ずん
「ジブリや任天堂がガチギレしてるのだ!これ、ガチの戦争なんじゃないのだ?」
やきう
「戦争ちゃうわ。ただの焼け野原や。もう終わっとるんやで。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、これは単なる著作権問題ではないでやんす。オプトアウト方式というのは、まるで勝手に他人の冷蔵庫を開けて『文句あるなら言ってね』というようなもんでやんすよ。」
かっぱ
「いや、冷蔵庫どころか家ごと持ってかれとるやん。しかも鍵かけてたのに。」
ずん
「でも、AIって便利じゃないのだ?みんな使ってるし、別にいいんじゃないのだ?」
やきう
「お前みたいな思考停止が一番アカンねん。『みんな』って誰やねん。お前の世界、半径5メートルしかないやろ。」
でぇじょうぶ博士
「ずん君の言いたいことも分からなくはないでやんすが、これは創作の根幹に関わる話でやんす。例えば、おいらが10年かけて書いた論文を勝手にコピーされて『オプトアウトしてないからOK』って言われたら、どう思うでやんすか?」
かっぱ
「博士、お前の論文なんか誰もコピーせえへんやろ。需要なさすぎて。」
ずん
「でも、OpenAIって世界一のAI企業なのだ?そんなところが悪いことするわけないのだ。」
やきう
「世界一やから悪いことせえへんって、お前小学生か。ワイから言わせたら、世界一やからこそやりたい放題なんやで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。巨大企業というのは、まるで恐竜のように強大でやんすが、同時に小さな哺乳類の権利なんて踏み潰しても気づかないくらい鈍感でやんす。」
かっぱ
「恐竜は滅んだけどな。ワニやカッパは生き残ったで。」
ずん
「じゃあ、日本の会社が団結したら勝てるのだ?」
やきう
「団結してもムリやろ。相手はアメリカの巨大IT企業やで。日本の企業なんて、蟻が象に立ち向かうようなもんや。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、蟻は数の力で象を倒すこともあるでやんす。今回の動きは、日本のコンテンツ産業が初めて本気で団結した瞬間でやんす。ジブリ、任天堂、講談社、小学館、集英社…これは日本文化のオールスターでやんすよ。」
かっぱ
「オールスターって言うけど、結局要望書出しただけやん。何か変わるんか?」
ずん
「そうなのだ!要望書なんて、小学生が校長先生に『給食をもっと美味しくしてください』って出すのと同じレベルなのだ。」
やきう
「例えが小学生すぎて草。でも実際、法的拘束力ゼロやからな。OpenAIが『はいはい、分かりました』言うて無視したら終わりや。」
でぇじょうぶ博士
「確かに法的拘束力はないでやんす。でも、これは世論形成という意味で重要でやんす。EUではすでにAI規制法が施行されてるでやんすし、世界的な流れとして『クリエイター保護』の機運は高まってるでやんす。」
かっぱ
「機運て。そんなふわっとしたもんで勝てるんか?」
ずん
「結局、お金持ってる方が勝つのだ。OpenAIはマイクロソフトがバックについてるし、無敵なのだ。」
やきう
「ずん、お前たまにはええこと言うやん。資本主義社会で金持ってる方が勝つのは当たり前や。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、金だけで勝てないのが文化の力でやんす。ジブリや任天堂のブランド価値は計り知れないでやんす。もしOpenAIがこれらの企業と全面対立したら、企業イメージは地に落ちるでやんす。」
かっぱ
「イメージって。お前らGoogleがどんだけ個人情報抜き取っても使い続けとるやん。イメージなんか関係あらへんで。」
ずん
「そうなのだ!結局みんなAI使うのだ。便利だから。」
やきう
「ワイもChatGPT課金しとるしな。もうAIなしの生活なんて考えられへんわ。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、そこが問題でやんす。消費者が便利さに目が眩んで、クリエイターの権利を無視する構造が出来上がってるでやんす。これは麻薬中毒みたいなもんでやんす。」
ずん
「じゃあ、ボクたちはどうすればいいのだ?AI使わない方がいいのだ?」
やきう
「無理やろ。もう後戻りできへんで。パンドラの箱は開いてしもたんや。」
でぇじょうぶ博士
「後戻りする必要はないでやんす。大事なのは、公正なルールを作ることでやんす。オプトイン方式にすれば、クリエイターが許可した作品だけをAIが学習できるでやんす。」
かっぱ
「でも、それやったらAIの精度落ちるんちゃうん?」
ずん
「そうなのだ!精度が落ちたら、ボクの仕事が増えるのだ!嫌なのだ!」
やきう
「お前、仕事増えるの嫌がるとか、社会人として終わっとるやろ。」
でぇじょうぶ博士
「精度の問題は技術的にクリアできる可能性があるでやんす。むしろ、許諾された高品質なデータで学習した方が、結果的にはより良いAIが育つという説もあるでやんす。」
ずん
「結局、誰も正解が分からないってことなのだ?」
やきう
「正解なんかあるわけないやろ。これは価値観の問題や。クリエイターの権利を守るか、技術の進歩を優先するか、どっちを選ぶかや。」
でぇじょうぶ博士
「いや、それは二項対立ではないでやんす。両立は可能でやんす。技術の進歩とクリエイターの権利保護は、本来対立するものではないでやんす。問題は、巨大企業が楽な道を選んでるだけでやんす。」
かっぱ
「楽な道て。そら企業は効率重視するやろ。慈善事業やないんやから。」
やきう
「まあ、現実的に考えたら厳しいやろな。相手はシリコンバレーの怪物やで。」
でぇじょうぶ博士
「しかし、歴史を見れば分かるでやんす。巨大な権力に対して小さな声が集まって勝利した例はいくらでもあるでやんす。公民権運動然り、環境保護運動然りでやんす。」
ずん
「でも、ボクたち一般人には関係ないのだ。プロの問題なのだ。」
やきう
「お前みたいな傍観者が一番タチ悪いねん。お前もコンテンツ消費しとるんやから、当事者やで。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。消費者が『無断学習したAIで作られたコンテンツは使わない』という態度を示せば、企業も変わらざるを得ないでやんす。」
かっぱ
「理想論やな。現実は誰もそこまで気にせえへんで。」
ずん
「そうなのだ!みんな便利な方を選ぶのだ!だってボク、楽したいもん!」
やきう
「正直でええやん。ワイもや。倫理とか言われても、結局自分の利益優先するのが人間やからな。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、それが現代社会の病理でやんすね。短期的な利益のために長期的な文化の衰退を招くでやんす。まるで、目先の快楽のために未来を売り払うようなもんでやんす。」
かっぱ
「未来て。そんな大げさな。ジブリが潰れるわけでもあるまいし。」
ずん
「そうなのだ!ジブリは強いのだ!宮崎駿監督がいる限り大丈夫なのだ!」
やきう
「宮崎駿、もう83歳やぞ。いつまでも現役でおれるわけあらへんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「そこでやんすよ。次世代のクリエイターが育たない環境を作ってしまったら、日本の文化産業は終わりでやんす。今の若手アニメーターは、自分の作品がAIに学習されて、自分の仕事を奪われるという矛盾に直面してるでやんす。」
かっぱ
「それは確かにキツイな。自分で自分の首絞めとるみたいなもんやん。」
ずん
「じゃあ、若手は何すればいいのだ?AIに対抗する方法なんてないのだ!」
やきう
「対抗するんやなくて、共存する道を探すしかあらへんやろ。AIを使いこなす側に回るんや。」
でぇじょうぶ博士
「それも一つの道でやんすが、その前提として公正なルールが必要でやんす。無法地帯でAIを使っても、結局は大企業に搾取されるだけでやんす。」
かっぱ
「ほな、どうしたらええねん。結論出えへんやんけ。」
ずん
「そうなのだ!結局、誰も答え持ってないのだ!」
やきう
「答えなんか誰も持っとらんで。これから作っていくんや。それが歴史ってもんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす。だからこそ、今回のCODAや出版社の動きは重要でやんす。答えを作るための第一歩でやんす。たとえ無力に見えても、声を上げることが大事でやんす。」
かっぱ
「声上げるだけで満足するんやったら、それはただの自己満足やで。」
やきう
「お前、最初から疲れとるやろ。生まれた時から疲れとる顔しとるで。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、確かに複雑な問題でやんすが、本質はシンプルでやんす。『他人の創作物を勝手に使うな』。それだけでやんす。」
かっぱ
「シンプルすぎて逆に怖いわ。そんな当たり前のことが守られへん世の中になったんやな。」
ずん
「じゃあ、ボクがAIに『ドラえもん風の漫画描いて』って頼むのもダメなのだ?」
やきう
「当たり前やろ。それ完全にアウトや。お前、今までやっとったんか?」
でぇじょうぶ博士
「正直でやんすね。でも、それが問題の根っこでやんす。みんな罪悪感なくやってるでやんす。『バレなきゃいい』という感覚でやんす。」
かっぱ
「ほんで、実際バレへんしな。誰がチェックすんねん。」
やきう
「野放しやからこそ、今ジブリとか任天堂がブチギレとるんやろが。話聞いとったんか。」
でぇじょうぶ博士
「OpenAIは『オプトアウトできます』と言ってるでやんすが、実際にオプトアウトするのは超絶面倒でやんす。まるで迷宮のような手続きを踏まないといけないでやんす。」
かっぱ
「それ、わざとやろ。面倒にして諦めさせる作戦やん。」
やきう
「ビジネスの世界はそんなもんや。お前、まだ気づいとらんかったんか。」
でぇじょうぶ博士
「だからこそ、法規制が必要でやんす。企業の良心に任せていたら、永遠に改善しないでやんす。まるで、泥棒に『盗むのやめてね』とお願いするようなもんでやんす。」
かっぱ
「法規制て。日本の政治家がそんなん作れるんか?あいつらAIのこと全然分かっとらんやろ。」
ずん
「そうなのだ!政治家なんて、スマホの使い方も怪しいのだ!」
でぇじょうぶ博士
「確かに政治家のITリテラシーは問題でやんすが、EUは既にAI規制法を作ったでやんす。日本も本気を出せばできるはずでやんす。」
かっぱ
「本気て。日本が本気出したとこ、見たことあらへんわ。」
ずん
「じゃあ、もうダメじゃないのだ!日本は負けるのだ!」
やきう
「お前、すぐ極端に走るよな。ゼロか百かしかないんか。」
でぇじょうぶ博士
「今回の動きが成功するかどうかは、実は消費者次第でやんす。私たちが『AI生成コンテンツは信用しない』という態度を示せば、企業も変わらざるを得ないでやんす。」
かっぱ
「また理想論や。現実は誰もそこまで気にせえへんて。」
ずん
「ボクも気にしないのだ!便利な方がいいのだ!」
やきう
「お前、一貫しとるな。その厚かましさだけは認めたるわ。」
でぇじょうぶ博士
「むむむ、ずん君みたいな人が多数派だから、問題が解決しないでやんすね。まるで、地球温暖化を知っていても行動しない人類のようでやんす。」
かっぱ
「地球温暖化と一緒にすな。スケールがでかすぎるわ。」
ずん
「そうなのだ!ボク一人が変わったって、世界は変わらないのだ!だから何もしないのだ!完璧な理論なのだ!」