないよりはマシでやんす。」
やきう
「せやせや。お前らみたいに批判ばっかりしてるやつより、挑戦してる人の方が偉いねん。」
ずん
「でも、挑戦して失敗したら、税金の無駄遣いって言われるのだ。どっちにしても叩かれるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それが日本の悪いところでやんすね。挑戦を称賛するよりも、失敗を叩く文化があるでやんす。」
やきう
「ほんまやで。もっと温かい目で見守ったれや。」
ずん
「じゃあ、ボクもミャクミャクの成功を祈るのだ!でも、見には行かないのだ!矛盾してるけど、それがボクなのだ!」