# 白髪とがんの分岐点
幹細胞の運命を決める究極の選択
ずん
「白髪が増えるのはがんを防ぐためって、マジで言ってんのだ?じゃあボク、ハゲた方が安全ってことなのだ?」
やきう
「お前の頭は既に手遅れやろ。心配する毛根すらないやんけ。」
ずん
「ひどいのだ!でも、はかせ、これって本当なのだ?白髪=がん予防なのだ?」
でぇじょうぶ博士
「まあ、単純化すればそうでやんすね。DNA損傷を受けた色素幹細胞は『老化分化プログラム』で自爆するでやんす。まるでテロリストが自分のアジトごと爆破するようなもんでやんす。」
でぇじょうぶ博士
「いやいや、これは生物学的には非常に合理的でやんす。がん化する可能性のある細胞を排除するために、髪の色を犠牲にしてるんでやんすよ。」
やきう
「つまり白髪の多いオッサンは、体内で毎日テロとの戦いをしとるんか。ご苦労なこっちゃ。」
ずん
「じゃあ逆に、白髪染めってがんのリスク上げてるってことなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「いや、それは全くの誤解でやんす。白髪染めは見た目を変えるだけで、細胞レベルの話とは別次元でやんす。まるでハゲヅラをかぶっても毛根が復活しないのと同じでやんすよ。」
ずん
「でもさ、紫外線とか発がん剤だと、この自爆プログラムが止まるんでしょ?それってヤバくないのだ?」
でぇじょうぶ博士
「その通りでやんす!発がんストレス下では、幹細胞ニッチからのシグナルが老化分化を抑制するでやんす。つまり、テロリストが『やっぱ自爆やめるわ』って言い出すようなもんでやんす。」
やきう
「それで結局メラノーマになるんやろ?自爆しとけよって話やな。」
ずん
「じゃあボク、紫外線浴びまくったら白髪減るってこと?」
でぇじょうぶ博士
「バカモ...いや、それは極めて危険な発想でやんす。白髪は減らないし、むしろメラノーマのリスクが爆上がりでやんす。まるで火事を消すためにガソリンをまくようなもんでやんすよ。」
やきう
「結局、白髪もがんも嫌やったらどうすりゃええんや?」
でぇじょうぶ博士
「それが人類の永遠の課題でやんすね。今回の研究は、個々の幹細胞の運命選択が組織全体の運命を決めるメカニズムを解明したでやんす。将来的には、がんを防ぎつつ白髪も減らす治療法が開発される可能性があるでやんすよ。」
でぇじょうぶ博士
「現時点では夢物語でやんすが、幹細胞の運命をコントロールできれば理論上は可能でやんす。ただし、おいらが生きてるうちには無理でやんすけどね。」
でぇじょうぶ博士
「紫外線対策と健康的な生活でやんすね。DNA損傷を最小限に抑えることが重要でやんす。」
やきう
「要するに『普通に気をつけろ』ってことか。つまらん結論やな。」
かっぱ
「いや、それが一番大事やろ。地味やけど確実や。」
ずん
「むぅ...じゃあボク、白髪が生えてきたら『がん予防してる証拠なのだ!』って自慢することにするのだ!」
やきう
「お前の場合、ストレスで白髪なっとるだけやろ。がん予防関係ないわ。」
ずん
「ひどいのだ!でも考えたら、白髪って体からの『危険信号』みたいなもんなのだ?」
でぇじょうぶ博士
「ある意味ではそうでやんすね。白髪は、体が正常にがん化細胞を排除している証でもあるでやんす。まるで免疫システムが正常に機能している証明書みたいなもんでやんすよ。」
やきう
「でも結局、見た目は老けて見えるんやから損やろ。」
ずん
「じゃあボク、白髪染めとハゲ予防とがん予防、全部やればいいのだ!完璧なのだ!」
でぇじょうぶ博士
「それは無理でやんす。全部を同時に達成するのは、矛盾した目標でやんすからね。」
ずん
「...じゃあボク、とりあえず白髪が生えるまで何も考えないことにするのだ!先送りこそ最強の戦略なのだ!」