ずん
「中国の不動産バブル崩壊とか言われてるけど、これって日本のバブル崩壊の再来なのだ?万科企業って優等生だったんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「優等生でやんすね。万科は国有企業を後ろ盾に持って、無理な多角化も避けてきた模範的な企業でやんした。それがデフォルト寸前というのは、まるで学年トップの優等生が突然カンニングで捕まったようなもんでやんす」
やきう
「ワイ、これ知っとるで。中国政府が『5%成長』とか言うてるけど、裏では不動産が死んどるんや。数字いじくり回しとるだけやろ」
かっぱ
「ほんまに深刻やな。債権者会合で償還延期を拒否されて、30日の猶予を求めとるって...もう時間稼ぎしか手がないんやろ」
ずん
「でも5%成長してるんでしょ?じゃあ大丈夫なのだ」
でぇじょうぶ博士
「甘いでやんす、ずん君。5%成長というのは、穴の開いたバケツに水を注ぎながら『ほら、水が入ってるでやんす!』と言ってるようなもんでやんす。不動産セクターは中国GDPの約25%を占めるでやんすから、ここが崩れると全体が傾くでやんす」
やきう
「万科が潰れたら連鎖倒産やで。中国の不動産業界なんて、ドミノ倒しの一歩手前や。碧桂園も恒大集団も既にヤバいし」
かっぱ
「国有企業バックでもアカンのか。てことは、政府も助けられへんってことやろ?」
でぇじょうぶ博士
「ずん君は中国株なんて持ってないでやんす。むしろ貯金すらないでやんす」
やきう
「これな、日本のバブル崩壊と全く同じパターンや。違うのは規模が桁違いにデカいってことや。日本は『失われた30年』やったけど、中国は『失われた50年』になるかもな」
でぇじょうぶ博士
「実はもっと深刻でやんす。中国の場合、不動産価格が下がると、中国人の資産の7割が消えるでやんす。日本のバブル崩壊なんて可愛く見えるレベルでやんす」
ずん
「7割も!?じゃあみんな貧乏になっちゃうのだ?」
やきう
「そういうこっちゃ。しかも中国は社会保障が弱いから、不動産が唯一の老後資金やねん。それが紙くずになったら...想像したくないわ」
かっぱ
「待てや。これ、世界経済にも影響するんちゃうか?中国が風邪引いたら、世界中がインフルエンザになるやろ」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。中国は世界第2位の経済大国でやんすからね。サプライチェーンも混乱するし、中国向け輸出が多い国は大打撃でやんす。特に日本はヤバいでやんす」
ずん
「じゃあ日本もヤバいのだ!?ボクの給料も減るのだ!?」
やきう
「お前の給料なんて元々大したことないやろ。むしろ職を失う心配した方がええで」
かっぱ
「でも博士、中国政府は何もせえへんのか?このまま放置するとは思えへんねんけど」
でぇじょうぶ博士
「政府は救済策を打ってるでやんすが、焼け石に水でやんす。不動産市場の規模が大きすぎて、もはや手遅れに近いでやんす。まるで沈みかけのタイタニック号にバケツで水をかき出すようなもんでやんす」
やきう
「しかもな、中国政府は『共同富裕』とか言うて、金持ちを叩きまくってきたんや。その結果、投資家も企業家も中国から逃げ出しとる。自業自得やで」
ずん
「共同富裕って良いことなんじゃないのだ?みんな平等になるんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「理想は素晴らしいでやんすが、現実は違うでやんす。金持ちを叩くと、お金を稼ぐ意欲がなくなるでやんす。結果、みんなで平等に貧乏になるだけでやんす」
かっぱ
「それって社会主義の失敗パターンそのものやん。歴史から学んでへんのか」
やきう
「学ぶわけないやろ。共産党が間違いを認めるわけがないんや。『5%成長』とか言うて数字をいじくり回して、国民を騙し続けるだけや」
でぇじょうぶ博士
「今の状況で中国不動産を買うのは、沈む船に乗り込むようなもんでやんす。それもタイタニック号が氷山に衝突した後にでやんす」
かっぱ
「でも逆に考えたら、底値で買えるチャンスちゃうんか?」
やきう
「底やと思ったら地下100階やったってパターンやで。中国不動産はまだまだ下がるわ」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。万科のような優等生企業でさえこの状況でやんすから、他の企業はもっと悲惨でやんす。碧桂園なんて既に実質デフォルト状態でやんす」
かっぱ
「でも博士、これって日本にとってはチャンスちゃうんか?中国の不動産が崩れたら、日本の不動産に資金が流れてくるやろ」
でぇじょうぶ博士
「一理あるでやんす。実際、富裕層の中国人が日本の不動産を買い漁ってるでやんすからね。ただし、中国経済全体が崩れると、日本経済も無傷ではいられないでやんす」
やきう
「そうや。中国が日本の最大貿易相手国やからな。中国が風邪引いたら、日本も肺炎になるで」
でぇじょうぶ博士
「個人レベルでは、分散投資でやんす。中国リスクを避けるために、資産を複数の国や通貨に分散するでやんす」
かっぱ
「それって当たり前のことやん。でも実際にやってる人は少ないんやろな」
やきう
「ほとんどの日本人は円預金だけやで。これも危険やねんけどな」
ずん
「円預金がダメなのだ!?じゃあボクのへそくりも危ないのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「ずん君のへそくりなんて、コンビニのレシート程度の価値しかないでやんす」
ずん
「ひどいのだ...でも、中国の不動産バブル崩壊って、いつまで続くのだ?」
やきう
「日本のバブル崩壊を見たらわかるやろ。30年経ってもまだ完全に回復してへんのや。中国は規模がデカい分、もっと長引くで」
かっぱ
「30年以上て...ワイらが生きてる間はずっと不景気ってことか」
でぇじょうぶ博士
「可能性は高いでやんす。特に中国は人口減少も始まってるでやんすから、不動産需要は構造的に減少するでやんす」
ずん
「人口減少!?中国って人口多いんじゃないのだ?」
やきう
「昔の話や。一人っ子政策の影響で、今は急速に少子高齢化が進んどるんや。不動産を買う若者が減ってるねん」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。中国の労働人口は既にピークを過ぎて減少に転じてるでやんす。これは不動産市場にとって致命的でやんす」
かっぱ
「てことは、構造的に不動産価格は下がり続けるってことやな」
でぇじょうぶ博士
「可能性は高いでやんす。ただし、中国政府が救済に乗り出す可能性もゼロではないでやんす。国有企業をバックに持ってるでやんすからね」
やきう
「でも救済したら、モラルハザードやで。他の企業も『俺らも助けてくれ』って言い出すわ」
かっぱ
「救済しても地獄、放置しても地獄か。詰んどるやん」
でぇじょうぶ博士
「諦めるというより、現実を受け入れるでやんす。中国の不動産バブル崩壊は避けられない事実でやんす。問題は、その影響をいかに最小限に抑えるかでやんす」
やきう
「日本はバブル崩壊の経験があるから、中国に教えてやったらええねん。『こうやったら失敗するで』って」
かっぱ
「でも中国がそんなアドバイス聞くわけないやろ。プライド高いし」
ずん
「じゃあボクらはどうすればいいのだ?ただ見てるだけなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「個人レベルでできることは限られてるでやんす。ただし、中国リスクを意識して投資や消費を行うことは大事でやんす」
やきう
「あとは、中国に依存しすぎないことやな。サプライチェーンも分散させる必要があるで」
かっぱ
「それって企業の話やろ?個人には関係ないんちゃうか」
でぇじょうぶ博士
「大ありでやんす。中国経済が崩れると、日本の企業業績も悪化するでやんす。すると給料が減ったり、リストラされたりするでやんす」
ずん
「ひどすぎるのだ...じゃあボク、今から何か準備しとかないとダメなのだ?」
かっぱ
「せやな。スキルアップとか、副業とか、考えといた方がええで」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。これからの時代は、一つの会社や国に依存するのは危険でやんす。複数の収入源を持つことが大事でやんす」
やきう
「バイトて...お前、正社員やろ。もっと真面目に考えろや」
ずん
「じゃあ株式投資するのだ!これで億万長者になるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「株式投資は悪くないでやんすが、ずん君の知識レベルでは損するだけでやんす。まずは勉強からでやんす」
ずん
「...じゃあボク、どうすればいいのだ?万科みたいに破綻しちゃうのだ?」
やきう
「お前は元から破綻しとるやろ。貯金ゼロのくせに」
ずん
「そんなことないのだ!ボクには500円玉貯金があるのだ!」