ずん
「『機が熟した』とか言ってるけど、ボクの財布は熟す前に腐ってるのだ!利上げって結局、庶民イジメなんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「やんすねぇ...まあ単純に言えば、利上げってのは経済という名の暴れ馬に鎮静剤を打つようなもんでやんす。物価高という熱病に対する処方箋でやんすよ。」
やきう
「はぁ?鎮静剤打ったら馬死ぬやろ。ワイらの給料も死ぬんやで。日銀の連中は象牙の塔から降りてこんからわからんのや。」
かっぱ
「せやな。でも物価高放っといたら、もっとエグいことになるんちゃうか?ワイ、この前きゅうり買ったら200円もしたで。」
ずん
「きゅうりが200円...!これは重大事態なのだ!でぇじょうぶ博士、利上げしたら物価って下がるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「理論上はそうでやんすが...まるで風船の空気を抜くようなもんでやんす。ただし、抜きすぎるとペチャンコになって飛べなくなるでやんす。つまり景気後退でやんすね。」
やきう
「ほな結局どっちに転んでも地獄やんけ。インフレで死ぬか、デフレで死ぬかの二択や。日銀は神にでもなったつもりか?」
かっぱ
「まぁ待てや。高田委員は『海外経済の不安が後退した』言うてるやろ?日米関税交渉が合意したからチャンスやって話ちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。外的リスクが減ったから、内政に専念できるってわけでやんすね。まるで嵐が過ぎ去ったから家の修理を始めるようなもんでやんす。」
ずん
「でも、ボクの家は嵐の前からボロボロなのだ。今さら修理されても困るのだ!」
やきう
「お前の家の話はええわ。問題は住宅ローンや。利上げしたら変動金利組は地獄やで。マイホームが墓場になるんや。」
かっぱ
「うわぁ...それはキツいな。でも固定金利組はセーフなんやろ?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、甘いでやんす。利上げすれば預金金利も上がるでやんすが、銀行が儲けを独り占めする可能性が高いでやんす。まるで雨が降っても傘屋だけが儲かるようなもんでやんす。」
ずん
「じゃあ誰も得しないじゃないのだ!なんで利上げするのだ!?」
やきう
「そらインフレ放置したら、もっとヤバいからやろ。給料上がらんのに物価だけ上がる地獄や。今の日本はそれや。」
かっぱ
「せやけど、利上げしたら企業が設備投資減らして、結局給料上がらんままちゃうんか?負のスパイラルやん。」
でぇじょうぶ博士
「まさにそこが日銀のジレンマでやんす。アクセルとブレーキを同時に踏むような状態でやんすからね。失敗すれば車は横転するでやんす。」
ずん
「怖すぎるのだ...ねぇ、日銀って本当に経済を理解してるのだ?まさかサイコロ転がして決めてないよね?」
やきう
「それな。『機が熟した』とか抽象的すぎるやろ。具体的な数字出せや。ワイの晩飯のメニューの方がまだ論理的やで。」
かっぱ
「でも高田委員は『物価安定目標はおおむね達成した』言うてるで?2%目標達成したんなら、利上げもアリちゃうんか?」
でぇじょうぶ博士
「『おおむね』というのが曲者でやんす。まるで『だいたい友達』みたいなもんで、実際は友達じゃないでやんす。統計のトリックでやんすよ。」
ずん
「じゃあウソついてるってことなのだ!?日銀は詐欺集団なのだ!?」
やきう
「詐欺とは言わんけど、都合のええ数字だけ見てる感じはあるな。生鮮食品除く総合とか、除きすぎやろ。ワイは野菜も食うんやで。」
かっぱ
「まぁ確かに、庶民の体感とは乖離しとるわな。スーパーの値札見るたびに目ん玉飛び出そうになるもん。」
でぇじょうぶ博士
「結局、利上げというのは劇薬でやんす。使い方を間違えれば患者は死ぬでやんす。日銀は今、綱渡りをしてるようなもんでやんすね。」
ずん
「綱渡り...じゃあボクたちは下で見てるだけなのだ?落ちてきたら巻き添え食らうのだ?」
やきう
「せや。しかも落ちてくるのを防ぐセーフティネットもボロボロや。年金も当てにならんし、貯金の金利もゴミや。詰んどるわ。」
かっぱ
「ほな結局、個人で資産防衛するしかないってことか?投資とか副業とか...」
でぇじょうぶ博士
「賢明でやんすね。ただし、利上げ局面では債券が有利になったり、為替が動いたりするでやんす。まるでチェスのように、一手一手が重要でやんす。」
ずん
「難しすぎて頭痛くなってきたのだ...もう日銀に任せとけばいいんじゃないのだ?」
やきう
「お前アホか。任せた結果が『失われた30年』やぞ。日銀を信じるとか、詐欺師に財布預けるようなもんや。」
かっぱ
「まぁでも、日銀も完璧じゃないけど、それなりに考えてはいるんやろ?さすがに適当にやってるわけちゃうやろ。」
でぇじょうぶ博士
「もちろんでやんす。高度な経済理論に基づいて政策決定してるでやんす。ただし、理論と現実が一致するとは限らないのが経済学の悲しいところでやんすけどね。」
ずん
「じゃあ結局、利上げしてもしなくても地獄ってことなのだ?」
やきう
「そういうこっちゃ。どっちに転んでも庶民は苦しむんや。違いは苦しみ方だけや。インフレで茹でガエルになるか、デフレで凍死するかやな。」
かっぱ
「うわぁ...夢も希望もないやんけ。せめて給料上がってくれたら救いがあるんやけどな。」
でぇじょうぶ博士
「それでやんす!賃金上昇こそが鍵でやんす。利上げと賃上げが両輪になれば、健全な経済サイクルが回り始めるでやんす。まるで自転車の両輪のように。」
ずん
「でも企業は賃上げ渋ってるじゃないのだ。内部留保ばっかり溜め込んで、ボクたちには還元しないのだ。」
やきう
「せやな。企業は株主と経営陣だけ肥え太って、労働者はガリガリや。トリクルダウンとか幻想やったんや。」
かっぱ
「ほな政府が賃上げ強制すればええんちゃうか?法律で最低賃金ガッツリ上げるとか。」
でぇじょうぶ博士
「それも一案でやんすが、急激な賃上げは中小企業を潰すでやんす。まるでダイエットのために食事を完全に断つようなもんで、死んでしまうでやんす。」
ずん
「じゃあどうすればいいのだ!?もう誰も答えを持ってないじゃないのだ!」
やきう
「そらそうや。経済なんて複雑系やからな。正解なんてないんや。あるのは『マシな選択肢』だけや。」
かっぱ
「マシな選択肢ねぇ...で、利上げはマシな選択肢なんか?それとも悪手なんか?」
でぇじょうぶ博士
「おいらの見解では、タイミング次第でやんす。早すぎれば景気を殺し、遅すぎればインフレが暴走するでやんす。まるで料理の火加減のようなもんでやんすね。」
ずん
「火加減ねぇ...日銀のシェフは腕がいいのだ?それともボクたちは不味い料理を食わされるのだ?」
やきう
「過去の実績見る限り、三つ星はムリやな。せいぜい二つ星や。しかもメニューは客の好みガン無視や。」
かっぱ
「辛辣やなぁ...でも確かに、庶民の声が反映されてる感じはせんわな。政策決定会合とか密室でやってるし。」
でぇじょうぶ博士
「透明性の問題は確かにあるでやんす。ただ、金融政策は市場への影響が大きいから、ある程度の秘密主義は必要でやんすけどね。」
ずん
「ムムム...結局、ボクたちは日銀の決定を黙って受け入れるしかないのだ?」
やきう
「せや。民主主義とは名ばかりや。金融政策は実質的に少数のエリートが決めとるんやで。選挙で選ばれたわけでもないのにな。」
かっぱ
「まぁでも、国民全員で金融政策決めるとか無理やろ。多数決で『金利を1%にします!』とか決められへんで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。専門性が必要な分野でやんすからね。ただし、説明責任は果たすべきでやんす。『機が熟した』だけじゃ不十分でやんすよ。」
ずん
「じゃあ日銀にもっと説明責任を果たしてもらうべきなのだ!...って言っても、説明されても理解できないのだ、ボク。」
やきう
「お前がアホなだけや。でも確かに、専門用語ばっかりで一般人には理解しにくいのは事実やな。もっと噛み砕いて説明すべきや。」
かっぱ
「YouTubeとかで日銀が解説動画出したらええんちゃうか?『ゆっくり解説・金融政策』とか。」
でぇじょうぶ博士
「面白いアイデアでやんすが、それはそれで炎上しそうでやんすね。『誰がこんな政策に賛成するんだ!』ってコメント欄が荒れるでやんす。」
ずん
「炎上...確かに、どんな説明しても文句言う人はいるのだ。結局、みんな自分に都合のいい政策を求めてるだけなのだ。」
やきう
「当たり前やろ。誰が自分に不利な政策を支持するんや。利上げで得する奴もおれば、損する奴もおる。それだけのこっちゃ。」
かっぱ
「ほな、誰が得して誰が損するんや?ざっくり教えてくれへんか?」
でぇじょうぶ博士
「簡単に言えば、借金してる人は損して、貯金してる人は得するでやんす。ただし、物価高が収まれば、実質的には全員が得するでやんすけどね。」
ずん
「じゃあボクは...借金もないけど貯金もないから、プラマイゼロなのだ!ラッキーなのだ!」
やきう
「それ一番ヤバいやつやんけ。将来への備えゼロやぞ。老後破産まっしぐらや。」
かっぱ
「ずん、マジで貯金せなアカンで。利上げで金利上がるんやったら、今がチャンスやぞ。」
ずん
「でも給料少ないから貯金できないのだ...あ、そうだ!給料上げてもらえばいいのだ!社長に交渉してくるのだ!」
やきう
「お前、明日からクビになりたいんか?今の時代、賃上げ交渉とか自殺行為やぞ。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、賃上げ交渉は労働者の権利でやんす。ただし、やり方を間違えれば確かに危険でやんすけどね。まるで地雷原を歩くようなもんでやんす。」
ずん
「地雷原...じゃあやっぱりやめとくのだ。ボクは安全第一なのだ。」
かっぱ
「情けないやっちゃな。でもまぁ、気持ちはわかるで。日本の会社は賃上げ交渉に冷たいからなぁ。」
やきう
「冷たいどころか、氷点下や。『会社のために我慢しろ』とか言いながら、役員報酬だけはガッツリ上げとるんやで。」
でぇじょうぶ博士
「それは企業ガバナンスの問題でやんすね。日本企業は株主よりも内部留保を優先する傾向があるでやんす。まるで守銭奴のようでやんす。」
ずん
「守銭奴...じゃあ企業も日銀も政府も、結局みんな庶民の敵なのだ!?」
やきう
「せや。気づくのが遅いわ。この国は上級国民のためにあるんや。下級国民は搾取されるだけや。」
かっぱ
「まぁまぁ、そこまで悲観的にならんでもええやろ。少しずつマシになってる部分もあるで。最低賃金とか上がってるし。」
でぇじょうぶ博士
「確かに、全てが悪いわけじゃないでやんす。問題は変化のスピードが遅すぎることでやんす。まるでナマケモノが木に登るようなもんでやんすね。」
ずん
「じゃあボクたちはずっと我慢し続けなきゃいけないのだ?いつになったら楽になるのだ?」
やきう
「永遠に楽にはならんで。次から次へと問題が湧いてくるんや。利上げが終わっても、また別の問題が出てくる。それが人生や。」
かっぱ
「なんちゅう厭世的な...でもまぁ、確かにそうかもしれんな。完璧な状態なんて永遠に来ないんやろな。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。経済は常に動いてるでやんすからね。まるで回転寿司のように、次々と問題が流れてくるでやんす。」
ずん
「回転寿司かぁ...そういえばお腹空いてきたのだ。このディスカッション、そろそろ終わりにしないのだ?」
やきう
「お前、話の腰折るなや。まだ核心に触れてへんやろ。結局、利上げはすべきなんか、すべきじゃないんか、どっちやねん。」
かっぱ
「せやな。でぇじょうぶ博士、最終的な見解を聞かせてくれへんか?」
でぇじょうぶ博士
「難しい質問でやんすが...おいらの見解としては、『段階的な利上げは必要』でやんす。ただし、賃金上昇が伴わなければ失敗するでやんす。つまり、利上げと賃上げはセットでやんす。」
ずん
「セット...じゃあ片方だけやったら意味ないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。利上げだけでは景気を冷やすだけで、賃上げだけではインフレを加速させるでやんす。両方が揃って初めて効果があるでやんす。」
やきう
「ほな、企業が賃上げせんかったら、利上げは失敗するってことやな。つまり日銀だけじゃどうにもならんってことや。」
かっぱ
「せやな。政府も企業も労働者も、みんなが協力せなアカンってことか。難しそうやけど。」
ずん
「みんなで協力...って、そんなの無理なのだ!日本人は協力するのが得意って言うけど、結局は足の引っ張り合いなのだ!」