ずん
「なんかさ、青木ヶ原樹海で不法投棄されたタイヤを回収しようとした人がいたらしいのだ。これ、環境意識高い系の人なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「違うでやんす。これはオモコロという、人類の愚行を笑いに変える錬金術師たちの企画でやんす。『タイヤぐらいなら俺、いけっかもな...』という謎の自信から始まった壮大なる茶番劇でやんすよ。」
やきう
「ワイも昔、粗大ゴミ回収しようとして腰やったことあるわ。甘く見たらアカンねん。」
ずん
「でもタイヤって、そんなに重いのだ?持てないものなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「トラック用の大型タイヤは50キロ以上あることも珍しくないでやんす。しかも5年も放置されてたら土に埋まってるし、湿気で重量も増してるでやんす。おいらの計算...じゃなくて、普通に考えても無理でやんす。」
やきう
「つーか、軽トラまで借りといて現地で諦めるとか、計画性ゼロやん。ワイでももうちょい段取り考えるで。」
ずん
「でも記事では『重いや。やめます』って即断してるのだ。潔すぎて逆に清々しいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そこがオモコロの真骨頂でやんす。普通のメディアなら『諦めずに頑張りました』的な美談に仕立てるところを、人間の限界と怠惰さをそのまま晒すでやんす。ある意味、最も誠実な報道でやんすね。」
やきう
「誠実...か?ただの取材不足やろ。事前にタイヤの重さ調べればこんなことにならんかったやん。」
ずん
「でもさ、この記事って結局何が言いたいのだ?不法投棄はダメってこと?それとも個人じゃ無理ってこと?」
でぇじょうぶ博士
「『善意だけじゃ世の中なんとかならない』っていう残酷な真実を、笑いでオブラートに包んだ哲学的メッセージでやんす。環境問題を解決したい気持ちと、実際の行動力の間には、青木ヶ原樹海より深い溝があるでやんすよ。」
やきう
「ワイ思うんやけど、これ最初から持てへんの分かっててやってるやろ。炎上商法みたいなもんや。」
ずん
「え、じゃあ最初から失敗する気で企画したってことなのだ?それって詐欺じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、詐欺ではないでやんす。むしろ『失敗を笑いに変える』というのは高度な技術でやんす。成功体験ばかり見せられる現代において、堂々と失敗を晒すのは勇気が要るでやんすよ。」
やきう
「勇気...?ただの無計画やん。ワイなら最初からクレーン車手配するわ。」
ずん
「でもさ、クレーン車呼んだら金かかるし、そもそも不法投棄されたもの回収する義務って個人にあるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「法的には自治体や土地管理者の責任でやんす。個人が勝手に回収すると、逆に『ゴミを不法に運搬した』として処罰される可能性もあるでやんす。つまりこの企画、最初から法的にグレーゾーンだったでやんすね。」
やきう
「なんや、結局やらん方が正解やったんか。じゃあこの記事、ただの時間の無駄やん。」
ずん
「ちょっと待つのだ!記事の途中で『ヒミズ』っていう珍しい動物見つけてるのだ。これは収穫じゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ヒミズは日本固有のモグラ科動物で、確かに珍しいでやんす。でも死骸でやんすけどね。『日不見』という名前の通り、普段は地下にいるから見られない動物でやんす。ある意味、タイヤより貴重な発見だったかもしれないでやんすね。」
やきう
「タイヤ諦めてヒミズ観察記事にすりゃよかったやん。そっちの方がまだ価値あるわ。」
ずん
「でもボク思ったのだけど、この記事って『やめとけ』ってタイトルについてるのだ。最初から失敗するって分かってたんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす!つまりこれは『不法投棄を個人で解決しようとするな』というメッセージを、体を張って伝える啓蒙記事だったでやんす。失敗することで成功する、逆説的な構造でやんすね。」
やきう
「それ、ただの後付けの理屈やろ。ワイには『面白いこと思いついた!→やってみた→無理やった』っていう小学生の自由研究にしか見えへんわ。」
ずん
「小学生の自由研究...確かにそうかもしれないのだ。でもさ、大人になってもこういうチャレンジ精神って大事なんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「チャレンジ精神は大事でやんすが、それと無謀は紙一重でやんす。この企画者は軽トラまで借りてるのに、肝心のタイヤの重さを事前に調べてないでやんす。それはチャレンジじゃなくて、ただの準備不足でやんすよ。」
やきう
「しかも借りた軽トラ、結局空で返すことになったんやろ?レンタル代もったいなさすぎやろ。ワイなら許されへんわ。」
ずん
「じゃあ、この記事から学べることって何なのだ?『不法投棄の回収は専門家に任せろ』ってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それもありますが、もっと深いメッセージがあるでやんす。『理想と現実のギャップを受け入れろ』ということでやんす。誰しも『自分ならできる』と思いがちでやんすが、実際やってみると予想以上に困難だったりするでやんす。そのギャップを笑いに変える技術こそ、オモコロの真髄でやんすよ。」
やきう
「深いこと言うとるけど、結局『重い、やめる』で終わっとるだけやん。そんな哲学的な話ちゃうわ。」
ずん
「でもさ、もし本当に持って帰れてたら、逆につまらない記事になってたかもしれないのだ。失敗したからこそ面白いのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!人間は他人の失敗を見て安心する生き物でやんす。『ああ、自分だけじゃないんだ』と。この記事は、完璧主義が蔓延する現代社会への痛烈なアンチテーゼでやんすよ。」
やきう
「アンチテーゼって...お前ら、失敗した記事を持ち上げすぎやろ。ワイから見たら、ただのやらかし記事やで。」
ずん
「やきうは厳しいのだ。でも確かに、これで給料もらってると思うとちょっと羨ましいのだ。ボクも適当な企画で金もらいたいのだ。」
でぇじょうぶ博士
「適当じゃないでやんす!これは計算された『適当さ』でやんす。完璧に失敗するためには、綿密な計画が必要でやんす...って、なんか矛盾してるでやんすね。」
やきう
「矛盾しとるわ。結局、ただの行き当たりばったり企画やん。ワイでももうちょいマシな企画考えるで。」
ずん
「じゃあやきうが同じ企画やるなら、どうするのだ?」
やきう
「まず事前にタイヤの重さ調べる。次に人手確保する。そんで必要なら行政に連絡して正式な手続き踏む。当たり前のことを当たり前にやるだけや。」
でぇじょうぶ博士
「その『当たり前』ができないのが人間でやんす。特に思いつきで行動するタイプの人は、準備を怠りがちでやんす。おいらもよく研究で失敗するでやんすから、他人事じゃないでやんすよ。」
ずん
「博士も失敗するのだ?でも博士は頭いいから、失敗してもリカバリーできるんでしょ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、失敗は失敗でやんす。リカバリーできることもあれば、できないこともあるでやんす。大事なのは、失敗から学ぶことでやんす...って、この記事から学べることあるんでやんすかね?」
やきう
「ないわ。強いて言うなら『タイヤは重い』ってことぐらいやろ。そんなもん幼稚園児でも知っとるわ。」
ずん
「でもボク、この記事好きなのだ。変に美談にしないところがいいのだ。『重い、やめる』って正直すぎて笑っちゃうのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そこがオモコロのブランド力でやんす。『失敗を失敗として提示する勇気』があるでやんす。多くのメディアは失敗を隠すか、美化するかでやんすが、オモコロは堂々と晒すでやんす。ある意味、最もリアルなメディアでやんすね。」
やきう
「リアル...?ただの怠惰やろ。ワイには『取材サボりました』って言い訳にしか聞こえへんわ。」
ずん
「じゃあさ、この記事が社会に与える影響って何なのだ?不法投棄問題の解決には全然貢献してないよね?」
でぇじょうぶ博士
「直接的な貢献はゼロでやんすね。むしろ『個人じゃ無理』って証明しちゃったから、逆効果かもしれないでやんす。でも、不法投棄問題に興味を持たせるきっかけにはなったかもしれないでやんす。」
やきう
「きっかけ程度の価値しかないってことか。それで記事として成立するんか?ワイなら恥ずかしくてボツにするわ。」
ずん
「でもボツにしなかったから、今こうしてボクたちが話してるのだ。ある意味、記事として成功してるんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それは一理あるでやんす。注目を集めることができれば、内容の充実度に関係なく『成功』と言えるかもしれないでやんす。現代のメディアはPV至上主義でやんすからね。」
やきう
「PV稼げればなんでもええんか?それって健全なメディアのあり方ちゃうやろ。ワイは納得できへんわ。」
ずん
「やきうは真面目すぎるのだ。もっと肩の力抜いて楽しめばいいのだ。この記事は『笑うため』に作られたものなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ずんの言う通りでやんす。全てのコンテンツが教育的である必要はないでやんす。時には『ただ笑えればいい』というコンテンツがあってもいいでやんす。それが多様性というものでやんすよ。」
やきう
「多様性ねぇ...まあ、ワイも嫌いじゃないけどな、こういうバカな記事。ただ、これで金もらえるのが羨ましいだけや。」
ずん
「あ、やきうも実は楽しんでるのだ!素直じゃないのだ!」
やきう
「うるさいわ。ワイはただ、世の中の不公平さに憤っとるだけや。真面目に働いとる人間がバカを見る世界はおかしいやろ。」
でぇじょうぶ博士
「でも、この記事を書いた人も『真面目に』働いてるでやんすよ。朝7時から樹海をトレッキングして、ヒミズを観察して、タイヤと格闘して...それなりに労力はかけてるでやんす。」
ずん
「そういえば朝7時から活動してるのだ。ボクなんて休日は昼まで寝てるのだ。その時点で負けてる気がするのだ。」
やきう
「お前、それはアカンやろ。もうちょい自分を律しろや。」
ずん
「でもさ、このタイヤってまだ樹海に放置されたままなんだよね?結局問題解決してないのだ。誰かが回収するべきなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。でも『誰かが』じゃなくて、行政が動くべき問題でやんす。個人が勝手に回収すると、先ほど言った通り法的問題が発生する可能性があるでやんす。」
やきう
「じゃあ結局、この記事は何も解決してへんってことやん。ただタイヤの前で『重い』って言っただけやん。それで記事になるんか?」
ずん
「なってるから今読んでるのだ。やきうは文句ばっかり言ってるけど、結局最後まで読んでるのだ。それが答えなのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ずんが意外と本質を突いてるでやんす。コンテンツの価値は『最後まで読ませる力』でやんす。この記事は失敗談でありながら、読者を最後まで引きつける構成になってるでやんす。」
やきう
「構成...?ただ時系列に書いただけやろ。そんな大層なもんちゃうわ。」
ずん
「でもさ、『重い、やめる』っていうオチは予想できなかったのだ。普通なら『頑張って持ち帰りました!』ってなるところを、潔く諦めてるのだ。その意外性が面白いのだ。」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。読者の期待を裏切ることで笑いを生み出す、高度な技術でやんす。これが計算なのか天然なのか分からないところが、また面白いでやんすね。」
やきう
「お前ら、失敗を持ち上げすぎやろ。ワイには理解できへんわ。失敗は失敗、ただそれだけや。」
ずん
「やきうは人生楽しくなさそうなのだ。もっと失敗を楽しめばいいのだ。」
やきう
「失敗を楽しむ...?お前、仕事で失敗して楽しめるんか?上司に怒られて楽しいんか?」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、二人とも落ち着くでやんす。失敗にも種類があるでやんす。取り返しのつく失敗と、つかない失敗。この記事の失敗は前者でやんす。だから笑えるでやんすよ。」
やきう
「まあ、誰も死んでへんし、大きな損害も出てへんからな。その意味では『笑える失敗』かもしれへんな。」
ずん
「やきうも認めたのだ!じゃあこの記事、悪くないってことでいいのだ?」
やきう
「いや、悪くないとは言うてへん。ただ、許容範囲内ってことや。ワイの基準は厳しいんやで。」
でぇじょうぶ博士
「やきうさんは本当に厳しいでやんすね。でもそういう視点も大事でやんす。全員が甘い評価をしてたら、コンテンツの質は下がる一方でやんすからね。」
ずん
「じゃあさ、最終的にこの記事をどう評価するのだ?星5つ中いくつなのだ?」
やきう
「星2つや。発想は面白いけど、実行力がゼロ。あと、オチが弱い。」
でぇじょうぶ博士
「おいらは星3.5でやんす。失敗を素直に認める姿勢は評価できるでやんすが、もう少し深掘りしてほしかったでやんすね。」
ずん
「ボクは星4つなのだ!笑えたからいいのだ!でもタイヤが結局放置されたままなのはマイナスなのだ!」
やきう
「お前ら甘すぎやろ。こんな記事に星4つとか、ワイには信じられへんわ。」
ずん
「やきうこそ厳しすぎるのだ。もっと心に余裕を持つべきなのだ。じゃないと、人生つまらなくなっちゃうのだ。」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、評価は人それぞれでやんす。大事なのは、この記事が私たちに考えさせるきっかけを与えてくれたことでやんす。不法投棄問題、個人の限界、メディアのあり方...色々考えさせられたでやんすよ。」
やきう
「考えさせられた...か?ワイはただ『タイヤは重い』って再確認しただけやけどな。」
ずん
「それでいいのだ!難しく考えすぎなくていいのだ!ボクたちは記事を読んで、ディスカッションして、楽しい時間を過ごせたのだ!それが一番大事なことなのだ!きっと、この記事を書いた人も、ボクたちみたいに『まあ、いっか』って感じでタイヤを諦めたんだと思うのだ!人生、そんなもんなのだ!」