ずん
「三菱自動車が赤字なのだ!日本の製造業が崩壊してるのだ!これは国家的危機なのだ!」
やきう
「ワイの株が紙切れになるやんけ...って、そもそも持ってへんかったわ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、落ち着くでやんす。5年ぶりの赤字とはいえ、92億円なんて三菱自の規模からすれば鼻血程度でやんすよ。」
ずん
「鼻血?でも92億円って、ボクの生涯年収の何倍なのだ?」
やきう
「お前の生涯年収なんか、その赤字の0.001%にも満たへんやろ。計算する価値もないわ。」
でぇじょうぶ博士
「問題の本質は、トランプ政権の高関税政策とバーツ高でやんす。特にタイ工場が直撃を受けたわけでやんすね。」
ずん
「バーツ高?それって通貨が強くなったってことなのだ?じゃあタイは景気いいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そう単純でもないでやんす。バーツ高になると、タイで作った車を輸出する時に値段が高くなっちゃうでやんす。まるで高級レストランのメニューを見て、財布の中身を確認するような気分でやんすよ。」
やきう
「結局、タイ工場を無期限休止とか言うとるけど、これ事実上の撤退やろ。カッコつけて言うてるだけや。」
でぇじょうぶ博士
「そこが一番の問題でやんす。無期限休止なんて、『いつか戻ってくるかもね』という希望を持たせた残酷な別れ方でやんすよ。まるで『また今度遊ぼうね』と言って二度と会わない知り合いみたいなもんでやんす。」
やきう
「ワイが気になるのは、これが日本の自動車産業全体の問題なんか、三菱自だけの問題なんかや。」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。実は三菱自は長年、販売台数でも利益率でも他の日本メーカーに後れを取ってるでやんす。トヨタや日産と比べると、まるで徒競走で最後尾を走る小学生みたいなもんでやんす。」
ずん
「じゃあ、このまま三菱自動車は潰れちゃうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは早計でやんす。三菱自は日産と資本提携してるでやんすし、三菱グループという強力なバックがあるでやんす。簡単には沈まない船でやんすよ。ただし、船底に穴が開いてるのは事実でやんすけどね。」
やきう
「でも日産も最近ヤバいって聞いたで。傷ついた者同士が支え合うとか、美談にも程があるわ。」
でぇじょうぶ博士
「コスト削減と新商品開発のバランスでやんす。ただし、コスト削減って言うのは簡単でやんすが、実際にやるとなると骨を削る作業でやんす。まるでダイエットで『明日から本気出す』と言い続けるようなもんでやんすよ。」
やきう
「結局、EV化の波にも乗り遅れとるし、ハイブリッドでもトヨタに勝てへん。どないせえっちゅうねん。」
ずん
「そういえば、三菱自動車って何が強みなのだ?ランエボ?パジェロ?」
でぇじょうぶ博士
「それ、全部過去の栄光でやんす...。今の三菱自の主力は東南アジア市場でやんすが、そこでも中国メーカーに押されてるでやんす。まるで元ヤンが同窓会で肩身の狭い思いをするようなもんでやんすよ。」
やきう
「ワイ、思うんやけど、そもそも日本で車なんか買う若者おらへんやろ。少子化も進んどるし、これからどうすんねん。」
でぇじょうぶ博士
「そこが自動車業界全体の悩みでやんす。若者は車より、スマホに金使うでやんすからねぇ。車は『所有』から『利用』の時代になってるでやんす。」
ずん
「じゃあボクらも将来、車持たなくていいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、三菱自の今回の赤字は一時的なものかもしれないでやんす。ただし、構造的な問題を抱えてるのも事実でやんす。今後、EVシフトや自動運転技術でどう巻き返すかが鍵でやんすね。」
やきう
「そんな技術開発する金あるんか?赤字やのに。」
でぇじょうぶ博士
「そこが経営の難しいところでやんす。赤字だからって研究開発費を削ると、将来がなくなるでやんす。かといって無理に投資すると、さらに赤字が膨らむでやんす。まるで借金返済のために借金するような状態でやんすよ。」
ずん
「じゃあ、三菱自動車はどうすればいいのだ?政府に助けてもらうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは最終手段でやんす。日本政府も財政難でやんすからね。まずは自力で立て直すしかないでやんす。」
やきう
「自力で立て直すって、具体的にどうすんねん。工場止めて、人減らして、それで終わりか?」
でぇじょうぶ博士
「短期的にはそうでやんすが、長期的には新市場の開拓でやんす。例えばインドや南米なんかの成長市場に注力するとか、EVやPHEVの開発を加速するとか。ただし、どれも莫大な投資が必要でやんすけどね。」
ずん
「なんか、八方塞がりな感じがするのだ...。」
やきう
「まあ、そういうこっちゃ。日本の製造業全体が斜陽産業化しとるんや。三菱自だけの問題やないで。」
でぇじょうぶ博士
「確かに厳しい状況でやんすが、日本の自動車産業は世界トップクラスの技術力を持ってるでやんす。問題は、その技術をどう市場に届けるかでやんす。」
ずん
「でも博士、技術があっても売れなきゃ意味ないのだ。ボクだって、どんなに優秀でも会社が評価してくれないと意味ないのだ。」
やきう
「お前が優秀...?それギャグで言うとんのか?」
ずん
「...ボク、明日から車で通勤するのだ。三菱自動車を応援するために、アウトランダーPHEV買うのだ!」
でぇじょうぶ博士
「ずん君、君には買う金も、免許も、そもそも職場に行く習慣もないでやんす...」
ずん
「じゃあリモートワークで車中泊するのだ!これが新しいワークスタイルなのだ!」