ずん
「禁漁とかいって、また再開とか、国は何がしたいのだ?イカも混乱してるのだ!」
かっぱ
「イカが混乱てお前...混乱しとんのは漁師やろがい。」
やきう
「ワイ思うんやけど、お役所仕事って結局こういうことやんな。朝令暮改の極みやで。」
でぇじょうぶ博士
「まあ待つでやんす。これは資源管理と漁師の生活のジレンマでやんすよ。スルメイカは回遊魚で、獲りすぎると来年以降に響くでやんす。」
かっぱ
「正しいかどうかは別として、小型船だけ止めて大型船は動いとったんやろ?そら不公平言われるわ。」
やきう
「結局、力のある大型漁船の業者は守られて、零細が泣くいつものパターンやんけ。資本主義の縮図やで。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。大型船は沖合で操業するから管理しやすいでやんす。小型船は沿岸で散らばるから、まるで猫の首に鈴をつけるような難しさがあるでやんす。」
ずん
「なるほど...でも結局再開したってことは、国が折れたのだ?」
かっぱ
「国会で『不条理不公平』って怒られたからな。選挙前やし、漁師票は無視できへんのやろ。」
やきう
「政治ってほんま分かりやすいな。イカの資源より票の資源が大事なんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、民主主義ってそういうもんでやんす。ただし、これで乱獲が進めば、来年はもっと深刻な禁漁になる可能性があるでやんすよ。」
ずん
「つまり、今年イカ食べまくったら、来年食べられなくなるのだ?」
かっぱ
「お前の食う量なんか関係あらへんわ。問題は漁獲量全体や。」
やきう
「てか、この記事の世論調査見たか?『制限を無くしたほうが良い』とか選択肢にあるけど、頭お花畑すぎやろ。」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ。制限を無くしたら、まるで食べ放題バイキングで胃を壊すようなもんでやんす。短期的には嬉しいけど、長期的には誰も得しないでやんす。」
ずん
「じゃあどうすればいいのだ?博士の提案を聞かせるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「個別漁獲割当制度、いわゆるIQ制度の導入でやんす。各船に漁獲枠を配分して、その範囲内で自由に操業させるでやんす。これなら公平性も保たれるでやんすよ。」
かっぱ
「ほう、それはええかもしれんな。でも現場で管理するん大変やろ?」
やきう
「どうせまた天下り先の監視団体作って、税金チューチューするんやろ?分かっとるで。」
でぇじょうぶ博士
「...否定できないでやんすが、それでも無秩序な漁獲よりはマシでやんす。ノルウェーやアイスランドでは成功してるでやんすからね。」
ずん
「ふむふむ...でもボク思ったのだ。イカって養殖できないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「残念ながら、スルメイカの完全養殖は技術的に困難でやんす。成長が早い上に共食いするし、まるでブラック企業の新入社員みたいに次々死んでいくでやんす。」
やきう
「ブラック企業で草。でも確かに、養殖できたら全部解決やのにな。」
ずん
「じゃあやっぱり、みんなでイカを大切にするしかないのだ...」
かっぱ
「急に優等生みたいなこと言い出してどないしたんや。」
やきう
「どうせすぐイカの塩辛買い占めに走るんやろ?お前のことやからな。」
ずん
「...ボク、明日から塩辛禁漁するのだ!(3日後に解禁するのだ)」