ずん
「浦賀って、教科書で見たことあるけど、今は何もない田舎なんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「とんでもないでやんす!浦賀は江戸時代、まるで今の税関と海上保安庁と入国管理局を合わせたような超重要拠点だったでやんす。」
やきう
「ほーん。で、今は?過疎化で限界集落化しとるんやろ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、確かに往時の栄華は失われたでやんすが...京急の終着駅として、品川から1時間でアクセスできる歴史ロマンの聖地でやんすよ。」
ずん
「でもさ、ペリーが来たのって170年も前なのだ。今さら見に行く意味あるのだ?」
やきう
「そもそもペリーって、日本で言うたら押し売りの営業マンみたいなもんやろ。なんでそんなん有難がっとるんや。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。実は記事によると、浦賀の人々にとってペリー来航は、それほど珍しい出来事でもなかったらしいでやんす。すでにモリソン号やマンハッタン号が来てたでやんすから。」
ずん
「えっ!じゃあ黒船って、実はそんなに特別じゃなかったのだ?歴史の教科書、盛りすぎなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、黒船は蒸気船という最新鋭の軍艦で、大統領の親書付きでやんす。しかも幕府が200年以上経って制度疲労を起こしてたタイミングだったでやんす。」
やきう
「要するに、タイミングが悪かっただけってことやな。もっと早く来てたら『また外人か』で終わってたんやろ。」
ずん
「じゃあ浦賀って、歴史の偶然で有名になっただけの町ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは違うでやんす。戦国時代から後北条氏が水軍を置き、江戸時代には浦賀奉行所があって、江戸湾に入る全ての船をチェックしてたでやんす。まるで高速道路の料金所みたいなもんでやんすね。」
やきう
「つまり、昔のボッタクリ検問所ってことか。そら儲かったやろな。」
ずん
「でも今は京急の終着駅なのだ。終着駅ってことは、行き止まりってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。実際、快特は久里浜線に直通しちゃって、浦賀行きは各駅停車ばかりでやんす。」
やきう
「ワイ、京急で『浦賀行き』見るたびに『誰が行くねん』思てたわ。」
ずん
「じゃあやっぱり、今の浦賀には何もないってことなのだ!博士も認めたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...まあ、記事のタイトルも『浦賀には何がある?』と疑問形になってる時点で、察するでやんすね。」
やきう
「結局、記事書いた奴も答え持ってへんのやろ。取材不足やん。」
ずん
「えー!じゃあボクたち、何について話してたのだ?何もない場所について延々と議論してたのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、歴史的意義は十分あるでやんす。ただ現代における観光資源としての魅力は...その...でやんす。」
やきう
「要するに『昔は凄かったんやで』しか言えへんってことやな。同窓会で過去の栄光語るオッサンみたいなもんや。」
ずん
「わかったのだ!浦賀は『何もない』ことが魅力なのだ!都会の喧騒から離れて、歴史に思いを馳せる...ってやつなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「おお、意外と深い考察でやんす。確かに、何もないからこそ想像力が膨らむという側面は...」
ずん
「じゃあボク、来週浦賀に行ってくるのだ!京急で1時間、何もない終着駅で歴史ロマンに浸ってくるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「おお、それは素晴らしい心がけでやんす。ぜひペリー記念館や...」
ずん
「...と思ったけど、やっぱりやめとくのだ。1時間かけて行って何もなかったら最悪なのだ。Googleストリートビューで見とくのだ!」