ずん
「副首都構想だって?東京が飽きたから大阪も首都にしちゃえってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、そう単純な話じゃないでやんすけどね。災害リスクの分散とか、一極集中の是正とか、一応は理屈があるでやんす。」
やきう
「ほーん。で、結局どこに金が流れるんや?大阪の土地持っとる奴らがウハウハになるだけちゃうんか。」
でぇじょうぶ博士
「鋭いでやんすね。確かに副首都構想が実現すれば、指定された地域の不動産価格は爆上がりでやんす。まるで宝くじに当たったようなもんでやんすよ。」
ずん
「じゃあボクも今のうちに大阪の土地買っておけば大金持ちなのだ!」
かっぱ
「お前、頭金すらないやろ。夢見るのもたいがいにせえや。」
でぇじょうぶ博士
「そもそも副首都構想って、何十年も前から議論されてるでやんす。実現するかどうかは別問題でやんすよ。」
やきう
「つまり、選挙前のリップサービスってことやな。維新と自民が仲良しアピールしとるだけやろ。」
ずん
「えー、じゃあ結局何も変わらないってことなのだ?」
で�えじょうぶ博士
「変わらないとは言い切れないでやんす。ただ、首都機能の移転には莫大な予算が必要でやんすからね。その金、誰が出すんでやんすか?って話でやんす。」
かっぱ
「結局、税金やんけ。ワイらのポケットから抜き取られるんや。」
やきう
「で、官僚とゼネコンだけが潤う、いつものパターンやな。ワイは詳しいんや。」
ずん
「むむむ...でも災害対策って大事なのだ?東京が壊滅したらヤバいのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。首都直下地震のリスクは無視できないでやんすからね。でも副首都を作るより、デジタル化して物理的な首都機能自体を分散させる方が現実的でやんすけど。」
かっぱ
「せやな。今どき書類にハンコ押すために出勤しとる国やからな。まずそこからやろ。」
やきう
「ワイ、在宅勤務最高やと思っとるで。副首都とか作らんでええから、全部リモートにせえや。」
でぇじょうぶ博士
「おそらく、会議して報告書作って、また会議して...って無限ループでやんす。霞ヶ関の十八番でやんすよ。」
かっぱ
「税金使って会議するだけの簡単なお仕事やな。ワイもやりたいわ。」
やきう
「ほんまや。ワイも国会議員なりたいわ。寝てても金もらえるんやろ?」
ずん
「でもさ、副首都ができたら、ボクみたいな優秀なエリート会社員の活躍の場が増えるのだ!」
かっぱ
「お前、さっき土地買う金もないって言うとったやんけ。」
でぇじょうぶ博士
「まあ、副首都構想自体は悪くないアイデアでやんす。問題は実行力と予算でやんすね。日本の政治家は絵を描くのは得意でも、それを実現する能力が...まあ、その、でやんす。」
やきう
「要するに、口だけってことやな。わかりやすいわ。」
ずん
「むむむ...じゃあこの協議体、結局何年後に結論出るのだ?」
でぇじょうぶ博士
「来年の通常国会で成立を目指すって言ってるでやんすけど、おいらの経験上、政治家の『目指す』は『やるとは言ってない』の同義語でやんすからね。」
かっぱ
「ほんまや。『検討する』『前向きに考える』全部同じ意味や。つまり『やらへん』ってことやな。」
やきう
「せやせや。ワイも会社で『検討します』言うとき、絶対やる気ないもん。」
ずん
「じゃあボクも今度から『副首都並みに前向きに検討するのだ』って言えばいいのだ!...あれ、これ全然やる気ないって意味になっちゃったのだ?」