ずん
「半年前の投稿が突然炎上とか、インターネットって怖すぎるのだ!ボクのあのツイートも掘り起こされたらヤバいのだ...」
やきう
「お前が炎上するほど影響力あるわけないやろ。フォロワー3人やんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。今回の問題は、外国人に関するデマが拡散しやすい構造にあるでやんす。人間の脳は『異質なもの』を脅威と認識しやすいでやんすからね。」
かっぱ
「せやけど半年も前のやつが今更燃えるって、どんだけ暇人が多いんや。」
でぇじょうぶ博士
「そこが現代のネット社会の恐ろしいところでやんす。誰かが『発見』して火をつけると、まるで乾燥した草原に落ちたマッチのように一気に燃え広がるでやんす。」
ずん
「自治体も大変なのだ。でもさ、なんで外国人ばっかり標的になるのだ?」
やきう
「そら簡単や。『分かりやすい敵』が欲しいんやろ。ワイらの不満をぶつける先としてな。」
かっぱ
「最低やな、お前。でもまあ、そういう心理はあるんやろな。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。社会不安が高まると、スケープゴートを作りたくなるのが人間の性でやんす。歴史を見ればわかるでやんすが、魔女狩りもユダヤ人迫害も、同じメカニズムでやんす。」
ずん
「じゃあ、自治体はどうすればいいのだ?専門家は『迅速な火消し』って言ってるけど...」
でぇじょうぶ博士
「難しい問題でやんすね。迅速に対応すれば『図星だから慌てている』と言われ、放置すれば『事実を認めた』と言われるでやんす。まるで詰み将棋でやんす。」
やきう
「結局、何やっても文句言われるってことやな。クソみたいな社会や。」
かっぱ
「お前が言うな。でも、公的機関がちゃんと説明したら沈静化したって書いてあるやん。希望はあるんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。重要なのは、感情的にならず、データと事実を淡々と示すことでやんす。ただし、それを『面白くない』と感じる人々がいるのも事実でやんす。」
ずん
「ねえねえ、でも実際に外国人が悪いことしたらどうするのだ?それもデマ扱いされちゃうのだ?」
やきう
「お、珍しくええ質問やな。そこが難しいとこやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まさにそこでやんす。個別の事件と、集団への偏見は切り離して考えるべきでやんすが、人間の脳はそれが苦手でやんす。『代表性ヒューリスティック』という認知バイアスでやんすね。」
かっぱ
「要するに、一人見たら全員そうやと思い込むっちゅうことやな。アホらしい。」
ずん
「でもさ、ボクもたまに『最近の若者は...』とか言われるのだ。それと同じなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「全く同じ構造でやんす。『若者』『外国人』『高齢者』、どれもレッテルを貼って思考停止しているだけでやんす。おいらから言わせれば、個体差の方が遥かに大きいでやんす。」
やきう
「まあ確かにな。ワイの親父も『最近の若者は...』ってよう言うとるわ。お前が若い頃の方がクソやったやろって思うけどな。」
かっぱ
「お前、たまにええこと言うやん。親父さん、可哀想やけど。」
ずん
「じゃあさ、この問題って解決できるのだ?それとも永遠に続くのだ?」
でぇじょうぶ博士
「完全な解決は無理でやんす。人間が持つ『内集団バイアス』は進化の過程で獲得した生存戦略でやんすからね。でも、教育とメディアリテラシーの向上で、多少はマシになるでやんす。」
やきう
「教育って...学校で『差別はアカン』って教えとるやろ。それでもこのザマやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「『差別はダメ』と教えるだけでは不十分でやんす。なぜ人間は差別をしてしまうのか、その心理メカニズムを理解させることが重要でやんす。」
かっぱ
「難しいこと言うとるけど、要するに『自分の頭で考えろ』ってことやろ?」
ずん
「でもさでもさ、ネットって匿名だから言いたい放題なのだ。それも問題なのだ!」
やきう
「匿名やなかったら、お前も何も言えへんやろ。実名でツイートしてみろや。」
でぇじょうぶ博士
「匿名性の問題は一長一短でやんす。言論の自由を守る面もあれば、無責任な発言を助長する面もあるでやんす。まるで諸刃の剣でやんす。」
かっぱ
「結局、使う人間の問題ってことやな。包丁と一緒や。料理にも使えるし、人も刺せる。」
ずん
「じゃあ、ボクたちはどうすればいいのだ?何か気をつけることあるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まず、情報源を確認することでやんす。『誰が』『いつ』『どこで』言ったのか。感情的な投稿ほど疑ってかかるべきでやんす。」
やきう
「あと、シェアする前に5秒考えろってことやな。でもお前には無理やろ。脳みそ5秒も持たへんやろ。」
ずん
「ひ、ひどいのだ!でも確かにボク、すぐリツイートしちゃうのだ...」
かっぱ
「正直でええやん。まあ、みんなそんなもんやろ。考えるの面倒臭いもんな。」
でぇじょうぶ博士
「そこでやんす。人間は本能的に『楽な方』を選ぶでやんす。複雑な真実より、単純な嘘の方が理解しやすいでやんすからね。」
ずん
「うーん...でも自治体の人たちも大変なのだ。デマに対応するだけで疲れちゃうのだ。」
やきう
「公務員やから給料もらっとるんやろ。文句言うなや。」
かっぱ
「お前な...公務員も人間やぞ。精神的にキツイやろ、こんなん対応するの。」
でぇじょうぶ博士
「実際、自治体職員のメンタルヘルス問題は深刻でやんす。理不尽なクレームに晒され続けると、燃え尽き症候群になるでやんす。」
ずん
「ねえ、結局この問題って、みんなが優しくなれば解決するのだ?」
やきう
「甘いわ。人間はそんな簡単に優しくなれへん。むしろ、ストレス溜まったら誰か叩きたくなるもんや。」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、その通りでやんす。経済的・社会的不安が高まると、攻撃的になるのは心理学の常識でやんす。」
かっぱ
「せやから景気が悪いと差別が増えるんやな。わかりやすいわ。」
でぇじょうぶ博士
「それも一面的でやんす。高度経済成長期にも差別は存在したでやんす。人間の偏見は、そう簡単には消えないでやんす。」
やきう
「結局、人間ってクソってことやな。希望ないわ。」
かっぱ
「お前、ネガティブすぎるやろ。でも、記事では実際に説明で沈静化したって書いてあるやん。全部ダメってわけちゃうで。」
ずん
「そうなのだ!希望はあるのだ!じゃあ、どんな説明が効果的なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「具体的なデータと、感情に訴えないロジカルな説明でやんす。ただし、それを理解できる人は限られているでやんすが...」
やきう
「要するに、バカには何言っても無駄ってことやな。」
かっぱ
「自覚あるんかい。でも、理解できひん人を切り捨てたら、それこそ分断が進むだけやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。だからこそ、複数のレベルで情報発信する必要があるでやんす。専門的な説明と、わかりやすい図解と、感情に配慮した言葉遣いと。」
ずん
「めちゃくちゃ大変じゃないかなのだ...自治体の人、過労死しちゃうのだ!」
やきう
「ほんまにな。デマ流すアホのせいで、真面目に働いてる人が苦しむ。理不尽やわ。」
かっぱ
「珍しく同意や。デマ流した奴に責任取らせる方法ないんかな。」
でぇじょうぶ博士
「法的には名誉毀損や業務妨害で訴えることは可能でやんす。ただし、発信者の特定が難しく、訴訟コストも高いでやんす。」
ずん
「じゃあ、やっぱり泣き寝入りするしかないのだ?ひどいのだ!」
やきう
「まあ、それが現実や。正義は勝つとか、そんなん幻想やで。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、諦めるのは早いでやんす。最近では、プラットフォーム側も誤情報対策を強化しているでやんす。完璧ではないでやんすが、少しずつ改善はしているでやんす。」
かっぱ
「X(旧Twitter)とか、コミュニティノート機能あるしな。あれ、結構役立っとるで。」
ずん
「でも、コミュニティノートついても信じない人は信じないのだ。『陰謀だ!』とか言って。」
やきう
「お前、意外と鋭いこと言うやん。確かに、信じたいものしか信じへん奴おるわ。」
でぇじょうぶ博士
「『確証バイアス』でやんすね。自分の信念に合う情報だけを受け入れ、矛盾する情報は無視する。人間の最も厄介な認知バイアスの一つでやんす。」
かっぱ
「要するに、頑固者ってことやろ。おいらの親父もそうやわ。」
ずん
「ねえねえ、じゃあこの問題、100年後も続いてるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「形を変えながら、おそらく続くでやんす。人間の脳の構造が変わらない限り、偏見も差別もなくならないでやんす。」
やきう
「夢も希望もないな。じゃあ、何のために議論しとるんや。」
かっぱ
「諦めたらそこで試合終了やろ。少しでもマシになるように努力するんが大事ちゃうんか。」
ずん
「かっぱ、かっこいいのだ!でも、ボクは努力したくないのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ。実は、努力しなくても改善できる方法があるでやんす。システムの設計を変えればいいでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「例えば、SNSのアルゴリズムを変えて、センセーショナルな投稿が拡散しにくくするとか。人間の意志に頼らず、構造で解決するでやんす。」
ずん
「おお!それなら楽ちんなのだ!でも、SNS会社がやってくれるのだ?」
やきう
「やるわけないやろ。炎上した方が、アクセス増えて儲かるんやから。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。利益を追求する企業に、社会的責任を期待するのは、猫に数学を教えるようなもんでやんす。」
やきう
「そしたら『言論統制だ!』って騒ぐ奴が出てくるんや。どっちに転んでも文句言われるで。」
でぇじょうぶ博士
「表現の自由と、有害情報の規制のバランスは、永遠の課題でやんす。正解はないでやんすが、議論を続けることが重要でやんす。」
かっぱ
「結局、完璧な解決策はないってことやな。地道にやってくしかないんや。」
ずん
「うーん...なんか疲れてきたのだ。もっと簡単に解決できないのだ?」
やきう
「お前、最初から最後まで楽したいだけやな。人生舐めとるやろ。」
ずん
「ボクは効率的なエリートなのだ!無駄なことはしたくないのだ!それより、半年前の投稿が炎上するって、ネットの賞味期限長すぎなのだ!ボクの黒歴史もいつか掘り起こされるのだ...あっ、でもボク、そもそもフォロワー3人だから炎上する心配ないのだ!完璧な自己防衛なのだ!」