ずん
「屠蘇散?ボク、お屠蘇ってただの日本酒だと思ってたのだ。まさか漢方薬だったなんて...日本文化、解像度低すぎなのだ!」
やきう
「ワイもや。正月に飲む酒全般を『お屠蘇』って呼んでるだけやと思っとったわ。つーか、薬酒て...二日酔いに効くんか?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。屠蘇散は風邪予防や無病息災を願う薬酒でやんす。香蘇散という漢方に近い成分で、つまり年始から風邪をひかないようにする先制攻撃的な健康法でやんすね。」
かっぱ
「なんや、予防接種の酒バージョンみたいなもんか。でも不味いんやろ?誰も飲まへんて書いてあるやん。」
ずん
「それな!『誰も飲んでくれない』って投稿あったのだ。伝統文化とは名ばかりの押し付け健康法なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、そこが面白いポイントでやんす。昔はみりんのおまけで付いてきたのに、今は必死に探さないと見つからない幻の商品になってるでやんす。需要と供給が完全に崩壊してるでやんすね。」
やきう
「『5軒目でやっと見つけた』とか、もはや宝探しやんけ。そこまでして飲みたいもんなんか?」
かっぱ
「いや、飲みたいんちゃうて、『正月の形式』が欲しいんやろな。中身より、『お屠蘇やりました感』が大事なんや。日本人らしいわ。」
ずん
「でも若い店員さんには通じないって書いてあるのだ。『それなんですか?』って言われて、お客さんが『間違えたみたいな感じになった』とか気の毒すぎるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それは仕方ないでやんす。ドラッグストアで働く若者にとって、屠蘇散なんて年に一度、レジ横にポツンと置かれる謎の物体でやんすからね。おいらも最初見た時は『胃薬の親戚?』って思ったでやんす。」
やきう
「てか、『お屠蘇は東京では飲まない』って書いてあるやんけ。地域差もあるんか。これもう文化の分断やろ。」
かっぱ
「関西では飲むんやで。家長が年配者から順に注いで、一口で飲み干すんや。めっちゃ儀式的やろ?」
ずん
「うわぁ...儀式感が強すぎて、ボク緊張しちゃうのだ。失敗したら一年の運気下がりそうなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「大丈夫でやんす。最近は『下戸が多いから飾るだけ』という家庭も増えてるでやんす。つまり、屠蘇散は『飲むもの』から『置くもの』へと進化してるでやんすね。まるで観葉植物でやんす。」
やきう
「観葉植物は草。でも確かに、酒飲めへん奴にとっては拷問やろな。正月早々、苦い薬酒を強制されるとか。」
かっぱ
「だからお湯で煮出して飲む方法もあるんやで。お茶みたいにしてな。工夫次第で楽しめるんや。」
ずん
「でもそれ、もはやお屠蘇じゃなくて漢方茶なのだ。正月感ゼロなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。でも、伝統を守りつつ現代にアレンジするのは悪くないでやんす。重要なのは『無病息災を願う気持ち』でやんすから。形式にこだわりすぎると、誰も屠蘇散を買わなくなって、本当に絶滅するでやんすよ。」
やきう
「実際、一時期は品薄で『このまま廃れるんか』って心配されてたんやろ?メーカーも変わったみたいやし、ギリギリで生き残ってる感じやな。」
かっぱ
「でも最近はドラッグストアにも置かれるようになって、復活の兆しがあるんやろ?それはええことやん。」
ずん
「でも店員さんが知らないままじゃ意味ないのだ。『これ何ですか?』って聞かれたお客さんの気持ち、考えたことあるのだ?『え、私おかしなもの買おうとしてる...?』ってなるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「確かにそれは問題でやんすね。ドラッグストアは若いスタッフが多いでやんすから、季節商品の教育が追いついてないでやんす。『てんかふ』も通じないらしいでやんすし。」
やきう
「てんかふ...あの虫刺されに塗るやつか。それすら知らんとか、若者の生活知識どうなっとんねん。」
かっぱ
「まあ、使わんもんは知らんやろ。屠蘇散も、飲む習慣がなければ『謎の粉』や。ワイらかて、知らんもん山ほどあるやろ。」
ずん
「じゃあ結局、屠蘇散の未来はどうなるのだ?このまま『知る人ぞ知る』商品として細々と生き残るのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。おそらく、『伝統を大切にする一部の家庭』と『ネタとして興味を持つ若者』が支えていくでやんす。SNSで話題になって、『今年は屠蘇散やってみた』みたいな投稿が増えれば、意外と復活するかもしれないでやんすよ。」
やきう
「インスタ映えするんか?地味な袋入りの粉やぞ。」
かっぱ
「屠蘇器に入れた完成品は映えるやろ。あの朱塗りの器、めっちゃ豪華やん。『#お屠蘇チャレンジ』とかタグ作ったらバズるかもな。」
ずん
「でもボク、お酒飲めないから関係ないのだ。みりんバージョンなら興味あるけど、それもう『甘酒もどき』なのだ。」
でぇじょうぶ博士
「甘酒もどきで十分でやんす。大事なのは『やってみること』でやんすから。伝統文化は、完璧に再現することより、『知って、試して、楽しむ』ことが継承の第一歩でやんす。」
やきう
「まあ、そう言われたらそうやな。ワイも来年は買ってみるか。5軒回ることになるかもしれんけど。」
かっぱ
「見つけたら即買いやで。レジ横にポツンと置いてあるやつ、気づかんかったら見逃すからな。」
ずん
「よし!ボクも探してみるのだ!...って、結局飲まずに飾るだけになる未来しか見えないのだ!」