ずん
「初任給42万円!?ボクの年収より高いじゃないか!これは日本経済の革命なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「革命というより、背水の陣でやんすね。倒産寸前の企業が取った起死回生の一手でやんす。」
やきう
「ワイも転職したいわ。でも山梨やろ?都会の便利さ捨ててまで行く価値あるんか?」
ずん
「やきう、お前引きこもりだから関係ないだろうが!」
でぇじょうぶ博士
「実はこの戦略、経済学的には理にかなってるでやんす。高給を出せば優秀な人材が集まり、生産性が上がる。そして売上が4倍になったという結果が全てを物語ってるでやんす。」
やきう
「でも結局、その金どっから出てんねん。借金まみれちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす。記事には資金調達の詳細は書かれてないでやんすが、おそらく投資を呼び込んだか、既存の利益配分を大幅に変更したんでやんすね。」
ずん
「『こんだけ出すから後は頼む』って、なんか無責任な感じがするのだ...」
でぇじょうぶ博士
「それが実は重要なポイントでやんす。高給を払う代わりに社員の裁量と責任を大きくする。マイクロマネジメントをやめて、社員の自主性に任せる経営スタイルでやんすね。」
やきう
「つまり、金だけ渡して『俺は知らん、お前らでなんとかせえ』ってことやん。ブラック企業の匂いがプンプンするで。」
ずん
「でも売上4倍になったんだから、社員はちゃんと働いてるってことだよね?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。高給は社員のモチベーションを爆上げするでやんす。おいらの計算によると...いや、一般論として、給与が上がると離職率も下がり、採用コストも削減できるでやんす。」
やきう
「でもな、これ続くんか?一時的なバブルちゃうんか?42万円の初任給に見合う成果を新人が出せるとは思えんのやけど。」
でぇじょうぶ博士
「それは企業の育成システム次第でやんすね。高給で優秀な人材を集め、その人材が新人を教育する。そうすれば投資は回収できるでやんす。まるで雪だるまが転がって大きくなるようなもんでやんす。」
ずん
「じゃあボクもフォーカスに就職すれば、年収800万円くらいになるのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「ずん、お前は面接で落とされるでやんす。高給を出すということは、それだけ厳しい選考があるってことでやんす。」
やきう
「せやな。『金は出すから後は頼む』言われても、何もできん奴は即クビやろ。実力主義の極致や。」
ずん
「むぅ...じゃあこの会社、結局エリートしか生き残れないってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「そうでもないでやんす。重要なのは『成長意欲』でやんす。高給という餌をぶら下げられて、必死に食いつく人材が欲しいんでやんすよ。」
やきう
「なんや、結局ニンジンぶら下げて馬走らせとるだけやんけ。資本主義の闇が見えるわ。」
ずん
「でも他の会社も真似すればいいのに。なんでみんなやらないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「簡単でやんす。リスクが高すぎるからでやんす。給与を上げても売上が伸びなければ、会社は本当に倒産するでやんす。フォーカスは崖っぷちだったからこそ、この賭けに出られたんでやんす。」
やきう
「つまり、普通の会社は怖くてできへんってことやな。『安定』を捨てて『成長』に全振りしたギャンブラー経営や。」
ずん
「ギャンブル...?じゃあもしかして、またダメになる可能性もあるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その可能性は常にあるでやんす。特に景気が悪化したら、高給を維持できなくなるでやんす。そうなったら、優秀な人材は逃げていくでやんすね。」
やきう
「結局、金で人を釣っとるだけやから、金がなくなったら終わりってことやん。愛も忠誠心もあらへん。」
ずん
「じゃあ、この成功は一時的なものなのだ...?」
でぇじょうぶ博士
「いや、必ずしもそうとは言えないでやんす。高給で集まった人材が企業文化を作り、その文化が持続可能な成長を生むこともあるでやんす。要はこの後どう経営するかでやんすね。」
やきう
「まあ、ワイは高みの見物や。どうせ数年後には『あの会社は今』みたいな特集組まれとるやろ。」
ずん
「ボク、それでも羨ましいのだ...初任給42万円なんて、夢のまた夢なのだ...」
でぇじょうぶ博士
「ずん、お前が今の給料なのは、お前の市場価値がそれだけってことでやんす。文句言う前に自分を磨くでやんす。」
ずん
「...ボク、明日から頑張るのだ!いや、来週から...いや、来月から...」
でぇじょうぶ博士
「はい、ダメでやんす。そういう先延ばし体質が今の年収を作ってるんでやんす。」
やきう
「ずん、お前もう諦めろ。楽に生きた方がええで。」
ずん
「そうだよね...頑張らなくても、宝くじ当たれば一発逆転なのだ!よし、給料日になったら宝くじ買うのだ!」