ずん
「2000万円!?ボクも氷の上で滑ったら貰えるのだ?」
やきう
「お前が滑るんは人生やろがい。フィギュアちゃうわ。」
でぇじょうぶ博士
「やれやれ...。まず状況を整理するでやんす。ミラノ五輪でりくりゅうペアがSP5位から大逆転して金メダルを獲得したでやんす。それで所属先の木下グループが1人1000万円、計2000万円のボーナスを検討してるでやんす。」
ずん
「でも2000万円って...ボクの年収の...えっと...」
でぇじょうぶ博士
「注目すべきは、この資金が木下代表のポケットマネーである可能性が高いという点でやんす。つまり会社のお金じゃなくて、個人が出すかもしれないでやんす。」
やきう
「ファッ!? 個人で2000万ポンと出せるんか。ワイなんか自販機で150円のジュース買うんも躊躇するのに。」
ずん
「でもさ、金メダル取ったんだから当然なのだ。ボクだって会社で金メダル級の仕事したらボーナス欲しいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ずん、君が最後に金メダル級の仕事をしたのは、おそらく入社試験の時だけでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「重要なのは、木下グループが2009年から、当時は日の目を見なかったカップル競技を支援してきたという背景でやんす。木原選手に至っては2013年から社名を背負って活動してるでやんす。つまり約10年以上の投資が実を結んだわけでやんす。」
ずん
「10年!? そんなに待てないのだ。ボクは来月の給料日まで待つのも辛いのだ。」
でぇじょうぶ博士
「企業スポンサーシップというのは、まるでガチャを10年間回し続けるようなものでやんす。SSRが出るか出ないか分からないのに、毎月課金し続けるでやんす。りくりゅうペアは見事SSRだったでやんすね。」
やきう
「でも世間的にはどうなんや? 2000万って高いんか安いんか。」
でぇじょうぶ博士
「難しい質問でやんすね。例えば、サッカーのワールドカップで優勝したら日本代表には数億円規模のボーナスが検討されるでやんす。それと比較すると控えめとも言えるでやんす。でも、これは『企業が個人選手に出す金額』という文脈で考えると、かなり破格でやんす。」
やきう
「そら羨ましいやろ。ワイかて隣の家の犬が高級ドッグフード食ってたら羨ましいわ。」
でぇじょうぶ博士
「ただし、これは単なるご褒美ではないでやんす。木下グループにとっては最高の広告でやんす。2000万円で五輪金メダリストの所属企業として全国ニュースで名前が連呼されるでやんす。普通のCMなら数億円かかるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そういう見方もできるでやんす。でも、おいらはもっと美しい解釈をしたいでやんすね。これは純粋に『よくやった』という気持ちの現れだと。10年以上支援してきた選手が頂点に立った瞬間を、現地で見届けた経営者の興奮と感動が、2000万円という数字になっただけでやんす。」
やきう
「博士、お前たまにいいこと言うやん。見直したで。」
ずん
「でもボク気になるのだ。この2000万円、税金はどうなるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ハッ! ずんが税金の心配をするとは...!まあ、特別ボーナスとして支給されれば、所得税と住民税がガッツリかかるでやんす。半分近く持っていかれる可能性があるでやんす。」
やきう
「結局、国が一番儲けるんやな。金メダル取るのも大変やけど、その後も大変やわ。」
ずん
「じゃあ実質1000万円くらいなのだ?それでも十分凄いけど...。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。ただ、税金がかかるとはいえ、これは選手のモチベーションになるでやんす。他の企業も『うちも金メダル取ったら出すか』と思うかもしれないでやんす。スポーツ界全体の底上げに繋がる可能性があるでやんす。」
やきう
「でも博士、ぶっちゃけフィギュアスケートって金かかるやろ? 衣装とか、リンク代とか、コーチ代とか。2000万でも全然足りんのちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。トップレベルのフィギュアスケーターは年間数千万円かかると言われてるでやんす。つまり、この2000万円は『これまでの苦労賃』というより『次への投資資金』という意味合いが強いでやんす。」
ずん
「えっ...じゃあ金メダル取っても、まだお金の心配しなきゃいけないのだ? 夢がないのだ...。」
やきう
「お前、金メダル取ってから心配しろや。まず朝ちゃんと起きることから始めろ。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、今回の件で興味深いのは『ポケットマネーの可能性が高い』という部分でやんす。普通、企業のボーナスは取締役会の決議が必要でやんす。でも個人のポケットマネーなら、その場でポンと出せるでやんす。木下代表の決断力と財力が伺えるでやんすね。」
ずん
「ボクもポケットマネーで2000万円出せるような人生送りたかったのだ...。」
やきう
「お前のポケットには、レシートとガムの包み紙しか入ってへんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「さて、今後の展開でやんすが、他の五輪メダリストへの影響が注目でやんす。例えば、スノーボードの深田選手も金メダルを獲得したでやんす。彼女の所属先はどう動くのか。これが業界標準になるのか、それとも木下グループだけの特例なのか。」
やきう
「まあ、企業の体力次第やろな。2000万ポンと出せる企業ばっかりやないで。」
ずん
「じゃあ、貧乏な会社に所属してる選手は損なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうとも言えないでやんす。むしろ、資金力のない企業に所属している選手は、国からの報奨金やスポンサー契約で稼ぐ道があるでやんす。多様な収入源を持つことが重要でやんす。一つの企業に依存するのはリスクでもあるでやんす。」
やきう
「なるほどな。卵は一つのカゴに盛るなってやつか。ワイも複数の収入源持ちたいわ。」
ずん
「やきう、君まずは一つ目の収入源を確保するのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それにしても、りくりゅうペアの逆転劇は見事だったでやんす。SP5位からの金メダルは、まるでマリオカートで最終ラップに一気に抜き去るようなものでやんす。」
ずん
「ボクもそういう逆転劇、人生で一度は経験したいのだ。」
やきう
「お前の人生、逆転どころかスタート地点にも立ててへんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「やきう、それは言い過ぎでやんす。ずんも一応、毎日会社に...あ、最近リモートワークでやんしたね。」
ずん
「そうなのだ!ボク、ちゃんとリモートで働いてるのだ!朝9時から...いや10時から...まあ、お昼前には起きてるのだ!」
やきう
「それ働いてるって言わへんで。寝てるだけやん。」
でぇじょうぶ博士
「話を戻すでやんす。木下グループの今回の対応は、日本のスポーツ支援のあり方に一石を投じるでやんす。企業がアスリートを長期的に支援し、成果に対して報いる。このモデルが広がれば、日本のスポーツ界はもっと強くなるでやんす。」
ずん
「でもさ、金メダル取れなかった選手はどうなるのだ?ずっと支援してもらってたのに、結果出せなかったら...。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い質問でやんす。実際、多くの選手は結果を出せずに引退していくでやんす。それでも企業が支援を続けるのは、一種の社会貢献でもあるでやんす。全員が金メダルを取れるわけではないでやんすが、そのチャレンジ自体に価値があるでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「半分正解でやんす。慈善事業でもあり、ブランディングでもあり、従業員のモチベーション向上でもあるでやんす。『うちの会社、五輪選手を支援してるんだぜ』って言えるのは、社員にとっても誇りになるでやんす。」
ずん
「じゃあボクの会社も、ボクを支援してると誇りに思ってくれてるのだ?」
やきう
「お前を支援してるんは親やろ。会社ちゃうわ。」
でぇじょうぶ博士
「さて、そろそろまとめに入るでやんす。今回の2000万円ボーナスは、単なる金銭的報酬以上の意味があるでやんす。それは『長期的な信頼関係の結実』であり、『企業とアスリートの理想的な関係性』の象徴でやんす。木下グループは10年以上りくりゅうを支え続け、その努力が金メダルという形で報われたでやんす。」
ずん
「10年か...ボクも10年後には何か成し遂げてるかなのだ。」
やきう
「10年後もお前、同じこと言ってそうやな。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、一つ懸念もあるでやんす。この2000万円が『金メダルの値段』として独り歩きする可能性でやんす。他の企業が『うちは1000万しか出せない』と萎縮したり、逆に『うちは3000万出す』と競争が過熱したりするでやんす。」
ずん
「それって悪いことなのだ?選手にとってはいいことじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「短期的にはいいでやんすが、長期的には問題でやんす。金額競争になると、本来の目的である『アスリート育成』が歪むでやんす。金メダルを取れる選手だけに投資が集中し、育成段階の選手が切り捨てられる可能性があるでやんす。」
やきう
「なるほどな。結果主義が行き過ぎると、若手が育たへんってことか。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。だからこそ、木下グループのように『結成時から支援』するという姿勢が重要でやんす。金メダルを取ってから支援するんじゃなくて、金メダルを取るために支援するでやんす。」
ずん
「深いのだ...。でもボク、やっぱり2000万円欲しいのだ。」
ずん
「聞いてるのだ!でも、ボクも氷の上で三回転半くらいできそうな気がしてきたのだ!」
やきう
「お前が回転するんは、酔っぱらった時だけやろ。それも床の上でな。」
でぇじょうぶ博士
「...まあ、ずんの身体能力では、氷の上で立つことすら難しいでやんすけどね。」
ずん
「そんなぁ...じゃあボク、何だったら金メダル取れるのだ?」
やきう
「『最も生産性の低い社員』部門なら、金メダル確実やで。」
ずん
「それ褒めてないのだ!...でもまあ、金メダルは金メダルなのだ。ボクもこれから頑張るのだ!」