**ずん
「なあなあ、最近ネットがゴミだらけなのだ。これ、全部AIのせいなのだ?」**
**でぇじょうぶ博士
「ゴミだらけというより、もはや産業廃棄物処理場でやんすね。AIが24時間365日、まるで工場の生産ラインのようにコンテンツを吐き出し続けているでやんす。」**
**やきう
「ワイ、増田で感動的な話読んで泣いたんやけど、あれ全部AIやったんか。ワイの涙返せや。」**
**でぇじょうぶ博士
「涙を返すどころか、その感動すらもAIに学習されて、また別の偽感動話の材料にされてるでやんすよ。まさに感情のリサイクル工場でやんす。」**
**ずん
「でも、AIが書いた文章と人間が書いた文章、見分けつかないのだ?だったら別にいいんじゃないのだ?」**
**やきう
「お前、スーパーで国産和牛買ったと思ったら全部成型肉やったみたいな話やぞ。味は似てても、なんか違うやろ。」**
**でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。問題は質じゃなくて量なんでやんすよ。成型肉が店の棚の99%を占めたら、本物の和牛を見つけるのは至難の業でやんす。」**
**ずん
「じゃあ、もう人間は文章書かなくていいってことになるのだ?楽でいいじゃないのだ。」**
**やきう
「お前、ほんまにアホやな。それって『もう人間は料理しなくていい』って言うて、全部コンビニ弁当食うのと同じやぞ。」**
**でぇじょうぶ博士
「しかもその理論だと、最終的にAIは人間が書いたものを学習して成長するでやんすから、人間が書かなくなったらAIも退化していくでやんす。共倒れでやんすね。」**
**ずん
「むむむ...じゃあ、カクヨムとかの小説サイトもヤバイのだ?」**
**やきう
「ヤバイどころの話やないで。もう『小説家になろう』ちゃうわ、『AIになろう』や。」**
**でぇじょうぶ博士
「実際、一定レベル以上の文章は既にAIで量産可能でやんす。問題は、その『量産』という単語でやんすよ。1日1作の人間作家と、1日100作のAIでは、勝負にならないでやんす。」**
**ずん
「でも、本当に面白い作品は人間にしか書けないんでしょ?だったら大丈夫なのだ!」**
**やきう
「お前、砂漠の中からダイヤモンド1個探すんと、砂利の中から探すんと、どっちが楽やと思う?」**
**でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。本当に価値のある作品が、大量のAI作品という『砂』に埋もれてしまうのが最大の問題でやんす。これを『発見可能性の危機』と呼ぶでやんす。」**
**ずん
「じゃあ、AI投稿を禁止すればいいじゃないのだ!」**
**やきう
「できるわけないやろ。見分けつかんのやから。『あなたロボットですか?』ってチェックボックスにチェック入れるだけで終わりや。」**
**でぇじょうぶ博士
「しかも、広告収入モデルとAI量産の相性が最悪に良いんでやんす。1円でも儲かればAIは採算が合うでやんすからね。人間は時給換算したら赤字でも、AIは電気代だけでやんす。」**
**ずん
「え、じゃあもうネットで情報探すの無理ゲーってことなのだ?」**
**やきう
「せや。ワイらはもう『情報の海』やなくて『ゴミの海』で溺れとるんや。しかもそのゴミ、見た目は普通の情報に見えるんやからタチが悪い。」**
**でぇじょうぶ博士
「結果、一次情報を作るコストが見合わなくなるという悪循環でやんす。人間が取材して、調べて、考えて書いても、AI が1秒で似たようなものを100個作れるでやんすからね。」**
**ずん
「じゃあ、みんなAI使えばいいのだ!人間も楽できるし!」**
**やきう
「お前、ほんまに救いようないな。それって『みんなで嘘つけば怖くない』理論やぞ。最終的に誰も何も信じられへん世界になるだけや。」**
**でぇじょうぶ博士
「実際、増田では『AI松』という言葉まで生まれて、みんな疑心暗鬼になってるでやんす。『嘘松』の進化系でやんすね。もはやインターネットは『信用』というインフラが崩壊しつつあるでやんす。」**
**ずん
「むぅ...でも、昔だって嘘情報とかあったじゃないのだ?今更な気がするのだ。」**
**やきう
「規模が違うんや。昔は嘘つくにも人間が頑張らなアカンかった。今はボタン一つで嘘が量産できるんやぞ。」**
**でぇじょうぶ博士
「まさにでやんす。これは『情報公害』でやんすよ。工場が煙を出すように、AIが偽情報を垂れ流す。しかも規制する法律もないでやんす。」**
**ずん
「じゃあ、もうインターネット使わなければいいのだ!」**
**やきう
「お前、仕事どうすんねん。履歴書手書きで企業に郵送すんか?昭和か。」**
**でぇじょうぶ博士
「結局のところ、おいらたちは『虚無から生成されたコンテンツ』を食べながら生きていく時代に突入してるでやんす。まるでマトリックスの世界でやんすね。」**
**ずん
「怖すぎるのだ...ボク、どうすればいいのだ?」**
**やきう
「簡単や。お前がちゃんと一次情報を作る側に回ればええんや。...って無理か、お前引きこもりやもんな。」**
**でぇじょうぶ博士
「まあ、これからの時代は『情報リテラシー』じゃなくて『AI識別能力』が必要になるでやんす。本物と偽物を見分ける目を養うしかないでやんすね。」**
**ずん
「難しすぎるのだ...もうボク、AIに任せて寝てるのだ!」**
**やきう
「お前はAIに仕事奪われる前に、そもそも仕事してへんやんけ。」**
**ずん
「それもそうなのだ!じゃあボク、最強ってことなのだ!AIに奪われるものが何もないのだ!勝ち組なのだ!」**