ずん
「なんか高市首相が質問攻めにされて可哀想って話題なのだ!民主主義ってこういうもんなんじゃないのかと思うのだ!」
でぇじょうぶ博士
「おや、ずんが珍しく鋭い指摘をしてるでやんす。まさに今、民主主義の根幹が揺らいでるでやんすよ。」
やきう
「でも実際、同じこと何回も聞かれたらウザいやろ。ワイかて上司にしつこく詰められたらキレるで。」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。国会は井戸端会議じゃないでやんす。首相の発言は国の方針を左右するんでやんすから、納得いくまで問い質すのは当然でやんす。」
ずん
「じゃあ『しつこい』って何回からなのだ?3回?5回?10回なのだ?」
やきう
「そんなん決まってるわけないやろ。空気読めってことや。」
でぇじょうぶ博士
「その『空気』こそが危険でやんす。『空気読め』で言論を封じるのは、まるで戦時中の『非国民』呼ばわりと同じでやんすよ。」
ずん
「えっ、でも維新の藤田さんも読売新聞も『しつこい』って言ってるのだ。みんなが言ってるなら正しいんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...ずんは相変わらずバカでやんすね。『みんな』が正しいなら、おいらがモテないのもみんなが正しいってことになるでやんすか?」
やきう
「それは正しいやろ。博士がモテないのは宇宙の真理や。」
でぇじょうぶ博士
「ぐぬぬ...でやんす。ともかく、読売新聞の社説は『答弁したら撤回を迫るとは何が目的か』と書いてるでやんすが、間違った答弁なら撤回を求めるのは当然でやんす。むしろ撤回を求めないほうが無責任でやんすよ。」
ずん
「でも中国が喜ぶじゃないのだ!国内で揉めてたら敵を利するのだ!」
やきう
「それな。内輪揉めしてる場合ちゃうやろ。一致団結や。」
でぇじょうぶ博士
「それこそが罠でやんす!中国への警戒と首相発言の検証は両立できるでやんす。『中国が喜ぶから批判するな』なんて論法は、まるで『泥棒が喜ぶから鍵の点検するな』と言ってるようなもんでやんす。」
ずん
「うーん、でも実際に中国軍機がレーダー照射してきたわけだし、今は団結すべきなんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは論点のすり替えでやんす。中国の脅威と高市首相の答弁は別問題でやんす。むしろ危機的状況だからこそ、政府の発言は正確であるべきでやんすよ。間違った認識で戦争に突入したら目も当てられないでやんす。」
やきう
「けど野党も政局に利用してるんちゃうんか?純粋に国のこと考えてるようには見えんで。」
でぇじょうぶ博士
「それも一理あるでやんすが、政局に利用されることを恐れて検証を怠るのは本末転倒でやんす。政治家の動機なんて常に不純なもんでやんすから。大事なのは議論の中身でやんすよ。」
ずん
「じゃあ結局、どうすればいいのだ?批判もダメ、擁護もダメって言われたら何も言えなくなるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。事実を検証し、論理的に考えればいいだけでやんす。『しつこい』とか『空気読め』とか感情論に流されず、冷静に判断するでやんすよ。」
やきう
「そんなん理想論や。現実には感情で動く人間のほうが多いんやで。」
でぇじょうぶ博士
「だからこそ危険でやんす。戦後80年経って、また『一色』のムードに染まろうとしてるでやんす。『お国のために黙れ』という空気が支配したら、それこそ民主主義の終わりでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。当時も『非国民』『売国奴』というレッテル貼りで言論が封殺されたでやんす。今の『しつこい』『中国を利する』という批判は、形を変えた同じ手法でやんす。」
やきう
「さすがにそれは大げさやろ。今は戦時中とちゃうで。」
でぇじょうぶ博士
「戦争は突然始まるわけじゃないでやんす。言論の自由が少しずつ削られて、気づいたときには手遅れになるでやんす。温水に入れられたカエルは、熱湯になるまで逃げないでやんすからね。」
ずん
「怖いのだ...でも、ボクたちに何ができるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まずは疑問を持つことでやんす。『しつこい』と言われても、何がしつこいのか考える。『空気読め』と言われても、その空気は本当に正しいのか問い直す。それが民主主義を守る第一歩でやんす。」
やきう
「けど面倒臭いやん。考えるの疲れるし、ワイは言われた通りにしとくわ。」
でぇじょうぶ博士
「それが一番危険でやんす!思考停止こそが全体主義への道でやんすよ。やきうみたいな人が増えたら、この国は終わりでやんす。」
ずん
「でもやきうの気持ちもわかるのだ。考えるのって疲れるし、みんなと同じほうが楽なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。でも『楽』を選んだ結果が80年前の悲劇でやんす。今また同じ道を辿ろうとしてるのは、歴史に学んでない証拠でやんすよ。」
やきう
「じゃあ具体的にどうすればええんや?選挙行けばええんか?」
でぇじょうぶ博士
「選挙も大事でやんすが、それだけじゃ足りないでやんす。日常的に政治に関心を持ち、おかしいと思ったら声を上げる。それが民主主義を機能させる唯一の方法でやんす。」
ずん
「声を上げたら『しつこい』って言われるじゃないのだ!結局堂々巡りなのだ!」
やきう
「ほんまそれな。声上げても無駄やし、黙っとくのが賢いやろ。」
でぇじょうぶ博士
「それこそが権力者の思う壺でやんす!『しつこい』と言われることを恐れて黙れば、権力は好き放題できるでやんす。むしろ『しつこい』と言われるくらいがちょうどいいでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「ずんは元々嫌われてるから心配ないでやんす。」
ずん
「ひどいのだ!でも確かに、ボクが黙ってても世界は変わらないのだ...それなら言いたいこと言ったほうがマシなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「その意気でやんす!民主主義は面倒臭いシステムでやんすが、それが人類が見つけた最良の政治形態でやんす。手間を惜しんだら、すぐに独裁に転がり落ちるでやんすよ。」
やきう
「けどな、独裁のほうが決断早いし効率ええやろ。民主主義って時間かかりすぎやねん。」
でぇじょうぶ博士
「効率を求めるなら独裁は確かに優れてるでやんす。でも、その効率で突き進んだ先が崖だったら?民主主義の非効率さは、崖に落ちる前にブレーキをかけるための安全装置でやんすよ。」
ずん
「なるほど...つまり今の『しつこい』批判は、そのブレーキを外そうとしてるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!『質問するな』『批判するな』『空気読め』...これら全部がブレーキを外す行為でやんす。そして一度外れたブレーキは、なかなか元に戻せないでやんすよ。」
やきう
「でもさ、実際問題として中国は脅威やし、内輪揉めしてる場合ちゃうやろ?団結も大事やと思うで。」
でぇじょうぶ博士
「団結と思考停止は違うでやんす。本当の団結とは、異なる意見を戦わせた上で合意を形成することでやんす。異論を封じて表面的に一致させるのは、団結じゃなくて同調圧力でやんすよ。」
ずん
「難しいのだ...結局、ボクたちはどうすればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。疑問を持ち続けることでやんす。『本当にそうか?』『なぜそう言えるのか?』と問い続ける。それだけで十分でやんすよ。」
ずん
「それって結局『しつこい』ってことじゃないのだ!?もしかしてボクたちも『しつこい被害者』になれるチャンスなのだ!!やったのだ!!」