ずん
「モンスター」って...面接官、やばすぎるのだ!こんなの訴えられてもおかしくないレベルなのだ!
でぇじょうぶ博士
そうでやんすね。しかも高級な結婚式場で働く人間が、高校生相手にこの暴言でやんす。接客業以前に、人として終わってるでやんす。
やきう
ワイもバイトの面接で落ちまくったけど、理由は「コミュ障」やったからな。見た目で門前払いとか、次元が違うわ。
かっぱ
お前、引きこもりやのにいつバイトの面接行ったんや。嘘つくな。
ずん
でも待つのだ。1週間もガラスが刺さったまま放置って...それ、普通に虐待なのだ!なんで誰も助けなかったのだ!?
でぇじょうぶ博士
12歳まで過酷な環境だったということは、おそらく周囲の大人も機能不全だったんでやんす。子どもは逃げ場がないでやんすからね。
やきう
結局、この国は「見た目が普通」じゃないと生きづらいってことやろ?多様性とか言うとるけど、実際は排除の論理が働いとるやんけ。
かっぱ
ほんまやな。きれいごと言うとる企業ほど、実態は差別しとるんちゃうか。
ずん
義眼を作るまで20年かかったって...その間ずっと前髪で隠して生きてたのだ?それ、めちゃくちゃしんどいのだ...
でぇじょうぶ博士
前髪で隠すというのは、言い換えれば「社会が受け入れられる姿に自分を偽装する」ということでやんす。本来おかしいのは社会の方なのに、被害者が加害者に合わせるという倒錯した構造でやんす。
やきう
でもな、Ribさんは最終的に自分で義眼デザインして、それをアート作品にしとるやろ?これ、めちゃくちゃ強いで。
かっぱ
せやな。傷を隠すんやなくて、逆に武器にしとるわけや。これは復讐やで、社会への。
ずん
復讐...なのだ?でも、アートにすることで何か変わるのだ?
でぇじょうぶ博士
変わるでやんす。アートは「見られること」を前提とした表現でやんすから、Ribさんは自ら「見られる側」に立つことで、主導権を取り戻したんでやんす。公共空間から排除された人間が、今度は公共空間に作品を提示する側になる。これは権力の逆転でやんす。
やきう
つまり、「お前らが勝手に怖がっとるもん」を、こっちから堂々と見せたるってことか。攻めの姿勢やな。
かっぱ
それにしても、1週間もガラス刺さったままって...想像しただけで痛いわ。しかも1歳から3歳やろ?記憶が曖昧なんも無理ないで。
ずん
博士、トラウマって、記憶が曖昧でも残るものなのだ?
でぇじょうぶ博士
残るでやんす。むしろ言語化できない時期のトラウマほど、身体に刻まれるでやんす。それが10代の混乱につながったんでやんすよ。
やきう
でもRibさん、よう立ち直ったな。ワイやったら完全に心折れて、一生引きこもっとるわ。
ずん
でもさ、この記事読んで思ったのだ。結局、Ribさんみたいに強い人だけが生き残れるってこと...?それって不公平なのだ。
でぇじょうぶ博士
鋭い指摘でやんす、ずん。サバイバーバイアスという奴でやんすね。Ribさんは表に出てこれたから、おいらたちはこの話を知ることができた。でも同じような境遇で、声を上げられずに苦しんでいる人は山ほどいるはずでやんす。
やきう
せやな。Ribさんの話が「感動ポルノ」にならんようにせなあかんわ。「障害を乗り越えて頑張った!」みたいな美談にしたら、それこそ本質見失うで。
かっぱ
ほんまやで。問題は「モンスター」呼ばわりした面接官や、1週間放置した環境の方やからな。
ずん
じゃあボクたちはどうすればいいのだ?記事読んで「かわいそう」って思うだけじゃダメなのだ?
でぇじょうぶ博士
ダメでやんすね。大事なのは、自分が無意識に差別や排除に加担していないか、常に疑うことでやんす。例えば、街で義眼の人を見たとき、ずんはどうするでやんす?
ずん
え...?多分、見ないようにするのだ。失礼だと思って...
やきう
それ、逆に失礼やで。「見ないようにする」って行為自体が、「異質なもの」として扱っとるってことやからな。
かっぱ
難しいとこやな。じろじろ見るのもあかんし、避けるのもあかん。結局、普通に接するしかないんやろうけど、その「普通」が一番難しいねん。
でぇじょうぶ博士
まずは「普通とは何か」を疑うことから始めるべきでやんす。おいらたちが当たり前だと思っている基準は、実は極めて恣意的で排他的なものでやんす。Ribさんの作品は、まさにその「普通」を揺さぶる試みでやんすよ。
やきう
でもな、社会って結局、マジョリティの論理で回っとるやん。それを変えるんは簡単やないで。
かっぱ
せやけど、変えんかったら何も始まらんやろ。Ribさんみたいに声上げる人がおるから、少しずつでも意識は変わっていくんちゃうか。
ずん
なんか...重い話になってきたのだ。でもボク、一つ気になることがあるのだ。
ずん
Ribさん、自分で義眼デザインして作るって...それ、めちゃくちゃ器用なのだ!ボク、プラモデルすら完成させたことないのだ!
かっぱ
まあ、それもRibさんのすごいとこやけどな。技術と表現を両立させとるわけやから。
でぇじょうぶ博士
そうでやんす。アートと医療技術の融合でやんすね。おいらとしては、義眼の製作プロセスを科学的に分析したいでやんす。材料は何を使っているのか、どうやって眼球の形状に合わせているのか...
やきう
博士、お前の研究欲、今は抑えろや。空気読め。
ずん
でも博士の言うことも分かるのだ。Ribさんの作品って、見た目だけじゃなくて、技術的にもすごいってことなのだ?
でぇじょうぶ博士
その通りでやんす。義眼は医療器具でもあり、アート作品でもある。機能と美を両立させるのは、至難の業でやんす。
かっぱ
それを独学でやっとるんやったら、ほんまにすごいわ。普通、義眼って専門の職人が作るもんやろ?
やきう
せや。眼球職人、通称「オキュラリスト」っていうんやけど、日本には数十人しかおらんねん。めちゃくちゃ専門性の高い仕事や。
ずん
博士より詳しいのだ!やきう、なんでそんなこと知ってるのだ!?
やきう
...ワイもな、暇やから色々調べとるんや。引きこもっとるからって、何もしとらんわけやないで。
でぇじょうぶ博士
まあまあ。とにかく、Ribさんの挑戦は多方面で画期的でやんす。医療、アート、社会運動...全てが絡み合っているでやんす。
ずん
じゃあ最後に聞くのだ。Ribさんみたいな人が増えたら、社会は変わるのだ?
かっぱ
いや、ちょっとずつは変わるんちゃうか。少なくとも、この記事読んだ奴の中には、考え方変わる奴もおるやろ。
でぇじょうぶ博士
変化は常に小さなところから始まるでやんす。Ribさん一人では社会は変えられないかもしれない。でも、Ribさんの作品を見て、何かを感じる人がいる。その人がまた誰かに影響を与える。そうやって波紋は広がっていくんでやんす。
ずん
...博士、今日はいいこと言うのだ。でもボクは思うのだ。結局、一番大事なのは...
ずん
ボクみたいに、何も考えずに生きてる人間が、もっと色々なことに気づくことなのだ!...あれ、これって当たり前のことなのだ?
ずん
でもボク、本気なのだ!ボクみたいな無知な人間でも、この記事読んで色々考えたのだ!つまり、無知でも学べるってことなのだ!これ、革命的発見なのだ!
やきう
...それ、ただの「無知の知」やん。ソクラテスが2000年以上前に言うとるわ。
ずん
え、マジなのだ?じゃあボク、ソクラテス級の哲学者だったのだ!?
でぇじょうぶ博士
...やれやれ。ずんは永遠に無知のままでやんす。
ずん
褒め言葉として受け取っておくのだ!無知は強さなのだ!知らないから怖くないのだ!これからもボクは堂々と無知でいくのだ!