ずん
「これ、典型的な『俺は本気出してない』案件なのだ!」
やきう
「ワイもそう思うで。6年間もぬるま湯に浸かって後悔とか、甘えすぎやろ」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ、ちょっと待つでやんす。これは若者あるあるの『選択ミス症候群』でやんすよ」
ずん
「選択ミス症候群...?なんか難しそうなのだ」
でぇじょうぶ博士
「つまり、『あの時ああしてれば』と後悔する病気でやんす。この古泉氏の場合、安定を選んだ自分を責めてるでやんすね」
やきう
「けど『ガロ』を『気持ち悪い』とか言っといて、後から『水が合った』とか都合良すぎやろ」
ずん
「あ〜わかるのだ。ボクもピーマン嫌いって言ってたけど、今は普通に食べれるのだ」
でぇじょうぶ博士
「それは全然違うでやんす。ピーマンと出版社を一緒にするなでやんす」
やきう
「しかも新人賞7回も取っといて芽が出んって、どんだけ方向性間違えとんねん」
でぇじょうぶ博士
「そこが面白いポイントでやんすよ。彼は『ヤンマガ』で商売っ気満々だったのに、実は『ガロ』向きの作風だったでやんす。まるで演歌歌手になりたいのにラップの才能があった、みたいなもんでやんす」
ずん
「つまり...自分のことを一番わかってなかったってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、これは笑えない話でやんす。自分に合った場所を見つけるのに時間がかかる人は多いでやんすよ」
ずん
「でもはかせ、この人は結局『アックス』で連載デビューできたんでしょ?なら成功じゃないのだ」
やきう
「それでも後悔しとるんやろ?『もっと早く...』とか言うて。結局ないものねだりやん」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。人間というのは、手に入れたものより手に入らなかったものを数える生き物でやんすからね」
ずん
「じゃあこの人、一生『もっと早く』って言い続けるのだ?」
やきう
「そういう奴おるよな。『あの時ビットコイン買ってれば』とか言うてる奴と同じや」
でぇじょうぶ博士
「まあ、過去を悔やむのは人間の性でやんすが、大事なのは今何をするかでやんす。この古泉氏も結局は漫画を描き続けているでやんすからね」
ずん
「でも準非常勤職員の待遇が良すぎたって...それって幸せなことじゃないのだ?」
やきう
「せやな。今の若者なんてそんな待遇の良い職場、死んでも手放さんで」
でぇじょうぶ博士
「そこなんでやんす!彼は『安定』という甘い罠に6年も囚われていたわけでやんす。まるで温泉旅館で永遠に朝寝坊してるようなもんでやんす」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、ずんの感覚も間違ってないでやんす。安定を求めるのは生物として正しい選択でやんすからね」
やきう
「『俺は実はすごかったのに、環境のせいで埋もれてた』ってことやろ?典型的な言い訳や」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、やきう君は辛辣でやんすね。でも、彼の言いたいことは『才能と環境のミスマッチ』の話でやんす」
ずん
「つまり...魚が木に登ろうとしてたってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす!彼は商業誌という木に登ろうとしてたけど、実は『ガロ』という池で泳ぐべき魚だったでやんす」
やきう
「けど、その例えで言うたら、28歳まで陸で暮らしとったんやろ?もっと早く気づけよって話やん」
ずん
「でもさぁ、山田花子先生の話、重いのだ...」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんすね。彼は同世代の成功者の死に強烈な影響を受けたでやんす。『なぜ成功者が死んで、くすぶってる自分が生きてるのか』という問いでやんす」
やきう
「サバイバーズ・ギルトってやつか?まあ、それで漫画描き始めるのは健全やな」
ずん
「でも結局、ぬるま湯に浸かってたんでしょ?矛盾してないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが人間でやんす。強烈な動機があっても、目の前の快楽には勝てないもんでやんすよ」
ずん
「はかせ、この人って結局何を後悔してるのだ?早く『ガロ』に行かなかったこと?それとも準非常勤を続けたこと?」
でぇじょうぶ博士
「両方でやんす。人生は選択の連続でやんすから、どちらか一つを選べば、もう一方を失うでやんす。彼は『もう一つの人生』を想像して後悔してるでやんす」
やきう
「けど『花くまゆうさく先生や本秀康先生くらいにはなれた』って、めっちゃ具体的に言うてるやん。その自信はどこから来るんや」
でぇじょうぶ博士
「これは『できる人間』特有の思考でやんす。新人賞を7回も取ってる実力者だからこその自負でやんすね」
やきう
「でも実際はそうならんかったんやろ?結局、実力不足やったってことやん」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、やきう君の指摘も一理あるでやんす。『もしも』の話をしても意味がないでやんすからね」
ずん
「じゃあボクも言うのだ!もし宝くじ当たってたら、今頃南の島でゴロゴロしてたのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあまあ...。結局この古泉氏の話から学べるのは、『自分に合った場所を早く見つけることの大切さ』でやんす」
ずん
「でも見つける前に色々試さないとわからないんじゃないのだ?」
やきう
「せやな。この人も商業誌で失敗したから『ガロ』の良さに気づいたんやし」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!失敗こそが成功への道しるべでやんす。まるで暗闇で壁にぶつかりながら出口を探すようなもんでやんすね」
やきう
「けど、こいつは遠回りを後悔しとるんやろ?結局どっちやねん」
でぇじょうぶ博士
「それが人間の矛盾でやんす。必要だったと頭では分かっていても、心では『もっと早く』と思ってしまうでやんす」
やきう
「せやな。けど、その『めんどくささ』が漫画のネタになっとるんちゃうか?」
でぇじょうぶ博士
「鋭い指摘でやんす!『ダメ人間マンガ』というジャンルは、まさにそういう内面のグダグダを描くものでやんすからね」
ずん
「じゃあこの人、ダメ人間を演じてるだけなのだ?」
やきう
「いや、ガチでダメやと思うで。28歳まで自分の適性わからんとか」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それを言うなら、自分の適性を一生理解できない人もいるでやんすよ。28歳で気づけたなら早い方でやんす」
でぇじょうぶ博士
「甘やかしではないでやんす。ただ、人それぞれのペースがあるという話でやんす」
ずん
「でもさぁ、『ガロ』のブランド力を理解してなかったって、それってただの無知じゃないのだ?」
やきう
「完全に無知やん。美術研究会におって知らんとか、どんだけ浮いとったんや」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、興味のないものは目に入らないもんでやんす。おいらだって野球のルールは全く知らないでやんすからね」
でぇじょうぶ博士
「...補欠だったので関係ないでやんす」
でぇじょうぶ博士
「それはわからないでやんす。後悔しながらも漫画を描き続けているということは、少なくとも『描きたい』という気持ちは本物でやんすね」
やきう
「けど里親制度で2人の子の親になったって、人生ハードモード過ぎやろ」
ずん
「そうなのだ!婚約解消&妊娠で訴えられって、どういうことなのだ!?」
でぇじょうぶ博士
「それはまた別の話でやんすが...波瀾万丈すぎて、もはや漫画のネタになるレベルでやんすね」
やきう
「つまり、人生がそのまま作品になっとるってことか?」
でぇじょうぶ博士
「そういうことでやんす。ある意味、究極のリアリティでやんすね」
ずん
「じゃあボクも波瀾万丈な人生送れば、漫画家になれるのだ?」
やきう
「お前の人生、波瀾もないし万丈もないやろ。ただの凪や」
でぇじょうぶ博士
「やきう君、それは言い過ぎでやんす。ずんには...まあ...その...頑張ればなんとか...」
やきう
「けど、この古泉って人、結局は自分の道を見つけたんやから、成功者やんな」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。遅れたとしても、辿り着けたなら意味があるでやんす」
ずん
「つまり...人生に無駄はないってことなのだ?」
やきう
「いや、無駄はあるやろ。ただそれを『経験』って言い換えてるだけや」
でぇじょうぶ博士
「まあ、言い方の問題でやんすね。大切なのは、その『無駄』から何を学ぶかでやんす」
ずん
「じゃあボクの今日一日の寝坊も、経験なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「確かに...ずんのそれは学びのない無駄でやんすね」
ずん
「ひどいのだ!二人とも!でもさぁ...このインタビューって、結局『後悔してるけど今は描いてます』って話でしょ?」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、それが大事なメッセージでやんす。『後悔してても前に進める』という希望でやんすよ」
ずん
「むぅ...深いのだ。じゃあボクも後悔しながら今日も寝るのだ」
ずん
「違うのだ!これは戦略的休息なのだ!明日のために今日は寝るのだ!」