ずん
「ポケモン最新作がレトロゲームらしいのだ!これは任天堂の伝統芸能化が始まったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それは違うでやんす。580万本も売れてるのに『行き詰まり』とか言われちゃうのは、まるで東大に受かったのに『まだハーバードじゃない』って言われるようなもんでやんす。」
やきう
「いや待てや。アクションRPGに進化したのにレトロって、それもう進化ちゃうやん。退化やろ。」
かっぱ
「ほんまやな。ターン制バトル守り続けてたくせに、今更アクションにしても古臭いって...何やねんそれ。」
ずん
「でもさ、ボクは逆にターン制の方が好きだったのだ。考える時間があるから安心するのだ。」
でぇじょうぶ博士
「それはただの怠惰でやんす。現代のゲーマーはリアルタイムバトルを求めてるでやんす。まるで株取引のように瞬時の判断が求められるのが今のトレンドでやんす。」
やきう
「でもな、ワイが気になるんは『Nintendo Switch 2で半数売れた』ってとこや。これ、ゲーム機の性能上がっても中身変わらんかったら意味ないやろ。」
かっぱ
「ああ、それな。4K対応の大画面テレビでファミコンやってるようなもんやん。」
ずん
「じゃあ結局、ポケモンって何をどう進化させればいいのだ?博士、教えてほしいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「難しい質問でやんすね。ポケモンの本質は『収集と育成と対戦』でやんす。でも、それをどう料理するかが問題でやんす。まるで同じ食材でフレンチと和食を作るようなもんでやんす。」
やきう
「つまり、システム変えても根っこが一緒やから飽きられるってことか?」
かっぱ
「せやな。おにぎりを三角から四角にしたところで、結局米食うてるだけやもんな。」
ずん
「むむむ...じゃあこれからポケモンはどうなっちゃうのだ?」
でぇじょうぶ博士
「おそらく、ポケモンというIPは『伝統芸能』の域に達しつつあるでやんす。歌舞伎みたいに、形式美を守りながら微妙に変化させていく路線でやんすね。売れてるんだから、それでいいとも言えるでやんすが。」
やきう
「なるほどな。つまり、革新性を求めるんじゃなくて『ポケモンらしさ』を守るのが正解ってことか。」
かっぱ
「でもそれって、結局『行き詰まってる』ってことちゃうんか?新しいことできへんのやから。」
ずん
「うーん...難しいのだ。でもボクは思ったのだ。みんなが『レトロだ』『古い』って言ってる間に、むしろレトロがクールになってきてるんじゃないかって!」
でぇじょうぶ博士
「ほう、それは鋭い指摘でやんす。実際、レトロゲームブームは起きてるでやんすからね。」
やきう
「せやけど、それを『最新作』でやるんはどうなんや。レトロゲーム風の新作って、矛盾してへん?」
かっぱ
「まあ、温故知新ってやつやろ。古いもんに新しい価値を見出すんや。」
ずん
「そうなのだ!つまりポケモンは時代の最先端を走りすぎて、一周回って最先端に戻ってきたのだ!これは天才的戦略なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「...それは違うでやんす。単に進化が遅れてるだけでやんす。」
やきう
「ほんまそれな。一周回ったんやなくて、スタート地点でウロウロしてるだけやろ。」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。ポケモンは『ゲーム』じゃなくて『文化』として捉えるべきでやんす。マリオやゼルダと同じように、一つの様式美として確立してるでやんすから。」
かっぱ
「なるほどな。毎年やる紅白歌合戦みたいなもんか。内容は大体同じやけど、みんな見るやろ?」
やきう
「それ、めっちゃ的確な例えやな。伝統行事みたいなもんやったんか。」
ずん
「じゃあボクたちは、ポケモンを買うんじゃなくて『参加する』ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。580万人が同じお祭りに参加してるようなもんでやんす。内容がレトロだろうがなんだろうが、みんなで楽しむことに意味があるでやんす。」
やきう
「でもそれって、『ゲームとしての進化』を諦めたってことちゃうんか?」
かっぱ
「せやな。評論家が『行き詰まり』って言うのも分かるわ。革新性ゼロやもん。」
ずん
「むむむ...じゃあ結局、ボクたちは何を期待すればいいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「期待するんじゃなくて、『受け入れる』でやんす。ポケモンはもう変わらない。変わらないことが価値なんでやんす。まるで、おいらのモテなさが一貫してるようにね。」
かっぱ
「でも博士の言う通りやな。変わらへんから安心できるんやろな。」
ずん
「なるほどなのだ!つまりポケモンは、ボクたちが変化の激しい世界で唯一安心できる『変わらない場所』ってことなのだ!...でもそれって、結局ボクみたいに成長しない人間を量産してるだけじゃないのだ!?」