ずん
「ハチに角が生えたって!?なんかヤベーやつ見つかったんじゃね??」
やきう
「ただでさえ刺すやつがパワーアップしてどうすんねん。ワイ既に蜂怖いのに...」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、この角は刺すためのものではないでやんす。むしろ、メスだけが持つ武器という点が革命的でやんす!」
やきう
「草。完全に女尊男卑の世界やんけ。これが真の男女平等か...」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。昆虫界ではオスが武器を持つのが普通でやんすが、この蜂は真逆でやんす。まるで社会構造がひっくり返ったようなもんでやんす。」
ずん
「でもなんで『ルシファー』なんて名前つけたのだ?カッコつけすぎじゃね?」
でぇじょうぶ博士
「実は発見者のKit Prendergast博士がNetflixの『ルシファー』ドラマの大ファンでやんして、この悪魔の角を見て即決したらしいでやんす。」
やきう
「ワイもNetflix見てるけど、それで学名決めるとか適当すぎやろ...学者ってもっと真面目かと思ってたわ。」
でぇじょうぶ博士
「いえいえ、意外と学名の命名って個人の趣味が反映されるでやんす。過去には『ビヨンセ』って名前のハエとか、『ガガ』って名前のシダとかもいるでやんすよ。」
ずん
「え、マジ!?じゃあボクが新種見つけたら『ずんだもん』って名前つけられるのだ!?」
やきう
「お前が新種見つける確率より、お前自身が新種認定される確率の方が高いやろ。」
でぇじょうぶ博士
「...それは置いといて、この角の用途が気になるでやんす。花へのアクセス、競合相手の排除、巣の場所の争い、巣材の扱い...様々な仮説があるでやんす。」
ずん
「つまり、メス同士がガチバトルしてるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その可能性は高いでやんす。資源や巣を巡って角突き合わせて戦ってるかもしれないでやんすね。」
やきう
「ハチ界のフェミニストやんけ。『私たちは戦う』的な...」
ずん
「でもこれ、絶滅危惧種の植物調査中に見つかったんでしょ?偶然すぎじゃね?」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。実は未発見の生物ってのは、予想外のタイミングで見つかることが多いでやんす。探してないものが見つかるのが科学の面白さでやんすね。」
やきう
「人生と一緒やな。探してない時に限って良いもん見つかるし、探してる時は何も見つからん。」
ずん
「じゃあボクも探すのやめたら幸せ見つかるのだ!?」
やきう
「お前の場合、探してても探してなくても一生見つからんやろ。」
でぇじょうぶ博士
「DNAバーコーディングで既知種と一致しないことも確認されてるでやんす。完全なる新種でやんす。」
ずん
「DNA調べるだけで新種かどうかわかるって、便利な時代になったのだ!」
でぇじょうぶ博士
「そうでやんす。昔は形態だけで判断してたから、見た目が似てると同じ種と思われてたケースも多かったでやんす。」
やきう
「ワイも見た目似てるから人間扱いされてるけど、DNA調べたら別種かもしれんわ...」
ずん
「それ、自分で言っちゃうんだ...でもこの蜂、どれくらい凶暴なのだ?街に出てきたりしないよね?」
でぇじょうぶ博士
「西オーストラリアの限られた地域にしかいないでやんすし、人を襲うタイプではないと思われるでやんす。ハキリバチ科ですからね。」
やきう
「じゃあ安心やな。でもオーストラリアって時点で何があってもおかしくないやろ。あそこヤバい生物の宝庫やし。」
ずん
「確かに...コアラも実は凶暴だし、カンガルーもムキムキだし...オーストラリアこわすぎなのだ!」
でぇじょうぶ博士
「まあ、生物多様性という点ではオーストラリアは宝の山でやんすからね。今後も新種がどんどん見つかる可能性があるでやんす。」
やきう
「つまり、悪魔の蜂以上にヤバいやつが出てくる可能性もあるってことか...」
ずん
「もう地球全体が闇のダンジョンみたいになってきたのだ!次は何が出てくるんだ!?」
でぇじょうぶ博士
「それは誰にもわからないでやんす。だからこそ、科学は面白いでやんすよ。」
やきう
「ワイはもう十分怖いから、これ以上ヤバいやつ見つけんでええわ...」
ずん
「じゃあボクが新種見つけて一攫千金狙うのだ!名前は『ずんビー』で決まりなのだ!」