ずん
「ねえねえ、食品工場の監視カメラが世界中に駄々漏れなのだ!これって完全にコントだよね?」
でぇじょうぶ博士
「まさにその通りでやんす。フードディフェンスのために設置したカメラが、逆に攻撃の窓口になってるでやんす。本末転倒もいいところでやんすね。」
やきう
「ワイ、これ見て笑ったわ。異物混入防ぐために監視してたら、世界中から監視されてたってオチやん。どんなコントやねん。」
ずん
「でも10台も覗かれてたって、工場の人気づかないものなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「気づくわけないでやんす。だって誰も『自分のカメラが世界配信されてるかも』なんて疑わないでやんすからね。まるで鏡だと思って見てたら実は窓ガラスで、外から丸見えだったようなもんでやんす。」
やきう
「しかもこれ、中国のサイトに流れてたんやろ?向こうの人ら日本の食品工場見て『へー、こうやって作ってんのか』って勉強しとるんちゃうか。」
ずん
「それはむしろ良いことなのでは...?いや、ダメなのだ!企業秘密とかあるのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。製造工程が丸見えってことは、衛生管理の穴も丸見えでやんす。悪意のある人間が見れば、どのタイミングで異物を混入すれば発覚しにくいかも分かってしまうでやんす。」
やきう
「つまり防犯カメラが犯罪の教科書になっとるわけや。アホすぎて草も生えんわ。」
ずん
「じゃあどうすればいいのだ?カメラ全部撤去するのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それはもっとダメでやんす。必要なのは適切なセキュリティ設定でやんす。パスワードをデフォルトのまま使ってたり、ファームウェアを更新してなかったりするのが問題でやんすからね。」
やきう
「要するに『admin』『password』みたいなパスワード使っとったってことやろ?小学生でももうちょいマシなパスワード考えるで。」
ずん
「でもパスワード複雑にしすぎると忘れちゃうのだ...ボクいつも『1234』使ってるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「ずん...それは論外でやんす。せめて『5678』にするでやんす。」
やきう
「変わってへんやんけ!つーか博士もそれでええんか!」
でぇじょうぶ博士
「...冗談でやんす。でも実際、IoT機器のセキュリティは『誰かが見てるかも』という前提で設定すべきでやんすね。特に工場みたいな場所は、映像一つで企業の信頼が崩壊しかねないでやんす。」
やきう
「大げさちゃうわ。お前が好きな菓子工場の映像が流出して、従業員が鼻ほじってる姿が世界配信されたらどう思うねん。」
でぇじょうぶ博士
「そういうことでやんす。衛生管理に問題なくても、イメージダウンは避けられないでやんす。それに、流出した映像から従業員の顔や勤務シフトまで特定される可能性もあるでやんす。」
やきう
「ストーカーにとっては宝の山やな。『あ、この子可愛いやん。何時に退勤するか見とこ』とか。考えただけでヤバいわ。」
ずん
「うわぁ...防犯カメラが犯罪の下見ツールになってるのだ。これ完全にバグってるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「システムのバグというより、人間のバグでやんすね。技術は進歩してるのに、セキュリティ意識が昭和で止まってるでやんす。」
やきう
「でも実際、中小企業の工場とかやと『カメラ設置したで!』で満足して、その後のメンテとか誰もやらんのやろな。」
ずん
「じゃあボクが監視カメラチェックのバイトしたら儲かるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ずんがそういうバイトしたら、逆に情報流出させそうで怖いでやんす。『このパスワード面白いからSNSに上げとこ』とか言いそうでやんす。」
やきう
「100%やるやろな。で、『これバズるんちゃう?』とか言いながら炎上させるタイプや。」
ずん
「ひどいのだ!ボクはそんなことしないのだ!...でも1万いいねついたらちょっと考えるのだ。」
でぇじょうぶ博士
「...やっぱりやるんじゃないでやんすか。」
やきう
「結局、この問題って『見えないところで誰かに見られてる』っていう現代のホラーやんな。監視社会の闇やで。」
ずん
「そういえば、この海外サイトって誰が運営してるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「それが問題でやんす。運営者の特定も難しいし、法的措置も取りにくいでやんす。だからこそ、自衛するしかないでやんすね。」
やきう
「つまり『悪いことする奴がいる』ってのは前提で、それを防ぐのは自己責任ってことか。世知辛い世の中やな。」
ずん
「でもさ、もしかして監視される側じゃなくて、監視する側に回れば最強なんじゃないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ずん...それは完全に犯罪者の発想でやんす。」
やきう
「こいつヤバいわ。警察に通報した方がええレベルや。」
ずん
「冗談なのだ!でもさ、結局この問題って解決策あるのだ?」
でぇじょうぶ博士
「技術的にはあるでやんす。定期的なファームウェア更新、強固なパスワード設定、VPNの利用、アクセスログの監視...やるべきことは山ほどあるでやんす。」
やきう
「でもそれ全部やるには金も時間もかかるやろ。中小企業には無理ゲーやん。」
ずん
「じゃあ結局、またどこかの工場が流出して、また問題になって、また『対策が必要だ』って言われて...の無限ループなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「...残念ながら、そうなる可能性は高いでやんす。人間は痛い目見ないと学ばない生き物でやんすからね。」
やきう
「そして誰かが痛い目見るたびに『想定外でした』って謝罪会見するんやろ。もう飽きたわ、そのパターン。」
ずん
「じゃあボク、監視カメラ付いてない工場の食品だけ買うことにするのだ!...あれ、でもそっちの方が異物混入のリスク高いのだ?詰んだのだ!」